低年齢児の乳歯の歯牙脱臼

事故は偶然起きます。前歯は転倒や不意の打撲によって歯牙が脱臼、位置移動、陥没、脱落などの変化が起きます。こういう事態になったときどうしますか?乳歯だからいつか生え変わるからそのままでいいかなという考え方もありますが永久歯が生えてくるまで位置異常を起こした状態になるかもしれませんしその後歯髄炎を起こして痛みが出てきたり、歯茎が腫れて痛みが出てきたり結果、永久歯の歯胚が潰れて生えなくなります。また歯が抜けた場合は悲しいことに歯が抜けた状態を続けなければなりません。例えば2歳で事故が起きて脱落した状態で生え変わる7歳まで5年間何もない状態で、しかも次に生えてくるまで待っても歯並びを乱す可能性もあるわけです。早くこの異常事態に早急に対応しなければとんでもない結果を生むわけです。事故が起きてすぐ処置をすることにより原状回復が可能になるのです。元々あった位置に歯牙を整復移動して固定する必要があります。事故が起きても諦めないで適切な処置をすれば元通りになります。二歳児の暫間固定の処置は困難を極めますがこれをやらないで済む訳はないです。正確な治療を施すことにより回復が可能になります。泣き叫ぶ患者さんを危ない全身麻酔をしないで局所麻酔のみで整復固定を保護者の方と協力して成し遂げる事が重要です。

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