『Jablko / ヤブルコ』ができるまで

リコーダーを吹いているといくらでもメロディが出てくることがあります。

この曲はイントロや間奏はリコーダーで即興で思いついたメロディを何回か録音して良さそうなのを採用しました。

短調の三拍子の曲を作ることが少ないので他の曲とメロディがかぶってしまう心配もなくスラスラと出来上がりました。採用しなかったテイクにもいいメロディたくさんあった気がします。

この曲はアルバムの中で唯一と言っていいほど元ネタがありません。

そーいうことって珍しいです。ここまでのライナーノーツにも書いてきた通り、私の曲作りには元ネタがある所からはじめます。

だいたいは他のアーティストの楽曲でたまに映画のシーンとかからもインスピレーションをうけます。

この曲は完成イメージとかもないまま作った曲ですが作詞のPEIのおかげでアルバムの中でも大切な意味を持つとてもおもしろい曲になりました!

ヤブルコというキャラは絵本のストーリーに芯を通すような存在です。絵本を読んだだけでは気が付かないと思うのだけれど、この曲の歌詞を読むとマフネにとってどんな役割があるのかわかるかなと思います。

でも、そんな作者の意図とは関係なく、展示会の時には、小さい子供たちが絵本の原画をみながら色んな所に隠れているヤブルコを楽しそうに探していたのがとても印象深かったです。絵本の魅力はそーいう所にあるのだなあとすごく新鮮な発見がありました。


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