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第17回俺達の少女A 佐久間まゆと「眠り姫」 あとがき

皆さんこんにちは。
アイドルマスターシンデレラガールズで佐久間まゆの担当をしております、ペーヌと申します。


先日、「第17回俺達の少女A」という企画に参加させていただき、投稿した音源を採用していただくことができました。
本記事では、佐久間まゆと眠り姫の考察に至った経緯や音源作成の裏側等について、あとがき的なものを記載致します。

◆6/13 23時追記◆
記事の最後に原稿を貼り付けました。
最低限の整形はしましたが、自分用のメモが元なので、語尾の統一や誤字脱字についてはご容赦願います。

1.きっかけ


私は以前から「佐久間まゆ担当P」として個人的にシンデレラガールズを遊んでいましたが、今年の総選挙であるきっかけがあり、Discordに参加して他の佐久間まゆ担当Pさん達と交流するようになりました。

そのつながりで、前回佐久間まゆの音源を投稿していたふーすさんの紹介で「俺達の少女A」という企画の存在を知りました。


前回の少女A放送終了後に「まゆの投稿がもっと多かったら嬉しいよね」という話になり、次回は参加してみようかなぁ……などとぼんやり考え始めていた丁度その時、第17回開催の告知がありました。


乗るしかない このビッグウェーブに(画像略)


選挙中に「#毎週まゆMAD」という企画をやっていたのですが、その絞りかすとして残っていた創作のモチベが完全に鎮火してしまう前にと、早速作業に取りかかりました。


2.アイデア出し


眠り姫の解釈=まゆの価値観・世界観とする妄想(かんがえかた)そのものは、実は去年考えたものになります。


きっかけは「バースデーMADの使用楽曲にどうしても『IN MY DREAM』を使いたい」という滅茶苦茶しょうもない話でした。


というのも、直近のモバSRで眠り姫を演じたまゆに対して「IN MY DREAM」「目覚めさせないで」「I wanna sleep forever」という歌詞はネガティブ過ぎるのでは?という想いがあり、ここをどうにかして解消できないか試行錯誤していました。


あれこれ考える中で「自然に受け入れてたけど、そもそもまゆはなぜ『眠り姫は夢を見ている』なんて思いついたんだ?」という疑問が浮かびました。


そこからまた色々考えに考えて、まゆが眠り姫という役を落とし込む際に自分を眠り姫に当てはめ、その結果として「長い夢を見ている」という解釈に至ったのではないか、という仮説にたどり着きました。


上記の仮説を元にすれば、「眠り姫の夢=アイドル」という構図が出来上がり、楽曲『IN MY DREAM』の歌詞の節々に「まだアイドルとしてやるべきことがある」というポジティブな野心を覗かせることができるじゃん!


こじつけの作業は、実は去年の時点で既にやってたんですね。
(正確には覚えていませんが、多分1ヶ月くらい悩んでた気がします)


少し本筋から逸れますが、その時に作ったMADを以下に貼っておきます。


3.原稿について


前項の妄想を思い出しながらの原稿作成でしたが、実は冒頭でいきなり勝負を仕掛けています。


「劇場の1433話についてお話させていただきます」


話数まで明言することで「俺は今からこの劇場の話しかしないぞ」とポイントの狭さを強調しています。取っ掛かりがめちゃくちゃ狭いポイントなのに、どんどん妄想(かんがえかた)を広げて3分間喋り切り、最終的には「アイドル佐久間まゆのハッピーエンドの形の一つ」というクソデカいテーマにまでたどり着く、という見せ方にしたら面白いかなぁと思って気まぐれで追加した一文です。


