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「さかえ」と「褒めっこクラブ」に見る未来。

バリ島発オリジナルバッグ"sisi”の生島です。

いきなり貼ったリンク↑は沖縄・那覇にある山羊料理専門店の『さかえ』。

ちょっと調べものをしていた時に本当に偶然見つけたこのお店は、なんと私と同姓同名「生島ナオミ」ねーね、がお母さんと切り盛りする面白料理屋さんでした。(残念ながら2019年 7月現在お母さまは既に引退され、ナオミねーね ひとりで今迄以上にすったもんだしてお店を回して(回ってない!?)いらっしゃいます)

写真を探したのですが無かった。。。んだけれど、2017年、こちらに行った際「急なお休みでゴメンナサイ、また来てね」と見事な手書きで紙にメモ、そして米粒で四隅をくっつけてこのレトロなお店の前に張られておりました。

是非Googlemapなどの「口コミ」を読んで頂きたい。Gがウロウロする店内、美味しいが料理は1時間以上出て来ない、手を出すと叱られる、苦手な人は無理、皆が大丈夫ではないだろう、などなど。

ちなみにGというのは、もちろん「ゴキブリ」な訳ですが、我が家ではGさんは脅威の対象では無い、というのもありますが、「さかえ」さんに7月にまた行って来たのですが、それはもう立派なGさんがカウンターの上をあっち行ったりこっち来たり。私の顔の先40-50cmをウロウロ。

しかし、彼らは怯えた様子も無く、途中で2匹に増えて、会話でもしながら、の様子で急がしそうに歩き回っている。

そのカウンターの中で、たったひとり「ナオミねーね」は「今日はあれが無いからねぇ、こっちにしといて。いや、やっぱあったわ!はい、どうぞー」

「あー、だめだめ、それ勝手に触んないで!お皿も勝手に片付けないで、迷惑よー」と手伝おうとしたお客さんに言ってみたり。

「醤油どこ?さっきここあったよねー、ねー、どこだっけー」とお客さんに聞いてみたり。

口コミにも書かれていますが、とにかく料理が出て来ないから、あるもの、出せるものをこっちから聞いて頼むのが基本。

良いですね!

いろいろ一升瓶とかあるけど、半分以上は中身が無くて

そろそろ帰るわ、というお客さんには、どういうシステムか、ネーネがドアを開けないと出れないみたいで、何度も話が違う方向に行き、なかなか帰れず、30分ぐらいしてからやっとねーねが遂にドアの前に。でも、なかなか開かずまたおしゃべりが始まったり。 で、帰りは「コレ、あげましょね」と缶入りウーロン茶をくれる。(他にも頼んでないアテがどんどん出て来るお店)

Gがペットのように堂々と歩き回り、お料理は出て来ず、頼んだものは無く、グラスで泡盛頼んだら「うちはグラス売りはしない主義!1合ずつなのっ」と若干怒られて、帰りたくても帰れず、お土産いっぱいくれるお店。

都会で、少しの事でイラッとして目くじらたてて攻撃的に振り返ってみたり舌打ちしているような生活の方、どうでしょう?

皆、都会で忙しく、時間に終われ、満員電車に詰め込まれ、イライラしているもの同士で、1mmの間違いも許せず。 その中でサバイブして行かねばならない。でも、ふと「なんか違うんじゃ無いかな」って、一人一人は思ってるんじゃないかな。

「さかえ」に行って、都会のスマートで無機質な接客に慣れてる人は心底驚く事でしょう。でも、もしかしたらジワジワ来るかも。あぁ、これで良いんだ。いや、「これでも良いんだ」かな?

ナオミねーね、は あなたが行き場の無いストレスを抱えて人を顧みれない時も、あのタイムスリップしたようなお店の中で「最近は糖尿がさぁ」なんて言いながら、ひとりで「それ、あんた、勝手に触んないでよ!どうしてそんな事するかな〜〜」とお客さんを叱りながら、「ごめんねー、お待たせしてるからね、これ食べてね」と頼んでるもの以上のおまけを出してはGとお店を出している。

時代はAIによって、いろいろな職業が失われて行く、なんて言って人々を脅してるけれど、「さかえ」はどこにカテゴライズされるのかな?

笑って「もうちょっと待ってるよ」と泡盛をチビチビ飲みながら、「醤油、後ろにあるよ」なんて言っているお客さん、そして「ナオミねーね」の存在が日本を救うんじゃないだろうか?

「かけがえの無い人」が居るのが素晴らしき人生。というか、素晴らしい人生というのは「かけがえの無い」人が居る日々、なのかもしれません。

私も家族以外にそういう人がもちろん居て、私の人生を彩ってくれている訳ですが。

ちょっと調べたら

「無くなったら他に代わるものがない」「この上なく大切な」

とのこと。写真↑のWさんがそんな大事な人のひとりなのですが、彼女が数年前に私に教えてくれた「褒めっこクラブ」というのがあります。

ちなみに↑の写真はどこだっけ?高円寺?かどっかの商店街のおしゃれ風コーヒースタンドでコーヒー飲んだらクソつまらなさそうに仕事してるかわいい風にしてる女子が居て、というか、彼女がひとりでやってて、でも、明らかにバイト。私たちがちょっと質問するとすごくイヤな感じで嫌がらせの一歩手前みたいな感じで答える。よくぞ私たち2人にそう言う事をしちゃうよな、というぐらい彼女は何も見えてなくてイライラしてたみたいで、途中で私たちも可笑しくなっちゃうぐらいだったんだけど。都会は大変ね!

