ドレスデン【焦土から蘇った黒い街】
こんにちは。いこです。
ドイツのドレスデンに来ています。
朝までプラハにいましたが、列車で約3時間でドレスデンまで来ました。
美しい駅。
この街は第二次世界大戦で大規模な爆撃を受け、街の85%が破壊・焼失するという、負の歴史をかかえた街です。
ドレスデンという名前を聞くとき、僕が思い出すのは、カート・ヴォネガット・ジュニアという作家の、『スローターハウス5』という小説です。
↑ドレスデン爆撃が描かれている小説『スローターハウス5』
時間があちこちに飛ぶ、不思議にも感じられる作品なのですが、そこに起きている戦争が、決して絵空事ではないと思わせる作品です。
それはさておき……
本日の宿は宮殿です
↑本日は旧市街の中心部にあるタッシェンベルグ宮殿に宿泊します。
宮殿。
宮殿ですよ。
貴族でもない一庶民が。
いい時代ですねえ。
元貴族の宮殿で、めちゃくちゃ高いだろうと想像されると思いますが、実は意外と高くない。日本のよくある高級ホテルより安いです。
ロビー。素敵なご婦人が雰囲気づくりに一役買っている。
↑廊下。さすがの雰囲気。宮殿。
室内。そんなにめちゃくちゃ広いわけじゃないですが、行き届いている感じです。
↑社長気分が味わえそうなテーブル。まあ、すでに社長なんですが……(笑)
ドレスデンの街を歩いてみよう
それではドレスデン旧市街を散策してみましょう!
宮殿近くの噴水からスタート。トカゲが水を吐いてます。なんでこれがカッコよく見えるのか。ヨーロッパマジック。
市街散策の強い味方Lime(ライム)。この電動キックボードで今日も走ります。
↑劇場が見えます。
古い建物が次々と出現。
↑まだらに黒い尖塔が、異様な雰囲気を放っています。
↑黒い黒い黒い。
ここまで中欧の古い都市を回って、ずいぶん見慣れてきましたが、ドレスデンはぜんぜん負けてません。ブダペスト、ウィーン、プラハ、どことも違う雰囲気です。
↑この壁画は、マイセンのタイル25000枚が敷き詰められた、通称「君主の行列」。ザクセン地方の歴代の王や芸術家たち総勢93名が並んで描かれています。
↑王たちの在位とか、通称が書いてありました。通称は読めなかったんですが、ネットによると、「誇り高き者」とか「噛まれた者」とか書かれているらしい。「噛まれた者」……🤔
↑馬車。このあたりを旅する者にとって、もはやお馴染みの光景。
↑聖母教会! でかい! そして黒い。
このあたりの建物の大きな特徴は「まだらに黒い」ということです。
なぜ黒いのかというと、第二次世界大戦のときに、このあたりが大規模な爆撃に遭い、歴史ある建物のほとんどが破壊されてしまったからなんだそうです。
しかしドレスデンの人々は、これらの歴史ある建物を、焦げた石を使って、図面をもとに復元。見事に、昔ながらの街並みを取り戻したそうです。すごい。。
だからところどころ黒いんですね〜。納得。
聖母教会に登ってみよう
聖母教会は、2005年に復元が完了したばかりの古い教会です。完膚なきまでに破壊されていたのを繋ぎ合わせたので、「世界最大のジグソーパズル」と言われているらしく。
たしかに黒い部分が、モザイク画のようにまざっています。
登れるらしいので登ってみます!
最新の建築なのでエレベーターがありました。大阪城かな?しかしなんだこのエレベーター。もはやボタンがない!
↑途中からは自力で登ることに。こんな坂道が延々と……
↑延々と登る……
↑延々と……
出たーー! てっぺんだ!!
ドレスデンの街は、プラハみたいに赤に統一されていません。
↑エルベ川に沿って、穏やかな風景が続いていました。対岸で何かイベントをやってました。
↑落ち着くなあ。ドレスデン好きです。
↑では帰りましょう……orz
足がつらい……
↑この教会が戦争で破壊されたことを示すプレート。13.2.1945
ドレスデンのカフェに行ってみよう
ドレスデンはスイーツの街でも有名です。
ドレスデンのスイーツを食べてみることにしました。
↑宮殿がカフェになってる。なんかもう、年季が違う。
↑ショーケースに並べられたスイーツたち。胃袋が求めている……
↑ドレスデンのチーズケーキ、アイアシェッケを注文!
