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ジャンクションjonction 〜混ざり合った先に


Chère Musique



こうなってから二年の間、
基本的には
「受けて立つ!」(笑笑)の姿勢で、
様々な工夫とチャレンジで
“オンラインの音楽活動”を展開して来ました。

オンラインの良さ


オンラインでの活動ができると言うことは、
音楽家にとって大きな強みになっていくと
確信しています。


なぜかと言うと、、、

従来の活動とオンライン活動は
もちろん別々のものとしてもやっていけるし、

その上、
直接お届けする本来の音楽の活動に
オンラインの要素を付け加えたら、
さらに素敵なことがいくつも起こる
ということを、
この二年で何度も実体験してしまったからです。



例えば、私の周りには、
遠くに住んでいる、子育てや介護中、など、
直接にはイベントで会うことのできない
友人がたくさんいます。


コンサートやセミナーなどを
配信もするようになって、
YouTube活動を進めたことで、
たくさんの交流が復活しました。

外国に住んでいる友人も、
時差をものともせず果敢に(笑)
楽しく参加してくれます。




これからもチャレンジを続けて、、、

きっと失敗もたくさんするだろうし、
成果の上がらない活動も
あるかもしれないけれど、

それでもとにかく、
できる事は何でもやってみようと思っています。


ジュネーヴのジャンクション



スイスのジュネーヴには、知る人ぞ知る
“ジャンクションjonction”
という不思議な場所があります。


世界中どこでも、大河があるところには
いくつかはあると思いますが、

二つの大きな河が合流する地点です。


ジュネーヴのジャンクションは
ローヌ河とアルヴ河の合流。

同じアルプス山脈から流れて来るのですが、
ローヌ河はとても澄んだ美しい碧緑色、
アルヴ河はまったく中が見えない灰白色と、
一見まったく異質に見えます。


ジュネーヴがその湖畔の街である
三日月型のとても大きな“レマン湖”。
三日月の西の端のとがったところを
囲むようにあるのがジュネーヴです。

ローヌ河は
その湖に何年も留まるようにゆっくりと流れて、
その間にアルプスの石灰分が
すっかり湖底に沈殿してしまい、
ジュネーヴの辺りまで来ると
夏には泳げるほど澄んで、
湖を出て河となり流れてゆきます。

レマン湖のすぐ南を
同じアルプス山脈から流れて来た
アルヴ河は、
まったく留まる場所は無く
アルプスを降りてそのまますぐの河。
長い旅を経て海に注ぐまでには
まだまだですから、
その水は真っ白です。


その二つが、
ジュネーヴ西郊外で合流します。


色だけでなく水温がまったく違うので、
少しの間、
何と二色のストライプで流れ続けるのです。
そして少し行くと
微妙な混ざった色に落ち着きます。


観光ガイドブックには
(少なくとも私が持っている数冊には)
載っていないこの“ジャンクション”が
私は大好きで、

地元の知り合いに二十年前に
連れて行ってもらって以来、
何度も足を運んでいます。

新しい音楽の在り方


この河のように、

2019までの当たり前な音楽の在り方と、
今の「非常事態の間だけ」と思われている
音楽活動の方法が、

だんだんと混ざり合って、
いつかまたまったく違う新しい音楽活動を
する時代が来るのではないか。。。



人間の暮らしも
その中の音楽のあり方も、

この辛い状況が落ち着いたら、
以前の世界に戻るのではなく、

いろいろな意味で
新しい世界が始まるんじゃないかな
と思っています。




Musique, Elle a des ailes.

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