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【旅時々仕事】バンコク近郊へ蛍を求めて

2020年1月の記憶。

春節が始まろうとしていた頃、仕事を抱えながら無理矢理バンコクへ。その後旅の予定がひしめいていたが、バンコクの次の旅は、ご時世柄未定に。強行突破も時に、結果的には正解となることもあるようだ。

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        (画像:Emporium Suites by Chatrium)

バンコクから車をチャーターして向かった先は、アンパワー(Amphawa floating market)。90Kmちょっとの距離。高速道路とはいえデコボコした道を走ること約2時間。

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アンパワーは、大きな運河の上を多数の商売船が行き来している町。そして、アンパワー水上マーケットは、メークロン川の両脇に雑貨屋や飲食店等がずらりと並んでいる。

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雰囲気の良いお茶屋さんがあり入ってみる。タイでは、アンチエイジングといえばこれというお茶があると伺い試してみた。Butterfly pea flower teaというお茶だが、アントシアニンが豊富な上、兎に角色が美しい。当初はブルーラグーンのような色だが、クエン酸を加えると、色鮮やかな紫色に瞬時に変化する。お味は、ザ・ハーブ味。(注意:収縮作用や血小板凝固を抑制する作用があるとも言われ、服用に注意すべき場合がある)

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川辺の景色をまったり望みながら晩御飯も済ませた頃、乗船時間になる。

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アンパワーを流れるメークローン川は、マングローブの一種であるランプーの木(Sonneratia caseolaris)が多く生え、この花蜜を求めてやってくるホタルの生息地として有名。

同じ木に集まってくるホタルは、仲間の光に呼応して同時に点滅するため、クリスマスツリーのイルミネーションのよう。

愉快な船頭さんがタイ語で常時解説をしてくれる。船内は笑い声が尽きないが、言語の壁は厚く、悲しい。

饒舌な語り音と絶妙の舵裁きで、マングローブのすぐ近くまで船を寄せてくれる。おかげで蛍の動く様までよく観ることができる。感動的光景。

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  (写真はよく撮れないが、まさしくクリスマスツリーのような輝き!)

しかし、川岸には民家もあり、実際に水上コテージで暮らしている方々も見える。船のエンジン音や人の声で騒音問題も起こっているそうで、心穏やかに、静かに感動に浸るのが良さそうだ。

自分の知らない世界、文化、人々を求めて旅を重ねるが、そこでの行為が迷惑になったり、行くこと自体が不快感を与えることもありうることは自覚しなくてはと改めて自戒するこの頃。


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