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物語の書き始め方

小説、脚本などの文章ってどうやって書き始めますか?

そんな質問をいただきました。

他にも普段から

書き始める前に、すごく練るんですか?
どういう思考でスタートするんですか?

みたいなことを訊かれることがあります。

そのあたりも含めて、今回は書いていきますね。

◆ 1行目がチューニング

まず「練る」かどうかについてですが。

脚本系のものは、制作に関わる方々が多く、事前にプロットが必要なことが多いので、ざっくりなことを決めることもあります。

アニメの場合はシリーズ構成も担当させていただいていたので、プロットはもちろん、1話1話エピソードでテーマを決めたりもします。

ただ、それを「練る」と言うかというと違うかなあ。

旅行に行く時に、行きたい場所とか食べたいものはなんとなく考えておくけれど、ガイドブックをがっつり読んだりせず、初めての気持ちでその旅を楽しむようにするみたいな感覚というのかな。

どの物語でも、それを忘れないようにしています。

自分が飽きるから。

そして、小説も脚本もノベライズも基本的に

"すべては1行目で決まる"

と私は思っています。

アイドルものをテーマにしたアニメ『少年ハリウッド』の主人公が第1話で

「気づけば僕は、この世界にいた」

と最初に言うんですが、これも脚本のセリフとしては1行目。

この言葉への感想はとても多いです。

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