音ゲー知識皆無マンがBPLにハマるまで
あなたのBPLはどこから?
私はIIDXシーズン2のセミファイナルから~~!
このnoteはたまたまBPLに触れた初心者が、ファイナルが終わった余韻そのままに書き上げた文章になっている。
音ゲー歴の長い人が多いであろうこの界隈において「音ゲーに全く詳しくない人間」が「令和5年」に「BPLの視聴」にハマり、「筐体でのゲームプレイも始めた」というのはなかなか珍しいのでは、と我ながら思う。
そのためこの記事では「音ゲー初心者が沼に沈んだ一例」という観点から書いていく。
筆者について
まず、筆者の来歴を記す。
筆者はいわゆる「音ゲー」全般が不得意かつ、筐体の音ゲーには苦手意識すらあった。
なんとなくガチ勢だけのための空間というか、興味本位でプレイしようものなら周囲から「なんだこの雑魚、さっさと台をあけろよ」と思われるのではというイメージがあった。
そのため「音ゲーコーナーには軍手をはめてドラム式洗濯機を叩いてる人とかレインボーロードみたいな譜面で遊んでいる人がいるなぁ」などと思いながらゲームセンターでたまにチラ見する程度でしかなかった。
もちろんbeatmania IIDXも例外ではなく、ほとんど知識がなかった。
初めてBPLを視聴した際に知っていたことはIIDXの略称が弐寺であること、ターンテーブルと鍵盤があるゲームだということだけだ。
ただし筆者はVOCALOIDや東方など、広いジャンルを動画を漁る古のニコ厨(ニコニコ動画の視聴者)でもあった。
そのため音ゲー楽曲と関わりのある楽曲制作者や歌い手、また「凛として咲く花の如く」「打打打打打打打打打打」などのmadで多用される曲も知っており、楽曲への興味自体はあった。
BPL視聴のきっかけ
これはパートナーの存在に尽きる。
パートナーはIIDXの皆伝プレイヤーであり、BPLも以前から視聴していた。
毎週水曜日の配信を心待ちにしていることを知っていたため、自分も一度くらい観てみようと思って初めて配信画面をタップしたのがBPLS2セミファイナルだ。
コアな音ゲーマーが多い音ゲー大会の準決勝はさぞかし難しい用語まみれで、展開など理解できないだろうと半ば不安に思いながら視聴画面を開いた。
しかし、結論から言うとまったくそんなことはなかった。
実況や解説、コメント欄や試合前の説明がとてもわかりやすかったのだ。
そのため知識ゼロの筆者でも、今プレイしている曲がどういうジャンルで、どんな特徴の譜面なのかはなんとなくわかった。
概要がわかれば展開もわかる。準決勝で行なわれるハイレベルなゲームは、音ゲーでありながらサッカーなどのスポーツの試合を見るのと同様、ハラハラドキドキして引き込まれた。
IIDXの古参ファンたちに新参を歓迎する人が多いことも相まって、一度配信を観てしまえば落ちる人はあっという間に沼落ちするなぁという印象はその時点で抱いていた。(音ゲーを一切知らない人間がBPLを視聴するというハードルが既に高くはあるが。)
沼落ちの瞬間
上記の通り筆者がはじめてBPLを観たのはシーズン2のセミファイナルだが、その中でも明確に「沼落ち」を実感した瞬間がある。
それは第一試合 LEISURE LAND VS SUPERNOVA Tohokuの大将戦二曲目だ。
大将戦二曲目の時点でSUPERNOVA Tohokuの敗北は確定しており、この一曲をもって彼らは今シーズンの戦いを終えるという場面だった。
言ってしまえば消化試合、サクッと終わるのだろうと思っていた。
が、そこで圧巻のプレイングを見せつけられた。
SUPERNOVA Tohokuの大将WELLOW選手は、シーズン2で大暴れしたDINASO選手相手に289点差という、当時のBPL史上最大点差をつけて勝利した。
そして、そんなすさまじい勝ち方をしてもなお、納得していない顔をしていた。
その表情はWELLOW選手個人が大差で勝利してもチームが負けてしまっては意味がない、もしくは大差をつけて勝利してなお自分のスコアに納得していないというように見えた。(当時は投稿や振り返り配信を見なかったためあくまで個人的に抱いた印象だが)
その表情から「団体戦の競技」かつ「どこまでも"個人の成績"を追い求める姿勢」を感じ、一瞬にしてWELLOW選手を応援したいと思わせられた。
S3
S2で衝撃的な試合を見たことによりS3への興味が高まり、ポストシーズン開幕とともにチームやメンバーについて調べるようになった。
X(元Twitter)のアカウントを作って選手やファンの呟きからチームや選手についての理解を深め、beatmania IIDXやBPLについての基礎知識も調べた。
筆者は普段どんなに好きなコンテンツであっても定期配信を追うのは苦手なのに、BPLは毎週欠かさず観た。
そして気付けば推しチームや選手ができ、拙作ながらファンアートもいくつか描いた。
そしてあれだけ苦手意識を持っていた筐体でのプレイまで始めた。
昔抱いていた印象とは違い、特に周りのプレイヤーからの圧力を感じることもなく快適にプレイできた。
また、このツイートでも好意的な反応をかなりいただいたことで改めて初心者に優しい界隈だと実感でき、それも嬉しかった。
まだまだ始めたてで下手だが、パートナーの存在やBPLによってゲームの楽しさを知ることができたので今後もプレイしていきたいと思っている。
選手たちがプレイしていた難易度帯をクリアできるまでにどれほどかかるかはわからないけれど。
最後に
音ゲー全般に言えることだが、特にbeatmania IIDXは(ゲームのはじめ方としても、7鍵+皿という特性としても)初心者にとって難しいゲームだということを実際にプレイして感じた。
だが、一度始めてしまえば楽しくてやりがいがあるゲームだとも感じている。
そんな一筋縄ではいかないゲームの面白さを伝えるためにBPLを活用するのもひとつの手段だと思う。
WELLOW選手がS3のドラフトにあたり、『BPLにかける思い』という欄で「BPLを通して、音楽ゲームやesportsの魅力を伝えていきたいです。」と書いていた。
少なくともここに一人、WELLOW選手のプレイでesportsにハマり、音楽ゲームを始めた人間がいる。
これはあくまで一例ではあるが、こうやってIIDXに触れる人が増えてくれたら同じ音ゲー初心者として嬉しく思う。
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