母がしてくれなかったことを、母親像に課している  ~あたしおかあさんだからに思うこと~

なんだかほとぼりが冷めているのに、改めて書くのもどうなんだと思いつつ、のぶみさん炎上騒動について、やはり思うところがあるので、書きます。

この出来事を通して、改めて感じたこと。それは

自分の母親がしてくれなかったことを、母親像に課す、もしくは、自分の母親がしてくれなかったことを、できる母親を無条件に崇拝したくなるのだということ。

■「悪い子」を認めてくれない辛さ

のぶみさんの「あたしおかあさんだから」という歌が炎上した。個人的には、おかあさんを応援するのは別にいいのだけど、「なぜ我慢フェーズを切り取った!?」という感じで、少しびっくりした。

「子育ては我慢の連続だけれど、幸せ」というのは、センスとしてはちょっとなあというのと、この切り取り方で誰が得をするのだ?と。のぶみさんとは全く関係のない、私の個人的な思いで、社会的役割によって何かをがまんするというのができない性質なので、私はこの曲を聞かないし、Huluも契約していないし、まあいいのである。

当初、炎上を受けてのぶみさんは「違うんだ、これはお母さんを応援した歌なんだ」という旨のツイートをしていた。こう発言したのもわかる気がした。

この記事を読んでもらえばわかると思うが、のぶみさんは母親から受けたかった愛情を作品に反映していると自分でも明言している。のぶみさんが情熱大陸の取材を受けた際、自身のいじめ体験やそこから逃れるために不良になった話を改めてお母さんに聞いたところ、「この子は友達も多くて」、「いい子で」と繰り返したのだそう。それは当時も同じで、学校が嫌いでだれかに助けてほしくて暴走しているのに、「あなたはいい子」の一点張りで受け止めてくれないのである。「お前はだめだ」と言われ続けるのと同じくらいに、これは辛い。

要するに、子どもの頃親に言われたかった言葉を、今作品を通して伝えている。そして自分の理想とする母親像を崇拝しているのだろう。それがのぶみさんのパッションだから、否定はできないのだけど、やはり言うべき相手が違うのではないかと思う。

■母への未完了な思いから出来上がった、子育ての理想

以前勤めていた会社で、保育園に子どもを長時間預けることに過敏に反応する人がいて、話を聞いてみるとやはりご自身が保育園に長時間預けられていたのだそうだ。

こういう人って多いのではないか?私の周りのママ友に聞いても、母がしてくれなかったことを子どもに必死でしている人が多い(もちろん、やってくれてよかったことをやっている人も多いけど)。私もそうなのだ。うちの母親が口うるさいところがあって、超放任みたいなお母さんにしびれるのである。

冒頭に書いた「私の個人的な思いで、社会的役割によって何かをがまんするというのができない性質なので」というのも、たぶん母が社会的役割からがまんをする→がまんしきれずイライラするというのがすごく悲しかったから、出来上がった価値観だと思う。

この本質って、母が思い通りにやってくれなかったことではなく、辛かったとかさみしかったとか、そういうことを伝えらなかなった、もしくは伝えたのにわかってくれなかったところにあるのではないか。

■母に本音を話すことで大きく変わったこと

そこで昨年、母にその思いをぶつけた。

話し始めた途端に、子どもの頃の私が出てきて、泣きじゃくりながら「なんであんなこと言ったの?」「なんで?」「なんで?」と繰り返した。母はもちろんショックだったと思うけれど、お互い泣きながら未熟だった自分自身を許すことができたんじゃないかと。結果、愛されていた過去を思い出すことができたし、私の思いは昇華された。

と書きたいけど、こんな記事を書いている時点で昇華しきれていないのでだろう、きっと(笑)

でも伝えて本当に良かったと思う。たとえわかってくれなくてもいいし、のぞむ反応が返ってこなくても、自分の思いを自分が大切にしたらいいのだ。どんな思いでも表現していいという自信になり、自分のことを好きになれる。過去の意味が変わり、歩き出す一歩が大きく変わる。


最後は叶恭子様の言葉で締めたいと思います。

「救い」になること🦋✨
親は子どもを救えません。
また逆に、
子どもも親を救えません。
親は子どもを変えることはできず、
子どもも親を変えられません。
これは
ネガティブで悲しむべきことなどでは
けっしてなく、
そのくらい『親』と『子』は、
お互いに
自由であってよいという
『救い』でもあるのです。 🌹✨ 「心地よい関係💋✨」
心配はするけれども、
支配はしないこと。
導きはするけれども、
相手を信じること。 「相手は、 自分とちがう他人である」
という気持ちが、
お互いの人生に
敬意を払うこと、
心地よい関係性に
とても大切なことです。


自分のことは、自分で救おう。

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