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Cな今年を振り返って(少し早めの) sisi図鑑24回目

こんにちは!バリ島発オリジナルバッグ sisiの生島尚美です。

久しぶりに「sisi図鑑」としてブログを書いてみることにしたのは、何が起こったか、突然「インドネシアからの日本行きのEMS(国際宅急便)をsementara(しばらく、という曖昧で恐怖とインドネシアらしいほっこり?を感じる単語)停止します、というお達しが郵便局から届いたため。

今年sisiは、マスクを中心とした新作などはお客様からご注文を頂いてからバリから発送していたのですが、今週からsementara出来ない、となり、今年は「新作のご紹介」は出来なくなってしまったのです😂(逆に言えば、それ以前は大阪の倉庫に一度納品してからお客様にご案内していました。

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ただ、定番商品などは24時間365日ご注文絶賛✨お承り中ですので、いま一度sisiの商品是非ご覧ください!!
バリに海外からの「観光のお客様」がほぼ入れない、と言う状況下で日本に商品が送れない、ということで「命綱」(いのちづな)が絶たれてしまっている状態....でも、無いのですが、そういう状態の人たちも少なく無いはず。早く復旧して欲しい🙏と願うばかりです。

今年2020年、まだ1ヶ月半ありますが、皆さんにとってはどんな1年だったでしょうか? 本当に変な1年で、短かったような長かったような

 バリだけではなく、もちろん日本だけではなく、世界中で大変だった訳で、まだまだ収束していない場所も多いのですが、そんな中でも「ニューノーマル」という、それこそ新しい概念で「それで行く」と決めたそれぞれの価値観と選択肢の中で世界は、人々は動いていくのだと思います。
  ある意味、私はバリ島で暮らすと決めて少数派の中で自分の「価値観と選択肢」で生きて来ていた訳なので、実は蓋を開けてみたら今年は「そんなに大幅に私自身の生活が変わった」訳ではありませんでした。

私のバリへ移ったお話などはこちらでどうぞ🙏

しかし、sisiとしてはピンチ、大ピンチでございました〜〜

いや、まだ観光ビザ(というか、ブラッと海外から前もってビザの用意をせずに入ってこれる状態)での入国はまだ出来ず、出来る見通しも立っていないインドネシア・バリ島。 

 今日はCovid-19の事で不穏な状況になり、観光客の方々が島に入れなくなった頃(4月ぐらいでしょうか)、そして今までの間のsisiの奮闘を振り返ってみようと思います。

私が「ん?この新型インフルエンザで海外に行く人がちょっと減っちゃうのでは?」と懸念し始めたのが2月頃だったはずです。 キッカケは2月にホーチミン(ベトナム)で予定されていたイベントへの参加。 そのイベント自体が「キャンセル」になった事でした。

こちらのブログでも書きましたが、大きめのイベントが中止になったものの、私自身チケットも購入していまして、息子との旅行を兼ねた出張でもあったのでベトナム行きは決行しました。

そして、行って本当によかった、本当に。15年ぶりに訪れたホーチミンでは仲良しのHさんとともに最高の時間を過ごせたのと同時に、在住日本人の皆様にも歓迎していただき「次なる可能性」を(ベトナムはCに対して、この頃から本格的に対策を行っていて(中国と近いですしね)日本人学校がおやすみだったのもあり、会場に来たいけれど来れなかった、と言う方の存在もあとでいくつか知りました。
単純にベトナムの街の、人々の魅力も再認識し、飛べるようになったらすぐにでも訪れたい国のひとつとなっています。

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会場のカフェ。残念ながらこのコロナの影響で閉店してしまいました😢

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その後、3月、突然思い立ってジャカルタへ。実はこの前に「ご予約商品受け渡し会」というものを行い(私はジャカルタへ行かず)、その時の様子を聞き、「これは今後どうなるか分からないので今すぐ飛ぶべきだ」と決心しました。

