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H29.9.13水 愛知淑徳大学ビジネス学部 真田幸光教授 辻説法メモ

◆導入
物事は次の目で見ること。
虫の目(insects view)、多角的に。
鳥の目(birds view)、俯瞰的に。

ポルトガル・ロシアと日本では、北朝鮮の情勢の見方が違う。
ネットでは見えない、色々なモノの見方がダイジ。
1つの情報ソースをあてにしない。疑うこと。

自らを充実し、世界に羽ばたく仕事をしてもらいたい。
知力・気力・体力を鍛えてもらいたい。
Skyは、伊藤さんが作り、世界をよくしたいという思いがある。
自分の場所で貢献し、幸せになってもらいたたい。
最澄の「一隅を照らす」という言葉がある。自分の足元から、世の中が明るくなる。
オレがオレがではなく、周りの人達と。

◆北朝鮮情勢
北朝鮮は大したことはない。ミサイルは何度も日本の上を通過している。
政府は憲法を改正したい。危ない。
国民はしっかりチェックを。アメリカは空爆を待っている。
中国はアメリカに、「そんなに騒ぐな。対話で解決。」と表面上は言っている。

北朝鮮がアメリカにミサイルを撃つことはありえない。1発撃つと1000発返ってくる。
世論形成に過ぎないため、右往左往せず、冷静に。

北朝鮮が危なかったら、日本円・株を外国人は買わない。正しいかどうかは、自分で判断すること。(外国人投資家も失敗する。)

警戒しながら、分析する。(軍人は、周りが油断しているときが攻めどきという感覚を持っている。)
現在は、為替、株、金利に変化なし。

◆欧州情勢
UKの構成は4つ
スコットランド
ノースアイルランド
ウェールズ
イングランド

スコットランド、ウェールズがブレグジットをすると英国連邦が崩れる。
→パワーゲームが崩れる。
メイ首相は国をまとめていない。マネジメントの延長が日本にきている。イギリスは傷んでいる。
ヨーロッパの危険性を日本人は認識すること。
ポンドとユーロは別通貨。

◆株式市場
先進国の株式について、相対的には下記のとおり。

ヨーロッパ<日本<アメリカ
※いい材料が出ればプラス、出なければマイナスに変動する。

日本が20,000円代を下回ったのは北朝鮮の問題。19,000円より上だと、円ドル相場は居心地がよい。(不安定の中の安定)
基調は、円安ドル高。

◆金利
日本では、日銀の黒田総裁がマイナス金利を導入した。
ヨーロッパは既に3年間導入しており、日本はヨーロッパをベンチマークとしている。ヨーロッパは3年経つ前にやめるかもしれない。

ヨーロッパがやめれば、日本はやめられるか?
真田先生は、「そう簡単にやめられない。」と聞いている。黒田総裁はイケると思っている…。
マイナス金利が長引く方が、デメリットが大きい。
日本は、政策を切り替えることもない。

◆原油マーケットの見方
1バレル=60ドルと言い始めた。(高くなった)
ロシアのウクライナ問題の制裁の意味がなくなってきた。
石油メジャーは、価格を上げて儲けたい。

60ドルの背景は、ロシアの油田の採算分岐点。ISは採算が合わない。

◆ドイツ
ドイツの総選挙が始まった。
ISはメルケルを倒したい。メルケルはEUの発展を望む。テロを監視すると、ISがやりにくい。ロシアもテロの警戒は強い。

バルセロナでテロが報道された。テロ未遂は報道されない。
ISは、揺さぶりをかけて国内のモニタリング(監視)をさせる。
監視が強いと国民から批判、監視しなくても事故があれば国民から批判される。

EUを崩壊させるためのターゲットはドイツ。
ドイツは、統制している。マーケットはユーロ相場が戻っているため、まだ大丈夫。

◆ポルトガル諸国経済圏
マネーゲームのターゲットにされているのは、ポルトガル、ロシア、スペイン。
ポルトガル諸国経済圏には、ブラジルも入る。
インフラ投資→不動産バブル
経済は弱く、失業率は低下。
昔からの建物をキレイにして、高く売る。建設労働者は給料日が出るが、その後は?

ポルトガルの経済は怪しい。
ルーブルの為替は高い。

ロシア、ポルトガルは国際金融のオモチャにされている雰囲気がある。

◆中東情勢
UAE ドゥバイ
ウェアハウスをつかんでいる。イスラム系の、インド人と中国人のビジネスライン。いわゆるビジネスの前線基地。インド、東アジアのモノを売る。

上澄みをはねる金持ちで、イスラムは荒れている。
イランが歴史的に強い。
精神的な支柱はサウジアラビアのメッカ。(厳しい生活でも頑張っていこう。)
ペルシアの方が盟主である。
トルコは金がある。(イスラムの盟主としては弱い。)
サウジアラビアは石油で突然金持ちになり、盟主争いでペルシアにケンカを売る。これがスンニ派とシーア派の対立にされ、サウジアラビアとイランの対立となっている。これを調整していたのがエジプトであったが、アラブの春で潰れる。

イラクが動き始めている。サウジアラビアではなく、UAEに対して。
イスラムの過激派勢力も一枚岩ではなく、ケンカしている。(アメリカが仕掛けている。)

カタールの動きは、サウジアラビアが睨んで制裁している。(アメリカが仕掛けている?)

