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iLEAP Career Discoveryワークショップに参加して

皆さんこんにちは!立教大学社会学部4年の岡といいます。

僕は昨年の夏、学校のプログラムの一環でGlobal Leadership Programに参加させていただきましたが、非常に濃い時間を過ごさせていただきました!

今回iLEAPというシアトルにあるNPO団体が、東京で開催したキャリアディスカバリーのワークショップに参加しました。

今回僕が参加したイベントはCareer Discovery Abroadプログラムのエッセンスを取り入れた、約2時間の簡易バージョンでした。本プログラムは実際にシアトルに渡り、自身のキャリアや今後の生き方を一週間かけて見つめなおすようなプログラムとなっています。

今回のイベントでは、キャリアを考える上での肝になる部分である、「自分自身が働く上で大切なことは何か」「この時代において、働くとはどういうことなのか」という問いを基に個々人の考えを発表したり、ペアでお互いに聞き合ったりというようなワークを行いました。

このイベントにいらっしゃっていた方々は、非常に多様性に富んでいました。僕のような大学生や当時入社4日の新社会人、新卒三年目の若手社員といわれる方から多くのキャリアを経験されたベテランの方まで世代も経歴もバラバラでした。

しかし、参加者皆キャリアについて考え悩んでいる人ばかり。自然と現状の不安や悩みを吐露される方が多かったです。それぞれ抱えているものに関して、きっとみんな理解されないかも、と思いながらもその場にいる全員で受け止め合う。そんな優しい雰囲気が流れていました。

このような空気が流れる中、ある参加者の方が「今の仕事、入社当時はとてもモチベーション高かったが、別の魅力ある仕事に興味が生まれ転職しようか迷っている」というお話をされていました。

僕はその方に対し、こんな質問をしました。「当初の熱意が薄れる、モチベーションが下がってしまうことが今の僕には考えられないのですが、どうしてそれらが見えなくなってしまうのですか?」と。現在進行形で就活をしている僕にとって、このご意見に対し失礼極まりないですが「決意が弱いからそうなっちゃうんじゃないの?」と思ったためです。

するとその方はこう答えてくれました。「情熱そのものは変わりやすいけど、仕事を通じて届けたい価値の根本は変わらない。方向転換するだけだと思っています」と。

僕はこれが仕事を通じて人生を歩むということか、と気づきました。

このセッション以前にも、キャリアや今後の人生の目的や軸について考える機会は幾度となくあり、自分なりの考えを持っていたつもりでした。

それは、志や生きる目的のための自分の理想のキャリアがあり、その描きたいキャリアのための仕事であり、その流れに一貫性があることが大切であるという考えでした。そのため、自分が今やりたいと思えることはきっとずっと変わらないものだから、就活も長く活躍できる企業の方が自分に合っている、という仮説の下で企業を選んできました。その働き方やキャリア観が、自分の働くことやプロフェッショナルに対する考えのベースでもありました。

しかし、実際に社会人として現場でお仕事されていらっしゃる方の生の声をお聞きし、一貫性は決して重要じゃない、と思えるようになりました。

その時々でやりたいことや興味あることは、時代の波にさらされる今後の人生において、常に同じであり続ける保証はどこにもありません。しかしながら、一度きりの人生通して大事にしたいことは、何度も頻繁に変わることはないでしょう。そんな当たり前のことを自分は忘れてしまっていました。

このお話を聞いて、これまで直線的に考えていたキャリア観が、生きる目的を中心とした円形なものに変化しました。

どんな時にどんな仕事をしていようとも、中心がぶれなければ人生通してしっかりとしたキャリアを歩めていることになるのだ、という考え方もできるようになりました。

iLEAPは日本人のリーダーシップ開発を目的とした団体です。そんな団体がキャリアを考えるプログラムをする理由は何でしょうか。

僕自身はこう思います。「キャリアは、自分のリーダーシップを映す鏡だから」。キャリアは長い時間かけて積み重ね歩んでいくものです。その中で多くの意思決定をする場面があると思います。結婚などのライフイベントや転職や転勤など考えられると思います。それらの出来事に対して、自分の人生を自分がリードするのだ、という気持ちを持てている人がどれ程いるでしょうか。

組織に対するリーダーシップ以上に自分に対するリーダーシップを発揮することも非常に重要である、と僕はiLEAPのプログラムを通じて学びました。

会社やパートナーに勝手に決められるより、自分がやりたいと感じたことを自分からやる方が自分の人生やキャリアを歩んでいる気がしませんか?

実際に働いてない自分が言ってもあまり納得感ないかもしれませんが、このイベントを通して自分のキャリアを主体的に決定できる力、自分に対するリーダーシップの重要さに改めて気づかされました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

岡 誠人

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