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日1日と状況が変わり、お受け渡しの時もどんな状態かも分からないため、お客様には なんと「前日までに場所はお伝えします」と。
 時間は決まっていたものの、大体のエリアをお知らせし決行した本当にギリギリ3月半ばの出張でした。街中から紙マスクが消え、情報ばかりが先走り、不安が多かった頃。「布マスクの需要」が一気に高まった時でもありました。 出発寸前に「不要不急以外の外出は控えるように」というアナウンスがジャカルタで行われ、たくさん頂いたマスクのご予約受け渡し、キャンセルがたくさん入るのでは?と心配しました。

「マスクの購入は急を要するでしょう」というのと「もういつ外出が本格的にダメになるか分からない」という皆さんの思い、そして「なんだか生島さんにあったらコロナかからなそう」という(実は3人の方に言われました😂 いや、そんなご利益無いと思いますが、笑うと免疫上がりそうだから良いとは思うけれど、と話しました。)

急に決まった一時帰国のために日本でもマスクがない、とのことで自宅用とお土産も兼ねて、とまとめてご購入くださった方も多く、このあと、本当にsisiは「これでなんとかやって行こう」と頑張れました。全面的にサポートしてくれたMさん、シャチョーもありがとうございました。

3月末にもう一度行く?なんて呑気に言ってたのが懐かしい!! バリから戻ったら島外に出れる状態ではなくなり、バリ島もNyepi(ほぼ一年に一度やってくるヒンドゥーのお祭りの日。静寂の日、として家や敷地内からでてはいけない、大きな音を出したり、夜の明かりも一部を除き禁止される)が1日延びたり(ついでにもう1日家のじっとしておくように、とのお達しが急に出ました。*バリ島全島では無かったようですが、ウブドが属するギャニャール県は少なくともそうでした)

*その頃撮った宣伝用動画。とにかく暗く混沌とした雰囲気を明るく✨楽しく乗り越えていきましょう、という印象にしたかった。

とにかく、この時期はジャカルタを中心に島内からもマスクのご注文をたくさん頂き、実はsisiは忙しかったのです。「ただ、これはいつまでも続くと思ってはいけない」と心配性の私はスタッフや職人さん、家族にいい続け、とにかく今、頑張って皆さんに喜んでいただくマスクを作りましょう!と一丸となってフル稼働で(子供たちもゴムを切るのを手伝ってくれたり)作り、インドネシア国内発送行っていました。

我が家にはテレビ(自体はあるのですが、もっぱら映画やYoutubeを子供達が見るためのもの)がなく、日本の状態がいまいち分からない...インドネシア国内の発送でしばらくはやっていたものの「マスクもそんなにたくさんは要らないのでは?」という気持ちがずっとあった私。 snsでの人様の投稿で「マスクケース」「アマビエ様」などの存在を知り、急いで制作。

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コロナで大変なのはもちろんsisiだけでは無く、仲良くしているスランガンという「海亀の島」(バリ島の中)でほそぼそと編みぐるみや編み小物を売ったりしていた地元のバリ人のお母さんたちを経済的に直撃。
 sisiのように発送したり外部と繋がる手段を持たない地元の人たちは食べていく為に必死で同じように頑張っていました。 私が以前から気に入っていた彼女ら曰く「マーメイド」という「海坊主」のような編みぐるみを工夫したら「アマビエさま」のようになる!と思い立ち、彼女たちにオーダーしました。
 OMIさんとMITAさんの2人は本当に優しくって楽しい人たちで、子供たちを連れて彼女たちのいるビーチに行くと親戚なの?と思うぐらい大歓迎、手芸に興味のある娘に編み方を教えてくれ、現金がないはずなのにお菓子を分けてくれ...😢

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 この「アマビエさま」を相場より高めにsisiが「買取り」して送料を入れただけの価格でsisiでマスクとともに販売しました。sisiのお客様も賛同してくださって限定数でしたが、販売した2回(3回だったかな?)はあっという間に完売いたしました。オーダーに行くたびにお米や油、砂糖、コーヒーなどをお土産に持って行きました。12月に入ったらまた持っていく予定です。 真ん中、裸ん坊の『アマビエさま』が上がってきたのには驚きましたが、思い切ってご紹介してみたら「私、この子がいい!」とご指名を何名かのお客様から頂きました😂

