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【MTGアリーナ】第5回タイムレス雑感&サンプルデッキリスト集



■はじめに


皆さん、タイムレスやってますか?

私は1日√-1時間ほどプレイしています。
当たり前と言えば当たり前ですがショーテルと黒絡みが睨み合うメタゲームで膠着しており、最近はパイオニアの調整のためのエクスプローラやらジャンクフード感あるデッキを回すためのヒストリックやらやってました。

何これ?

しかし新弾も来たという事で第五回目くらいのタイムレス雑感、書いていこうと思います。
例の如く本文無料で、有料部分には投げ銭のお礼としてアリーナインポート用のサイド込み英デッキリストを置いています。

サンダージャンクション(違)

■ランクマッチ雑感


・ボーナスシートとかいうタイムレスホライゾン
スタンダードセットのカードは良くも悪くも品行方正に調整されており、時折見つかるバグ的存在を除けばアリーナにおいて下環境に与える影響は大きいとは言い難いです。(ほんまか?)

しかし、最近のスタンダードセットは再録枠として縁もゆかりも然程無いカード群を纏めて再録するのが定例化しており、収録回数が少なく高騰しているカード価格を適度に均していこうというウィザーズのささやかな飴が見て取れます。

本セットだと精神壊しの罠、活性の力、不屈の独創力などの高額カードの再録は紙プレイヤーに喜ばれた印象でしたが、ボーナスシートのカードは何故かアリーナにそのままぶち込まれるためことアリーナにおいてのボーナスシートは骨董品の密輸便として機能しています。
下環境で一線級のカードも雪崩れ込んで来るため、実質タイムレス追加DLCとなっている訳ですね。

・最高のリアニメイト呪文、実装
嬉しい再録は数ありますが、タイムレス目線だとボーナスシートの中での一番手は再活性が有力候補になるでしょう。

シュールなFT

レガシー踏み倒し系アンフェアでリアニメイトと鎬を削るショーテルは実物提示教育も騙し討ちも実装される優遇を受けている一方、リアニメイトは下環境でプレイアブルな2マナ以下の釣竿が癖のある不吉な儀式の僧侶程度しか実装されておらず、2T目リアニに貢献せず除去に弱い不吉な儀式の僧侶や高速環境で太刀打ちするには心許ない屈葬の儀式を有り難がって使わざるを得ない冷遇を受けていました。

しかし今回実装された再活性は2マナをすっ飛ばして1マナの釣竿と言う破格のスペックであり、ライフルーズは痛いもののアトラクサ辺りを釣り上げて優しく二撫で程してあげればライフ損失はお釣りが乗って帰ってくるでしょう。

納墓や無名の墓といった高品質な仕込み役こそいないものの、信仰無き物漁りや鏡割りの寓話は下環境での実績目覚ましいルーティングスペルであり、引き込んだ釣り先を墓地に仕込みつつ有効牌を狙う役目を担います。

リアニメイトデッキの完成度が格段に上昇したのは言うまでもないですが、タイムレス環境はそこまで甘くありません。
汎用性抜群の漁る渋面の極楽鳥こと死儀礼のシャーマンが墓地コンボを迫害するのは史実が証明しており、よりスケールの大きいコンボとしてタイムレス環境に定着したショーテルもコンボデッキ対抗馬として存在感を放ちます。

しかし、サンダージャンクションにて実装された苦難の収獲者は2マナで死儀礼を消しつつハードキャストしても釣っても強力な肉でリアニメイトの強力な助っ人であり、暗黒の儀式を強く使えて最速1T目に自分に囲い→再活性によるアトラクサ釣り上げや1T目囲い→2T目信仰無き物漁り+再活性等の上振れは最速のコンボの名に偽り無しと言ったところです。

上振れ時の殺傷力は高いものの対策カードも多いので、カラーリングやサイドプランなど調整の余地も少なくなく、デッキビルダーの腕が問われるアーキタイプになりそうです。

・フルタップでも安心できない環境へ
今回のボーナスシートはタイムレス環境を大きく変えたのは間違いありません。
活性の力、精神壊しの罠、外科的摘出、徴用…。
そう、0マナで相手を妨害するスペルがついに実装されたのです。

これまでのタイムレスはカードパワーこそ高いものの0マナで相手を妨害する術が無く、フルタップ状態にマストカウンターをぶつけられると抗う術がありませんでした。
しかし、0マナでも相手に干渉する術が実装された事により"仕掛ける側"は今まで以上にケアすべき裏目が増えたと言えます。