どれもホントかウソか、当事者でないとわからない。(騙されているかも?)
誰がどう動いているかわからないと、不安になる。テロが増えていることは間違いない。由々しき状況である。
真実はわかりにくいため、情報分析がダイジ。

◆アジア情勢
アジアはどうか?
北朝鮮を除くと落ち着いている。
中国の動きが拡大している。人口14億人は世界の20%。一人っ子政策はやめた。
グローバルでは、中国人は18億人。(ブルゾンちえみ風ではない)

中国は、日本以外にも孔子学院を世界で作っている。中国の習慣、言語を広めている。
「南京大虐殺はあった。」とピュアなアフリカ人はそうかと思う。

日本のGDPの倍が中国。10兆ドル超え。世界の6.7%。うち4兆ドルが実体経済。中国の外貨準備高は3兆ドル。日本は1兆2千万ドル。

一帯一路とAIIBで中国の経済圏は広がっている。
カザフスタンは中国からモノを買う。人民元が使え、労働者は中国人。カザフスタンでは消費財が作れない。日本の製品は高くて買えない。
ウズベキスタン、イラン、東南アジアは人民元経済になっている。

AIIBは世界からお金を集め、中国人を働かせ、中国は儲かる。
AIIBはムーディーズがトリプルAをつけているが、あり得ない。。

ヨーロッパの面積は、中国にすっぽり入る。
インパール大作戦のように、バングラデシュ、インド、パキスタンを手中にする?

海でのターゲットは、シンガポール、マラッカ海峡、ベンガル湾。中東は、したたかにいく。
インド洋は米軍がいる。インドは中国がキライ。

アメリカの東側のジブチで、中国は土地を租借して8月から軍港を作った。

東インド会社では、イギリス軍隊が守った。軍隊と経済は一緒。

中国は、中国語で契約する。仲裁の根拠法は中国法。サイパンも中国法を適用。

中国は、世界がぐちゃぐちゃしている間に粛々と勢力を拡大している。
イランの石油は、人民元建てが現実化になる⁈

中国は習近平体制を固めている。10月頃オープンに。

◆北朝鮮の問題
なぜミサイルを作れるのか?
1 原材料-中国の国営企業(昔の軍閥)←アメリカが制裁を始める。
2 エネルギー-中国、ロシア、モンゴル
3 技術-旧ソビエト、ウクライナの個人。
上記の3つを明らかにしないと、制裁は効かない。国連の制裁は11回目。(11回はザルということであるが、中国、ロシア、モンゴルへのエネルギー制裁はザルではない?)

◆アメリカの北朝鮮へのシナリオ
北朝鮮には、核・ミサイルをエビデンス付きで放棄させる。
北朝鮮が応じないのは、リビアのカダフィのように、放棄した途端に葬られるから。
北朝鮮は核ミサイルの開発をやめない。
中国は「対話で」と言っているが、無理。

ICBMの開発は理屈だけではないため難しい。大気圏に飛ばすには経験値が必要。速度、角度により、イイ金属も燃えてしまう。

北朝鮮に必要なのはお金。軍資金をどこで押さえる?
中国、ロシア、アメリカは押さえにかかれるか?

北朝鮮からグアムへのルートは、広島の上を通過する。
北朝鮮はグアムの名前を出しただけ。グアムはアメリカのセミ領土であるため、アメリカの国土を狙った場合は、必ずアメリカは軍事行動に出る。→セントラルガバメント。
北朝鮮は、実際には違うところを狙う。グアムに近いところでやるかも。
日本は憲法改正を狙っている。
ファクターが多く、わからない。

北朝鮮はじわじわとチカラをつける。
パキスタンのような核保有国に、させないのはアメリカ。OK?とするのがロシア、中国。

◆日本経済
今回はミクロの話。
グローバルなトヨタだけではなく、少量、高品質、高価格(適正価格)を目指す。
日本人の強みは、丹精込めた仕事ぶり。マニュアル化できない、目・手でのモノづくり、サービス。
これが「一騎当千」。一人の人が千倍の利益。すぐにはうまくいかない。

例)埼玉県大宮市のアライヘルメット
ヘルメットしか作らない会社。子会社含め300人程度。
軽く、小さく、丸く(角があると、転んだときに脳がやられる)。
ファイバーと針金の13種から、手で作る。肌があたるところはやさしく、眼鏡のところも配慮。
一個5〜6万円。年商100億円→今は80億円。

組立ては手作業。グラスファイバーの価格が上がっても35%の営業利益率(予測)。

原価に適正な利益をのせる。
マニュアル化できない技術が重要。
→日本企業の強み。
アライは最終商品の強み。そして、部品を育てる。

日本しか世界に部品を供給できないことを目指す。

(了)

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