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徐々に落ち着いていくインドネシア内のマスクなどのオーダー。日本から、海外からいただく「布マスクを送って欲しい」のお声。あぁ、送ったらいっぱい売れそう〜〜

 しかし、そうは問屋がおろさない!!この時期、インドネシアは「海外にマスクとマスクの材料になるものを発送するのを禁ずる」というお触れが政府から出てしまっていて送れば売れる筈なのに送れない💦という事態が起こっていました。

 そこで、恥を忍んで、この時期に慌てて決まって帰国する知人友人、そしてお客様にまで迷惑を承知で布マスクを持ち買ってもらってsisiの倉庫に発送して頂きました。 この時ご協力くださった皆様、大変な時にお願いして困らせてしまった方々、本当にすみませんでした、そしてあのお陰でsisiは生き延びています🙏

そのあとは「商品をご購入して頂くだけではない「商売」の方法があるのでは?」と考えました。今までしたかったけれど、忙しいから、と言い訳してしてこなかった事をやってみよう、と思い、以前ジャカルタで行って好評だった「人付き合い」の極意!?を(100円いただいて読んでいただけます。②もあります)

有料ブログや慣れないzoomでの有料お話会、そしてウブドを離れて行うマーケットなどを企画し、行いました。この際にもいろいろな方にお手伝いいただきました。

↑は静かな水面に小石を投げ入れると波紋が出来、どんどん広がっていく。それを感じたイベントでもありました。ウブドを離れたことにより、今まで知らなかったこと、そしてお会いしてなかったバリ島在住者の皆さんと知り合うことが出来ました。(出不精なので、本当にウブドを離れない私)

そして、こんな皆さんが大変な時期に言い出せなかったウブド日本語図書室の引越し、そしてカフェとsisi自体の店舗の引越し...もちろんカフェやsisi自体の引越しは私の会社の問題であるので、自分たちでどうにかするものなのですが、図書室の引越し費をこの時期に捻出するのが本当に難しくて。。。そして行った

賛同してくださった方々のご支援、そして「寄付しますよ!」と島内外から現金を送ってくださった(直接持ってきてくださった)皆さん。本当に皆さんにとって大変な時期なのに、「いつもありがとう!」「頑張ってるね」とお声をかけて頂き、すっかり金銭面だけでは無く、精神面でも支えられ、「人間は1人で生きてる訳では本当に本当に無いのだな」とまた強く感じました。

5月の末ごろからやっと「マスク、申告して(インドネシアから)海外へ送れるようになったよ」との情報を得て、やっと日本への発送解禁!(ベトナム、シンガポールからのご注文も頂きました🙏)そこからはマスク、そして夏物の商品のご注文をたくさん頂き、本当に助かりました。(インドネシア国内のご注文はすっかり落ち着いていたので) 皆さん、おうちでの時間が長い、とのことで寛げるリラックスウェアなどを中心にいろいろ作ってご提案しました。

バリ島の仲間のアイテムを「バリ島ロス」で落ち込んでる皆さんにお送りできたら、とお買い求めやすい価格でコーヒーや紅茶などもお送りしました。(バリ島のお香をおまけにつけたり😁)

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落ち着いたら「またバリへ!」と思って頂きたい。私に出来る事はなんなんだろう?みんなを救う前に、まずsisiをしっかり支え、そして、お手伝いできたら、と思っています。

その頃、どうも日本で「レジ袋」廃止、の話を聞く。実は「え?まだもらえてたの?」というのが正直なところでしたが😂、そこで必要なものが出てくるんじゃ?と頼りになるマーケティングの鬼Mさんが一時帰国中の日本から。早速新しいアイテムを...いや、いや、よく考えて、私!sisiは前からエコバッグ&エコバッグになるもの作ってたでしょう??