置物対策として人気を博するピッチスペルである活性の力の旨みを甘受出来るのはタイタン原野が筆頭でしょう。
ショーテルの置いてくる全知に抗う手段を手に入れた上に、血染めの月や力線の束縛等の苦しいカードも対策できるため、置物破壊を構えるために展開が窮屈になるストレスからある程度解放されると思われます。

また、外科的摘出は"ぶっこ抜き"系カードの中で破格の軽さを誇る上にインスタントであり、墓地対策としての運用も勿論ですが、ハンデスで落としたキーカードに外科的摘出を打つ事で特定パーツに依存したコンボデッキの勝ち筋を潰す事も可能です。
特に環境トップのショーテルは1T目の囲いで実物提示教育を落とされると、そのままデッキの中の実物提示教育を全部追放されるという事実上の1ターンキルを決められる裏目が付き纏う事になります。

他にも徴用は唯一先1T目ダリチュネクロを咎めるカードになり、精神壊しの罠は限定的ですがショーテルやストームをフルタップから咎める事が出来るカードになるため、様々なデッキがサイド後の攻防に思索を巡らせる事になるでしょう。

・他にもあるよ、ボーナスシート
再活性やピッチスペル以外にも、何故か実装された対抗呪文の完全上位互換であるマナ吸収やLO最強スペル書庫の罠、相方不在なものの選択肢は多い石鍛冶の神秘家等光るカードは多く、スタンダードセットでありながらヒストリックやタイムレスにも大きな影響を与えるセットであるのは明らかです。

まだまだしゃぶる余地はありそうですが、ひとまず新弾をフューチャーしたサンプルデッキをいくつか。

■サンプルデッキリスト

・ラクドスリアニメイト

レガシーの旨味成分の7割くらいは出てそう


再活性使いてぇよなぁ!

質の良いリアニメイトスペルで一騎当千の怪物達の一本釣りを目指しますが、オークの弓使いや思考囲いといった優秀な妨害を駆使したミッドレンジ的ゲームプランや暗黒の儀式経由のトロールハードキャストなど、コンボデッキとしては軸が多くラクドススキャムっぽさもあります。

追加の釣竿としては部品の組み替えを採用しています。
下準備不要の手軽さや2T目にルーティングと合わせて撃てる軽さもありつつ、アトラクサや産業のタイタンは本体が縮んでもETBで十分なアドバンテージを稼げるので十分リアニメイトする価値があります。
1マナインスタントで実際に肉をコピーするのは起動型能力なので、相手の打ち消しを掻い潜りやすいのが良いですね。

基本アトラクサを釣るのが最強ですが、サブの釣り先として産業のタイタンを選んでいるのはショーテルメタです。
ショーテル対面は産業のタイタンを握り締めて全知ルートを牽制しましょう。
普通に釣っても11点クロックで2パン出来るためコンボ対面のクロックとしては十分です。

刹那の見切り


ショーテルが絶滅してフェア対面が増えれば、嘶くカルノサウルスや墓所のタイタン辺りの「釣っても強く、ハードキャスト等の用途もある」カードにするのが無難かとは。

釣って旨みのあるクリーチャーが10体以上あるので、諜報ランドの上振れ期待も出来たりします。
ルーティングも釣り先も無くてもリアニメイトカードとフェッチがあれば最低限おみくじ出来ます。
どう見ても何も出来なさそうなハンドを囲いで確認して安心していたら、次ターン突如アトラクサを釣り上げられた時の対戦相手の顔は推して知るべしでしょう。

・青黒LO

書庫の罠4枚撃って終わり!閉廷!


ライブラリーアウト最強スペルである書庫の罠の実装に加え、山札から直接落としたキーパーツをデッキからぶっこ抜ける外科的摘出まで実装された事で、タイムレス環境でもプレイアブルなアーキタイプとなりました。
迂闊にフェッチを切った相手の顔面に書庫の罠を4枚投げつけて肋骨をベキベキにへし折りワンキルしましょう。

…まぁそうそう上手くはいかないものの、メインデッキから外科的摘出を積んでいる関係上ショーテルやタイタン原野など、妨害が少ないコンボデッキを牽制する力には長けています。
また、干渉力が高いルールス系フェアデッキにはラフターが特攻スペルであり、2枚唱えるだけで相手のデッキが無くなる事も珍しくありません。

ちなみに相手がネクロポーテンスを張っていると、ドローフェイズが飛ぶので通常ドローで相手がライブラリーアウトしなくなります。
そんな噛み合いあるんです?

