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リターンイベントVol.2 開催レポート

2月5日、第2回リターンイベントを開催しました。

第2回は、本の5章『未来・希望』をもとに、"覚悟のある育休はキャリアになる"をテーマとし、ゲストに薄井シンシアさんをお招きしてお話を伺いました。


薄井シンシア(うすい しんしあ)

1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。日本国籍。国費外国人留学生として20歳で来日。東京外国語大学卒業後、貿易会社に2年間勤務。日本人と結婚、外務省勤務の夫を支え、30歳で出産した娘を育てるために専業主婦の道を選ぶ。5カ国で20年間暮らす。娘のハーバード大学入学と同時に就職活動を開始。47歳で“給食のおばちゃん”からカフェテリアマネージャー(タイ)、会員制クラブの電話受付アルバイト(日本)を経て、ANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。勤続3年で営業開発担当副支配人になる。その後、ラグジュアリーホテルシャングリ・ラホテル東京に勤務。
経済産業省や観光庁の支援で、観光業でキャリア再構築を目指す女性のため、ホスピタリティ講座やメンター会を開催。2018年に東京2020オリンピック大会トップパートナーのホスピタリティ担当に従事。

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イベントでは、子育てをしている私たちにグサグサと刺さる言葉をたくさんいただきました。

不安になるのは、自分自身の優先順位が整理できていないから。


「私たちには24時間という時間の限界やそれぞれのキャパシティの限界がある。その中で仕事したい、食事を手作りしたい、全てをやるのは無理ですよね。もし私が両立する立場にあったら子どもとの会話を優先して、食事は毎日お惣菜かもしれません。そのくらい割り切らないと、一人の人間が全部できるわけない。自分の価値観、限界、この2つをしっかり押さえれば自分のやるべきことは見えてくるはず。」

生き方が多様になっている今は、同じように子どもがいても様々なスタイルの人がいます。専業主婦、フリーランス、会社員・・・。それぞれの生活のメリットやデメリットを感じることもあると思います。しかし、「何を大切にしたいか」「自分と家族の24時間をどう使うか」自分で決めることです。
今大切にしたいことは何なのか。自分と向き合い、覚悟を決めれば周りに流されず納得のいく人生を歩めるのではないかと感じました。

子育ては期間限定。二度と戻ってこない。


「私にとって、育児に専念した17年間が自分にとって最高の17年間でした。子育ては期間限定と当時からわかっていたけれど、もっともっと一緒に過ごしたかったと今でも思います。人生繰り返して過ごすことができるならその17年間に戻りたい。」

また、参加者からの「子どもと向き合う具体的な方法」について、シンシアさんは「一番わかりやすいのは、他のことをやりながら話をしないこと。子どもだって、親が真剣に聞いてくれているかどうかちゃんと分かってます。」と答えてくださいました。娘さんの話についていくために高校での勉強内容についてシンシアさん自身も勉強して話をしていたそうです。

私たちと同世代の娘さんがいるシンシアさんの言葉には、重みがありました。今は共働きが増え、仕事を辞めて子育てに専念することが難しい時代とも言えるでしょう。しかし、そうであったとしても育休期間や子どもと過ごす時間は真剣に子どもと向き合いたい。そう改めて心に決める時間となりました。

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イベントにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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