カープダイアリー第8262話「母の日のアンディー、ライアン、マット、ニックに拍手!」(2023年5月14日)

前日、サヨナラ負けに沈んだ東京ドームにアンダーソンの元気な声が響いた。
 
「ここにいるすべての“マム”に言いたいのですが、こどもたちをしっかり愛して人生を楽しんで下さい!」
 

 
前回4月30日の巨人戦では5回93球6安打3失点で今季初勝利。中13日、母の日登板となったこの日は数字を大幅に上乗せした。7回104球1安打無失点、巨人打線を圧倒したと言っていい。
 
バンテリンドームナゴヤからの連戦は、4試合ぶりに九回での決着を見た。
 
打線は初回に相手のミスに乗じて1点を先制したものの、その後は赤星の前に追加点を奪うことができなかった。
 
代打の神様からスタメンに起用された、「五番松山」も初回に吉川のタイムリーエラーを誘発する二ゴロを放ったあとは2打席連続の空振り三振に封じられた。
 
迎えた七回、先頭の田中広輔が一塁線を破る二塁打で出るとアンダーソンの送りバントがプッシュバント成功のような形になって一、三塁。ツーアウト満塁となって打席にライアン…
 
「2球で追い込まれたので高目の球をコンタクトすることを考えていた」
 
ボールカウント1-2からの低目の抜き球をうまく前でさばいて3号グランドスラム!
 
粘投127球の末、両手を膝につく赤星のところに原監督が歩み寄り両右腕の投げ合いが決着を見た。
 
八回にはマットが巨人二番手の代木からレフトフェンス直撃の適時時塁打を放ち続く田中広輔の左前打でホームに還ってきた。7対0。その裏、二番手の戸根が代打ウォーカーに2ランを浴びたが九回をターリーが締めての快勝となった。
 
「今日はアンディー(アンダーソン)、ライアン、マット、ニック(ターリー)も含めて4人とも素晴らしい活躍だったと思います」
 
試合後の新井監督は4人の名を挙げるとていつものように選手を称えた。
 
2週間の長期遠征の前半は5勝1敗という理想的な戦いとなり「ひとえに選手のがんばり、諦めない、最後まで粘るという頑張りに尽きます」と総括したあとは「あしたしっかり休んで残り一週間をしっかりがんばります」と結んだ。
 
異国の地で一旗揚げようとする面々にいかに力を発揮してもらうか?新井監督の下、新体制のコーチ陣ではいろいろと知恵を絞ってきた。
 
だが大切なのは日本人選手と分け隔てのない「信頼関係」。積極的にコミュニケーションを取ることで前日の九回に切った「ライアンに代打松山」のような勝負手も可能になる。

結果を出すことで自信とやる気が漲ってくる。それは日本人選手も外国人選手もいっしょ。新井監督の言う「家族」とはそういうものだ。

インタビューのあと赤いカーネーションを手に撮影に応じたアンダーソンは、イメージチェンジを図る?ちょい悪髭とのコントラストが頼もしかった。

「髭」もまた首脳陣の助言なのだろうか…


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