先手フェッチショック思考囲いをしたら何故か相手に優先権が移る摩訶不思議デッキです。
0T目書庫の罠+外科的摘出は一部のデッキを粉々にする最強パッケージなのでラダーでは警戒して然るべきデッキでしょう。
あまりにも流行るとショーテル消えちゃうかもね。ついでにタイタン原野も。
タイタン原野また迫害されるんか…?

神聖の力戦やら帳やらは月並みにしんどいためサイドには軸ズラしの勝ち手段を取っていますが、妨害は踏み越えていった方が強いかも。
メインに入れたいカードいっぱいあってよく分からない。

・計画ティボルト

最強の計画ティボルトを探せ編


何かと話題の再覚醒ジェイス→ティボルトパッケージ。
再覚醒ジェイスによってヴァルキーを計画すると、計画後のヴァルキーは裏面のティボルトで唱えられるぞ!と言う在りし日のピッチティボルトの幻影を追う様なギミックです。初速遅いけど大丈夫なんか…?

パッケージがコンパクトでカラーリングも干渉力の高い色に纏まっている事から様々な構築が模索されていますが、今回は青黒ルールスにジェイス+ティボルトパッケージを搭載しました。

パッケージが2マナ以下で完結しているため何故かルールスを相棒指定でき、ジェイスのキャストが可能になる4T目までは青黒の優秀な妨害で相手の出鼻を挫きます。

また、マナ吸収はシンプルに単体でイカれたカードパワーをしており、完全下位互換の対抗呪文ですら強力な打ち消しとして一線級にも関わらず、相手のスペルを打ち消せたら次のターンに使えるマナが無料で手に入るとかいう、一度使うとオリカか?と見紛う程の都合の良さを存分に発揮しますが普通にオリカです。

無色マナしか手に入らないものの、相棒回収やロリアンの発見ハードキャスト等の用途が見込める他、こと計画ティボルトにおいてはジェイスに頼らずティボルトを戦場に投下可能となるため、擬似的に打ち消し付き再覚醒ジェイスの様な運用が可能になります。

そもそも相棒回収のマナが無料で貰えるのは、あまりに強過ぎて飼うのに税金課される前の世紀末旧相棒ルールに逆戻りしてるんですよね…。ちなみにマナ吸収はダブルシンボルなので鹿は飼えないです。ガラクタ遊びが好きな可愛いネコチャンよく分からんほっそい鳥で我慢しましょう十分すぎるけど

コンポパーツの単体評価ですが、再覚醒ジェイス単体では+でルーティングはやや物足りず。
アドを稼げる訳では無いのと、無駄にオークを誘発させるのが面白くないです。
一方ヴァルキーは相手が回収したルールスを抜けたり、クロックを絞ったデッキのため肉としてキャストしカウンターでバックアップするクロパプランもあり得ます。
マナ吸収による臨時収入からのハードキャストも見込めるのでジェイスよりは役に立つ場面が多い印象。

・4c豆の木コントロール

ウッ(体調不良)


なんかレガシーで見た事あるな?なデッキです。
豆を山程並べて力線の束縛を連打するとなぜか相手が爆発します。
引いてる側は楽しいですが対戦相手は大体キレてます。

下環境の誇る万能打ち消しである意志の力…は勿論不在のため、代打として徴用を採用。
お前代打になってるのか?
青いカード2枚を追加コストとして要求する大喰らいな上に肉は消せずショーテルやら月やらはコントロールを奪っても意味無く…意志の力の代打ちとして見るとあまりにも心許ないと言わざるを得ないものの、相手の1Tダリチュネクロとか裏面ティボルトとか奪えれば気持ち良いのは間違いありません。

徴用の手札損失は重いものの、豆の木いっぱいあればなんと(実質)無料で徴用が撃てちまうんだ!…と言うわけでデッキ内のブルーカウントは多めにしています。
実は探査持ちの青いクロックが実装されていないため、豆の木とシナジーしつつブルーカウントを嵩増し出来る青い探査持ちのクロックがいればなぁ…の気持ち。ウーロは豆の木が誘発しないので気持ち良さ半減。やっぱり豆並べて100枚カード引きたいよ…!
贅沢は言いませんが相手を2〜3回殴れば殺せる高打点に回避能力もあれば最高ですね。ん?

