虫歯があった過去

1980年台に私は虫歯の治療を始めました。その時子どもたちのお口の中は虫歯だらけでした。深刻な歯髄炎や歯周炎がたくさんあり治療は煩雑を極め治療は重くのしかかりました。しかし永久歯のつぼみに悪い影響を及ぼすので省くわけにはいきません。その治療をした後の永久歯の状態を憂いましたが意外と悪い影響は少なかったように見えましたが自己修復の力が働いたからなんでしょう。ただ歯並びには悪い影響があるように見えました。ただそれ以前(昔の人例えば昭和の初期以前の人)の人達の口腔内はもっと悲惨極まりない状態を古い写真とか映画に見られるますが時代の流れとして昔はこうだったとする他人事としています。歯科医師から見ると前歯のかみ合わせが醜悪な状態でもそれでも人々はその現実を享受し年齢を経てことさらに不安定な悪化した歯並びを諦めてしまい改善の気持ちが沸かないことを痛く感じています。ただし歯医者の治療の現実にはどうしているかと言えば、悪化した歯は抜歯という手段で処理してその後出現するインプラントという術で解決を図るという流れでしたが、インプラントの失敗例はこの際は言わないこととして、インプラントの治療が果たしてそれが有意義かどうかは分かりません。インプラントを入れる歯医者さんは高額な報酬を得ていいだろうけど患者さんはお金を持っている人しか救いのすべはない。保険ではインプラントはできないからその人達は入れ歯とかで暮らさなければなりません。中途半端に腐りかけの修復物を保持するリスクはかなりあり、それが見えないところが恐ろしい。口腔内にあるバイ菌やウイルスを育てるような口腔内環境が悪さをするのは見えてます。歯医者にとっての恐怖はそこにあるのです。口腔内の細菌やウイルスは食べ物と共に消化器官に入ります。それが体内にどのように影響するかの研究があまりないのです。さてそれは恐ろしいことと私は思うのですが何時か誰かが報告してくれることを待ちます。

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