ま、ともかく、その「褒めっこクラブ」

皆さん、2000年に公開された『Pay it forward』(ペイフォワード)という映画を覚えてますか?

この予告編、英語なんだけれど、要は学校で出された課題に答えたオスメント君が「ひとりが3人に良い事をして、してもらった人はその相手では無く、別の3人に良い事をしたら世界は変わる」と言った所から物語は始まると言うか、なんというか。

この映画を知ってか知らずかWさんが、ある時に私の何かをすごく褒めてくれたんですね、言動だったか、着ていた服だったか。たわいもない話だった筈なんだけれど。

「なんだか気分良いね!嬉しいね」と言ったら「『褒めっこクラブ』って言うんだよ、お互い褒め合ってさ、いい気分になろう、ってやつね。褒めるの簡単じゃん!」と。(ちなみに、別にクラブがある訳では無く、彼女が勝手にやって命名してる筈)

そう、褒めるのは元手もいらなきゃ、労力もさほど要らない。でも、意識して無いとなかなかたくさんは言えない。

私は、Wさんのこの言葉の時に、この映画を思い出しました。

『褒めっこクラブ』すぐにでも実践出来るんですよ、すごいでしょう?気分が落ち込んだりイライラしてる時程したい。

私はこの前、ウブドの街中を歩いてた時に前から見事なサリーを纏ったインド系、もしくはインド人のお母さんが歩いて来られました。じっと見てて、彼女と目が合った時に「Beutiful!」と言いました。お母さんはとっても嬉しそうに「Thank you!!」って。その後 横に居た旦那さんに「ほら、私そんな事 言ってもらっちゃった!」と言うような飛びっきりの笑顔を向けてらっしゃいました。

Beautifulのひと言が、パッとその場を明るくして、私まで照らしてもらったようでした。

可愛い赤ちゃんが居たら「かわいいですね、何ヶ月ですか?」なんて素敵な会話です。 不審者、って思われる? 皆が日常的に声をかけ始めたら、それって単なるコミュニケーションのひとつ。

私は元々お節介で、更におせっかいな国 インドネシアの中のおせっかいな土地「バリ島」に居るのもあり、何か困ってる人が居たら手伝いたい、というのと、なにに困ってるんだろう?と興味本位で覗きに行きます。

奈良で駅前から家に帰る40分ぐらいの徒歩の途中、2組の観光客の写真を撮り、途中で寄ったドラッグストアで「あるお菓子」を探して英語でスタッフに声をかけたのに通じて無かった外国人トリオの通訳をし、更に彼らを近くのスーパーマーケットに連れて行き(そっちにあったから)、更に途中でお肉屋さんでコロッケを買ってたら、後ろの観光客が何が買えて、どうやって頼めたら良いか分からない様子だったので、通訳し、そしたらその人に続いて3組が「私も助けて〜〜」との事でコロッケ屋さんでしばらく通訳。

ま、私の帰り道は観光客が多い、というのもありますが、日本人は助けられるか心配です。だって、日本に住んでないから!!!ははは

バリではしょっちゅう日本人そして、それ以外のツーリストにも声をかけます。こんなお節介はなかなか出来ないにしても『褒めっこクラブ』なら、あなたもすぐに始められるんじゃないでしょうか?

最初は家族、友達から。 そして知り合い、そして上級者は知らない人に迄!おばちゃんは上級者ですよ〜〜 気軽に声かけて来てくれる。褒められてイヤな気持ちがする人って居るんでしょうか?もし、居たら、その人が間違ってる。だから、どんどん恐れず、皆さん 身近な人を褒めてみて下さい。

あなたのピアスが素敵、今日のお洋服にあってる、髪が綺麗ね、今の言い方恰好良い、いつも優しいね、良い匂い!いつも選ぶものが素敵、子どもさんかわいい、センス良い、なんでも知ってるね!

幾らでも出て来ますね。

携帯電話ばっかり触らず、褒めれる人をキョロキョロ探してみて下さい。そして思い切って「それ、良いですね」と声かけてみては? 変な空気読まなくて良い。本当は人はそういう関わりを求めてる!

そんな前回のブログで吠えた先に、というか中にある、私の日本を救うヒントでした。

法案を通さなくても、協会を立ち上げなくても、消費税を値上げしなくても出来る、私たちなりの今すぐ出来る事がある筈なんです。コレを見たあなた、早速いつも以上に1日「3回」褒めて、私に「こんなシチュエーションで」と教えて下さいね。 バラ色の世界に変えるのは私たち!


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