私、韓国人J、中国人Yの三人は、去年の私の誕生日に同時に製造業の仕事に雇用された。
三人はOFE(Opportunity For Employment) と言う日本でいうハローワークのような施設で、同じクラスで勉強したクラスメート。
OFEはうちの会社に勤めたい未経験者が必ず通らなければならない道で、申し込み、面接、適性診断、英語と数学の試験(他にもあったか忘れた)、工場での実地テスト、OFEのクラスルームでの研修、と何段階も経てようやく工場でのトレーニングが受けられる。
うちら三人は工場でのテストの出来が良かったらしく、その後のOFEでの研修がうんと短くなった。普通の人は3週間受けるところがたった3日間！それもほとんど折り紙を折って、会社の仕組みや決まりとかを聞いただけ。すぐに工場でのトレーニングを受け始めた。

Jは韓国では美術教師、Yは中国ではグラフィックデザイナーをしていただけあって、器用で仕事が丁寧。トレーニングでも抜き出てた。私はなんとか追いついて、トレーニング開始後2週間で三人同時に雇用された。他のクラスメートは更に2週間後だったので、うちらは優秀だったのだと自負してる😊

(まあ優秀と言っても平均的な東アジア人なら普通に出来るよねというレベルなのだ。ミシンの経験がなくても。)

しかし、そこから差がついた。

私はもともとガサツで横着で不器用で面倒くさがり。細かい仕事が向いてる訳ない。ちょっと線がはみ出ようが曲がってようが「まあいいっか。誤魔化せるかな？」と思っちゃう性格だからこりゃあかん😂

彼らはうちのラインのスターとなり、ガンガン稼いで私は上司に怒られまくる日々😭

年が明けてようやく自分の仕事に自信を持てるようになってきたけど速さは圧倒的に遅い。うんと頑張れば一日のゴールに達するけど、ちょっとミスを犯すと修正に時間がかかるので8割とかしか達しない。

でもいいのだ。

JやYを含め、私の周りの同僚たちはみんな良い人ばかり。助け合い教え合い融通し合える仲間。他ではよく仕事の奪い合いとかミスの指摘で険悪な関係になってる所もあると聞くのに。

多分人間が出来ているのだろう。あと、うちのチームのメンバーは全員忍耐強い。理不尽な扱いを受けても文句を言わないくらい(よくないことだけど)。
そしてみんな超頑張り屋。休憩時間も仕事をしてる人が多い(これもよくないけど😂)。

良い同僚たちに恵まれて幸せだなあ〜と日々思う。特に韓国人Jは私の真後ろの席なのでしょっちゅうお喋りしている。ミスを嘆き、前の人のミスで自分達が被害を被ることに愚痴り、上司への訴えの作戦会議を練り.... 

職場の同僚と友達は違う。同僚は戦友。だからプライベートな事は少しシェアしても普段はあまり話さない。

でも昨日はなぜカナダに来たのかや、自分の本来の仕事のことなど身の上話をお互いして楽しかった。

チキンウィングスも美味しかったし！レモンペッパー、テリヤキ、ハニーガーリックのextra hot🌶。

近年日本でも中韓に対するヘイトを聞く。ヘイトする気持ちは理解できないけど、こうして個人レベルで友達を作ればヘイトは起きないのになあと思う。

私自身もインド人に対する偏見があった。接したことのあるタクシードライバー、同級生、同僚から受けた印象で、インド人は人との距離が近くて親しみやすいけど、図々しくて間違いを絶対認めず言い訳ばかり、仕事も丁寧ではないと。まあそうなんだけど、個人的に喋るようになるとまあそれでもいいか、良いところもあるし、と思うのだ。几帳面でシャイなインド人もいることを発見したし😁

こういう自分の認識を広げてくれるところが多国籍企業で勤める利点かなと思う。

これからも永住権が取れるまで頑張るぞ！