おかわりの時に大作さんにリアクションしていただいてるので、結果的には大成功だったと思います。



また、前項の妄想には「まゆが眠り姫に自分を当てはめてから“夢”という結論に至るまでの経緯」が全くなく、説得力もとい"壺売り力"が足りませんでした。


ただ既にスタートとゴールは出来ているので、ここの補強はあんまり時間がかかりませんでした。



そして最後の結論部分ですが、各フレーズにはそれぞれ元ネタがあります。


「どんな宝石よりも輝くまでは」

画像1


「一番高い空を見るまでは」

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「プロデューサーの夢を一緒に叶えるその時までは」

画像3

画像4



4.音源作成と投稿


作成した原稿を確認しながら総選挙の結果発表を待っていたとある日、突然一つのアイデアが降ってきました。


「アイドル活動=夢」ってことは、エヴリデイドリームじゃん

裏でエヴリデイドリームのインストを流しながら、最後だけ歌ありに変えて「エヴリデイドリーム」のフレーズで締めよう!
尺が足りないな……冒頭は日菜子ちゃんに助けてもらおう。劇場に登場してるし”ドリーム”アウェイだしピッタリだ!


上のような構想が雪崩のように頭の中に流れ込んできました。
居ても立っても居られず、その日の夜に録音を開始しました。


具体的な録音方法ですが、原稿を5つに区切ってそれぞれのパートをバラバラに収録しました。
(噛んだ時のためにリスポーン地点を作りたかったので)


今回の原稿は(たまたま)起承転結の形になっていたので、挨拶・起・承・転・結の5つに分割して収録しました。

最後に、喋りと喋りの間が不自然にならないように、参考として通しで丸ごと一本録り、その音源をベースにして各パートを上手く喋れたテイクと入れ替えながら作成していきました。



この辺の作成方法は、初参加だった上に諸先生の講習会生放送を全く視聴していなかったので、全部手探りでした。

もっと良い方法があるかと思いますので、皆さま何卒ご教授願います。



実は、元々の音源では締めの一言として以下一文を用意していました。
(それはもう超ドヤ顔で)


「“毎日が夢のよう”というのは、私たちが思っている以上に直接的な比喩表現だったのかもしれません」


ただ実際に録ったものを聞いてみたら、想像以上に野暮ったい上にめちゃくちゃウザくなったので削除しました。

少女Aを聞いている皆さんなら、「エヴリデイドリーム」のワンフレーズを流すだけでこのプレゼンと結び付けてくれるだろうと思い、代替の文章も用意しませんでした(大正解でした)。


この一文を削除することで、イントロとアウトロを伸ばす余裕ができ、最後に余韻のような時間も作れました。



音源編集と画像作成が終わったのが5/29。

個人的にはめちゃくちゃ手応えがあり、「何か問題があったとしても一週間あれば対応できるだろう」とかではなくただ単に我慢できなくて即送信しました。


今思えば、今回のゆかりちゃんのように滑り込みで供給が来る可能性があるので、ここはちゃんと我慢するべきでしたね……

まゆのポプマス実装は音源締切後だったので、今回に限れば結果オーライでしたが、一歩違えば大惨事だったかもしれません。
(我慢してたとて、ポプマス要素を盛り込んだかは分かりませんが)


5.第17回少女Aについて


今回私が投稿した音源の裏のテーマは「俺の妄想を聞いてくれ」でした。

「劇場の話1つ(まゆが喋っているのは3コマ)の話を広げに広げて3分間語りまくる」という行為は、俺達の少女Aという場においては(今回は特に)特別変わったことではないと思いますが、普通にモバステをプレイしている層からしてみればクレイジー極まりない行為だと思われるはずなんですよ。

そんな行為を受け止めてくれる、約1年間温めていた俺の妄想を肯定してくれる、落ちてもニコニコに投稿すれば聞いてもらえる場を作れる、万が一採用されればたくさんの人と共有できるかもしれない……
そんな想いで初めての少女Aに臨みました。

上記のこと、全部59さんが今回の音源で話して下さったんですよね


自分も含めたたくさんのPさん達がやりたかったことが「俺達の少女A」という場でなら叶う。そしてそれを叶える役割の一端を今回の自分の妄想が担うことができた。
やや自惚れな気はしますが、今回のセトリや他の方たちの音源を聞いていると、そういう風に感じることが出来ました。


今回が初めての投稿だった、採用していただいた、おかわりにまで指定していただいた……
既に特別なことだらけではあるんですが、これらを差し引いても「第17回俺達の少女A」は私の中でずっと特別な回であり続けると思います。


6.終わりに

音源を聞いてくれた皆様
私の妄想を聞くために3分間(×2回)お時間をいただき、ありがとうございました。放送でのコメントやTwitterでの感想もたくさんいただき、本当に光栄です。


ふーすさん
私に声をかけて、少女Aに参加するきっかけを作っていただき、本当にありがとうございます。めちゃくちゃ楽しいですね、少女A!