めちゃくちゃミルキーなチーズケーキでした。ほろほろで、やさしい甘さで、すごく美味しかったです。ドレスデンやるな〜〜。
↑いっしょに頼んだコーヒー。ヨーロッパで、ふつうにこういうタイプのコーヒーが飲めることに感動でした🥺 エスプレッソばっかりなんだもん!(笑)
(正直、コーヒーに感動しすぎて、アイアシェッケの印象がじゃっかん薄れたのは、秘密ということで……)
ドレスデンのレストランで食べてみよう
ドレスデンのレストランにも行きました。
↑街の人気店「Kutscherschänke」名前が読めません……。
さっそくドレスデンの黒ビール「schwarzer steiger」(シュヴァルツァー・シュタイガー)をいただきました。
「シュヴァルツ」はドイツ語で「黒」なので、この綴りをメニューで見たら「黒ビールだな」と思ってオッケーです。
ドレスデンのFeldschlößchen(フェルトシュレスヒェン)という醸造所で作られたご当地ビールです。モルトはそれほど主張せず、飲み心地抜群で、なかなかに美味しかったです。
↑ドレスデンのオムレツ。ハム、ヌードル入り。ハイカロリーだけど中毒性あり。
↑ミートボール。
↑黒ビールで漬け込んだザクセンビーフ。横についてるのは、チェコでも見かけたクネドリーキですね。この料理に関しては、チェコと食感がほぼ同じ。
美味しいけど味が濃いので、単体では食べきれません。要注意。
↑ミュンヘン北東部のビール「ERDINGER」。ドイツビールの実力を見せつけられる味。飲める飲める。
評判通りの美味しいレストランでした。大満足!
エルベ川沿いをのんびり歩いてみよう
ほろ酔いで気持ちよくなったので、酔い覚ましに、ゆっくりエルベ川沿いを散歩してみます。
↑なんかいい写真撮れました。
↑夕陽に照らされて、だんだん雰囲気を増していく聖堂たち。
↑絶妙な「映えスポット」で座り込む人。
↑カップルと聖堂。ロマンチックやなあ。
↑ロマンチックやなあ……
↑集まってるのは、野外音楽フェスでした。ちょこっと聴いて帰りました。
ミュージシャンが誰かは分からなかったけど、老いも若きも腰を揺らして踊ってたので、なかなかの国民的アーティストだと思います。
↑歴史的な建物を眺めながら、芝生に座り込んでのんびりビール。素敵な休日。
↑建物の上から見つめる聖人たち。
「エルベ川の真珠」ドレスデンの夜景を眺めてみよう
いよいよ日も暮れて、夜景が見られる時間になりました。
↑チェコのピルゼンでゲットした特製「無濾過ピルスナー・ウルケル」を持って出発。飲んべえですから河原で飲みます🍺
↑夜のドレスデン。いいわー。
↑君主の行列。オーラましまし。
↑聖人たちが見つめている……
↑バイオリンとギターの音色が広場に響き渡る……
↑物悲しいムードを形作る。チップもらいまくってました。ストリートミュージシャンの究極形を見た!
↑対岸ではまだフェスの真っ最中。
↑橋を渡って対岸へ。
うーむ。このへんでいいか……
エルベ川にビールを浸してみる
悪い大人の図
飲み頃だ!
友人が持参したポテチを開封……
地球最高のピルスナーを、無濾過・無殺菌の最も美味しい状態で、美しい川のほとりで飲む。こんな最高のことがあるだろうか。。
近くで花火が鳴り出した。
良い夏の夜でした。
おやすみなさい。
p.s.
宮殿宿泊で一番嬉しかったこと。
↑足を伸ばしてもまだ余る。
#ドレスデン #ドイツ #ドイツ旅行 #海外 #海外旅行 #日記 #エッセイ #旅行 #旅行記
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?