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いやぁ、良いですねぇ。いつも、3-4年ほど急ぎすぎて、空回り気味のsisi(私?)がやっとカチッと時代にはまりました。

そして、この頃↑でも書きましたウブド外でのマーケットの参加。そこではマスクやエコバッグと同時に私が10年ほど前から趣味と実益をかねて作っている「自家製調味料」を少し持って行っていました。それらの売れ方にちょっと気になる傾向が...

「日本に帰れないから美味しいお味噌や
調味料が手に入らなくって」

のお言葉をしばしば頂くようになりました。今まで自宅、そして直営カフェのwarung sopaKafe TopiそしてウブドのローフードやVeganカフェなどにお味噌は卸していたのですが、お客様がすっかりいらっしゃらなくなって、そのお味噌のオーダーもめっきり減ったので、仕込みを3月から8月の間に1-2度しかしていませんでした(普段は月一は必ずしていた)。

「あ、ちゃんと作ってちゃんと小売販売した方が良いかも」と思いついたのは8月の末...思い立ってこんなインスタアカウントも立ち上げました。

生島商店

実はジャカルタで6年ほど前から行っているイベントツアー Caravanのスピンオフイベントとしてこの数年前から始めていた『生島商店』(イベント名)だったのですが、今回「自家製調味料」を中心に美味しいものやバリ島の良いものをご紹介する私のセレクトショップの名前、としました。もちろん、今後落ち着いたらイベント『生島商店』も開催したいと思っています。

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以前のジャカルタのイベントの際の様子です。私の自家製調味利用以外にもKafe Topi(直営カフェ)の美味しいものや他にもいつもの大きいイベントでは出来ないワークショップやいつもの参加者さんたちの「セミオーダー会」や、一つ一つ手作りしてる作品の販売などを行う「道の駅」のようであり、お客様とひとりひとり向き合いお話を出来る場、として開催していました。

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*量り売りしてました。ちなみにエプロン裏返しです😂

ちなみに『生島商店』のロゴは「丁稚」の娘が消しゴムハンコで彫ってくれたもので、非常に気に入っています。

島内でコツコツ売っていくぞ〜、と思っていました....ら....

9月に入った頃から「島外に出る」雰囲気が少しずつ出てきたもので、えいや!と(いや、実は時期を狙ってました)ジャカルタにいくことに。

今、インドネシアは島外に出る時はこの「抗体検査」(ラピッド検査)が必要なのですが、この9月の状況と今の状況ちょっと変わってますので(安く、簡単になってきています)ご注意ください🙏

ジャカルタでイベントを行ったのですが、ジャカルタの状況が寸前に変わり、予定していた会場が「使えなくなる事態」などが起き、この時もドキドキしましたが、今までのドキドキに比べたらワクワクの方が大きく、「人というのは慣れていくのだなぁ」と感じざるを得ない!(いい意味で)

無事行えたイベントで感じたのが、やはり「日本に帰れないから美味しいお味噌や調味料が手に入らなくて困っていた」という現地に住む日本人の方々の声。

なに?お味噌やなんやら(雑になってきました...)はバリ島内だけの需要ではないのか???

しかし、皆さんもご存知かと思いますが、こういう手作り調味料、熟成時間が必要なのです... 普段「あの時ああしておけば良かった」という後悔のほとんどないメデタイ私なのですが、今ほど「あぁ」と思う事は今までなかなかありませんでした。
3月から7月に戻れたら「しっかり味噌を仕込みなさい〜、醤油も頑張って〜〜」とマスクばっかり作ってる私に言いたいです。手紙でもいい...(どっちでもいい)

そして、実は「と、いうことは...」と考えた先にひらめいた考え...が、実は地味に大きなことになっていきそうな予感。

あ、すみません、現在進行中のことは「企業秘密」なもので、年が明けて落ち着いた頃にうまく行っていれば書かせてくださいませ。

ふふふ

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