大作さん あいうえおさん
放送でたくさんコメントをいただき、おかわりにも選んでいただき、本当にありがとうございました。賞賛のお言葉をたくさんいただき、嬉しい限りでございます。


よしひこさん
妄想をぶちまける機会と場を設けていただき、そしてこの音源を放送で採用していただき、本当にありがとうございました。個人的には、今回のセトリでこの上なくピッタリな場所に置いていただけたと感じています。


本音源を元に二次創作を作りたいと思った皆様
ご自由にどうぞ!!!というより是非お願い致します!!!!
出典や引用元としての記載等は一切不要ですが、事後報告として作品を紹介していただけると大変ありがたいです。



眠り姫はまだまだ眠り続けます。

第10回シンデレラガール総選挙ではついに5位にランクインすることができ、今年の総選挙曲の歌唱メンバーに入っています。
これまで見たことのなかった景色を、見たことのなかったまゆを、これからどんどん見せてくれることでしょう。

眠り姫はまだまだ眠り続けます。

貴方も一緒に夢を見て、彼女との絆を、愛情を、一緒に育んでみませんか?



-----以下原稿-----


皆さんはじめまして。
私は、佐久間まゆが登場するシンデレラガールズ劇場の1433話「眠り姫は夢を見た」について、お話させていただきます。
この話では、まゆが眠り姫についての解釈を話してくれます。
"眠り姫は100年間無為に寝ていたわけではなく、長い夢の中で運命の人と幾多の人生を経験し、強い絆を築いていた。"
次のコマで、それを聞いていた日菜子ちゃんが褒めてくれます。「その妄想(考え方)、とても素敵です」
考え方という言葉に"妄想"という字を当てて褒めてくれてるのがとても日菜子ちゃんらしいと思います。
が、呪いによって眠っている眠り姫が、ただただ長い間眠り続けるわけでもなく、悪夢に苦しめられるわけでもなく、夢の中で運命の人との絆を結んでいた。
この解釈、そのまま「妄想」と呼んでもいいくらい広がった解釈だと思いませんか?
かつて「恋する役なら、どんな演技だってできる気がする」と言っていたまゆは、眠り姫という役にどうやって向き合ったことで、この解釈にたどり着いたのでしょうか。
ここから先はあくまで私個人の"考え方"になってしまいますが、
まゆはプロデューサーに「運命」を感じた時に、モデルも事務所も辞めてプロデューサーのところに入社しに来るような子なんです。
そんなまゆが、ただ眠りながら運命を「待つ」だけの姫を演じるわけがない。
「眠り姫は夢の中での様々な冒険を通じて、運命の人と強い絆を結ぶことができた。
だからこそ2人は現実で出会う事ができ、目を覚まし、今度は夢ではない自分の人生を共に歩んでいく。」
これがまゆの描く眠り姫のハッピーエンド、というわけです。
ここで私は気付きました。これ「アイドル佐久間まゆ」で同じことが言えるのでは?
眠り姫に「佐久間まゆ」100年の夢に「アイドル」を当てはめたら。
アイドルとしてプロデューサーと一緒に様々な経験を重ねて、自分を磨き、強い絆を結んでいく。
そうする事で目を覚ました後、つまりアイドルとしての活動を終えた後も、2人で一緒に歩み続けることができる。
まゆは、まゆ自身が思い描いている「佐久間まゆ」のハッピーエンドの形の一つを、眠り姫の物語で表現しているのではないでしょうか。
このように「眠り姫」のお話に佐久間まゆを当てはめたとしたら、
どんな宝石よりも輝くまでは
一番高い空を見るまでは
プロデューサーの夢を一緒に夢を叶えるその時までは
眠り姫はまだまだ、目を覚ますわけにはいかないのかもしれません…

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