7マナ3/3(2マナ8/8)

やはりと言うかマナ吸収は強力で、無色マナの使い道兼豆とのシナジー込みでロリアンの発見を4枚投入しています。
溢れる手札から湯水の様に徴用を連打し相手のまわしで相撲を取りましょう。
オークの弓使い? こっちのオークで燃やすんだよ!というわけでタッチ黒です。
オークにはオークをぶつけるのが最適解と古事記(令和発刊)にも書いてあります。

ちなみに何にでも計画ティボルトタッチしろ高校謹製豆の木コントロールがこちら。

なんだこのマナベース…


ギミック詰め過ぎ太り過ぎのためデブを愛せる母性溢れる相棒ヨーリオンです。
コンセプトついでにマナベースも崩壊しておりほんまにデッキか?とは思いますがパワーカードの詰め合わせなので回れば強いです回れば。
束縛でドロー!徴用でドロー!ティボルトでドロー!
80枚でも2T3Tに豆置いて4T目から好き放題やって相手を憤死させよう!

・黒単ネクロヴァンプ

オリカ無いのに紙で使えるフォーマット無いです


サンダージャンクション関係無いんですが。
パイオニアで話題沸騰ラクドス吸血鬼でお馴染みソリン+血管切り裂き魔を暗黒の儀式から投げつけてやろうというコンセプトで、当然の如くネクロポーテンスも4枚投入の初速全振りデッキです

ネクロ系デッキにおいてはソリンパッケージよりも諜報ランドが革命的であり、良くも悪くも初手全振りでスクリュー/フラッドどちらも受け入れ難いデッキである以上、自分の動きの安定性を向上させる諜報ランドは一手遅れのリスクを加味しても複数枚採用のバリューが高いと言えます。

ちなみに1T目ダリチュソリン切り裂き魔が成立した時、2T目ソリン+1切り裂き魔攻撃で8点→3T切り裂き魔攻撃8点→ソリン+1で投げ飛ばしで3点+切り裂き魔誘発2点で21点飛ぶので先手であれば相手にショーテルを撃たれる前に完走出来ます。

一応ダイヤ3〜ミシックまで上がる時に使いました。

・スゥルタイショーテル

カルロフ邸殺人事件王者


こちらも新弾関係ありませんが、カルロフ邸殺人事件環境のtier1という事で。
自分もカルロフ邸殺人事件発売当時に様々な形のショーテルを紹介しましたが、ショーテルミラーが増えると全知経由のルートが太い方が有利なので、大量のサーチでショーテルルート1本に絞ってカードを掻き集めて軽量妨害と合わせて最短で駆け抜けるスゥルタイショーテルが一番強いと言う結果になりました。

黒絡みが環境に蔓延しているのでメイン帳も肯定されます。コンボ対策をハンデスに絞ると帳白力線で"分からせ"られるのが対策する側に回ると面倒だなぁ…の顔。

「風に運ばれて」は構築ではあまり見られないカードですが、ショーテルミラー極まった末路とも言うべき産物であり、お互いに全知を置きあった際にこれを唱える側が相手のアクションの上からドローソースを連打し副陽の接近なりにアクセスしてそのままゲームエンドまで走り切れるため、採用の有無でミラーの勝率に雲泥の差が出ます。

速度もさる事ながら山掘りによる再現性と軽量スペルによる干渉性能も高く、ラダーでは対策必須のトップメタの一角として君臨していましたが、サンダージャンクションで様々なアーキタイプにテコ入れがされたため最強デッキとして君臨できるかは…?

■おわりに


カルロフ邸殺人事件ではショーテルと言う新しいアーキタイプを生み出しつつ諜報ランドがフェッチを使用する全てのデッキの地力を底上げする良セットでしたが、今回のサンダージャンクションはただでさえ無法なタイムレス環境に多大な影響を与える犯罪者の闇市と言わんばかりの無法っぷりを発揮しています。

根強い人気を誇る墓地コンボのリアニメイトを環境レベルに押し上げただけで無く、優秀な妨害スペルが多数配られ環境上位組も胡座を掻いているだけでは勝ち切れないでしょう。
やや下火傾向にあった青系フェアはマナ吸収が追い風ですね。サンダージャンクション実装初日はマナ吸収を使ったデッキとの遭遇率が高い印象でした。

新弾が来るとモチベが上がるタイプなので、まだまだ""無法地帯""、楽しんでいきたいと思います。

有料部分には例の如くインポート用にサイドボード込みのデッキリストを貼っています。
…が、今丁度アリーナのサイドボードがバグっており、マトモにサイドの吟味が出来ていません。それでもよろしければどうぞ。
試験的にラクドスリアニメイトのみ適当にサイドプラン書いてみました。

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