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劇団ユニバースセイジン公演【アネモネ】活動レポート

はじめまして。
先日、終演いたしました劇団ユニバースセイジン公演【アネモネ】にて、音響・プロデューサーという役職で活動しました、伊藤久真と申します。
構想、活動期間として約2年の間活動してきましたが、その活動の内容をまとめようと思い、このnoteを書き始めました。船外活動を終えた宇宙飛行士のように、活動内容を順番にレポートしていきます。

まず大雑把にこの2年間を順に並べると

  • 劇団ユニバース発足

  • 卒業公演延期

  • 第1次稽古開始

  • 稽古一旦終了

  • アーティスト写真撮影

  • 4か月告知

  • 第2次稽古開始

  • 本番

こんな感じです。この順で書いていきます。


劇団ユニバース発足

LINEグループが出来たのは2020年1月9日。
劇団ユニバースという劇団名が決まったのは2月26日と、ちゃんと"この日が発足日です”という日がないですが、大体2020年2月末に発足しました。

ちなみにこの時脚本「アネモネ」は8割ほどの出来でした。
今考えれば、脚本が完成してないのに公演しようとしてるのは恐ろしいです。

劇団名が決まる流れ

さぁ、卒業公演やるぞ!と意気込んだ矢先…

卒業公演延期

2020/2/26

緊急事態宣言、コロナウイルスです。ただでさえ集まれなかったのにより集まりにくくなりました。それどころか公演自体もできない可能性が出てきました。

2020/3/3

そして延期を決定しました。しかし、この画像を見て疑問に思う方もいるかもしれません。

そうです。

この時はまだ2年延期して成人公演にしようという計画ではなく、1年延期をして"卒業留年公演"としてやろうと計画していました。
カーテンコールで「2回延期した」という言葉が出たのはこのことです。

しかし、コロナの猛威は収まりません。夏休みに練習を予定していましたが、夏休みがほとんどなくなるという事態に。

結果として2年後の成人公演として準備することにしました。

キャスト不足…??


第1次稽古開始

緊急事態宣言との兼ね合いで、
2021/2/10 ようやく稽古がスタートしました。

しかし、延期や全く行動できない影響からか、メンバーがどんどん減っていきました。

致命的なのはキャストが2人も抜けたことです。
ルール役の小寺遥稀と日菜子役の野村侑加はそのままですが、ユメ役とリーヌ役が抜けました。

スミさん登場!(この時まだ全角…)

そこで、スミアンジュに声を掛けました。

スミアンジュは僕ら西濃地区の演劇部ではなく、岐阜地区の演劇部であり、しかも劇団ユニバースのメンバーと交流がほとんどない状態でした。
そんな中、「おねがいします」の連絡1つで来ていただけたのは今考えればすごいことだなと思います。

ユメ役には小川晃生が代わりに入ることになり、もともと女性の役だったユメを、男性の役に変更して稽古を開始しました。

この時期にアイコンも今のものに変わりました。もちろん作成は野村侑加です。すごいですよね。

第1次稽古のテーマとして「ある程度80パーセント完成させて、次の稽古期間でクオリティを高めていこう」というテーマでした。

そして2021/3/24 第1次稽古を終了し、劇団ユニバースは一時休止します。

稽古一旦終了

一時休止といっても、表立った活動はしていないだけで、むしろ次の稽古期間に向けていろんな準備をしていました。

まずは装置の準備です。今回は部活動の時みたいに、ずっと置いておく場所があるわけではないし、みんなで集まって作れるわけではありません。

それに僕は設計図を描くことが出来ないのでほかの子にお願いするのですが、文面でどんなものを作りたいのか考えるのに苦労しました。

舞台図3Dモデル(結局違うけども)

なので、3Dモデルを作って少しでも僕が考えてることがわかるようにしました。
ちゃんとしたプロからみたら無茶苦茶かもしれないですが、僕にはこれしかなかったので……許してください...…

成人公演からセイジン公演へ

それと2021/5/11に成人公演から名称を
"セイジン公演"
に変更しました。
これには2つの理由があって

  1. 他の成人公演との差別化

  2. 作品の雰囲気づくり

まず1.他の成人公演との差別化についてですが、スミアンジュが「岐阜地区で秋くらいに成人公演をやりたい。2回も成人公演して大丈夫?」とわざわざLINEをくれました。代表の僕としては何の問題もないので大丈夫だよ、と連絡しました。

それこそ、岐阜地区の方々も卒業公演を同時期に計画していて、同じようにコロナの影響を受けて中止に。だからむしろやってほしい、見たい気持ちでした。

ただ、お客さん側から見ると2つも成人公演があると困惑するのではないかと思い、劇団ユニバース成人公演を変更しようと考えました。

そして2.作品の雰囲気づくりについては、実際に公演を見ていただいた方にはわかると思いますが、【アネモネ】は宇宙を舞台にした作品で、登場人物もいろんな星の星人が出てくるのである意味"星人公演"だな、と。

「成人」と「星人」の2つをかけて"セイジン公演"に変更となりました。

あとはチラシに関しても動いていて

チラシ仮案

パンフレットや宣伝で使ったチラシとは大きく違うデザインの物でした。

アーティスト写真撮影

なぜアーティスト写真を撮影しようと思ったのかというと、宣伝の際に使いやすいし、インパクトがあると思ったからです。
この時点で僕はメディアに取材していただくことを計画していたので、その時にアーティスト写真があるとやりやすいかなと考えていました。

アーティスト写真を撮るにしても、ただ撮るのではなく宇宙に関係させたいといろいろ場所を調べた結果、名古屋市科学館のロケット前に決定。
名古屋市科学館の方に許可をいただいて撮影する運びになりました。

アーティスト写真

撮影とレタッチは僕らと同じ新成人の大橋由妃乃さんにお願いして、とっても綺麗にカッコよく仕上げていただきました。ありがとうございました。

撮影協力していただいた大橋由妃乃さんのWEBページとInstagram
WEBサイト:Kisakino.DESIGN_Lab.
Instagram:kinoco_photo

4か月告知

各種SNSで9~12月の第2日曜日に行った告知ですが、当初は宇宙の日である9月12日1回だけの予定でした。

毛利衛宇宙飛行士が日本人として初めてアメリカのスペースシャトル「エンデバー」で宇宙に飛び立った9月12日を「宇宙の日」としました。

(c) 宇宙航空研究開発機構より

しかし、「4回にわけて告知すればいいのでは」という案が出たため、4か月にわたって告知することになりました。
ただ、本来1回だけの予定だったので、小出しにする情報をどうするのか苦労しました。

4か月告知

そしてこの時期に岐阜地区の成人公演「成人公演2021『岐路』」があり、スミアンジュが出演しました。

チラシを置かせていただき、また宣伝もしていただいた岐阜地区の方々にはとても感謝しています。ありがとうございました。

第2次稽古開始

そして2022年を迎え、いよいよ公演へ本格的に活動し始めました。
まずは、2022/01/10 成人の日に情報を解禁しました。

そして稽古を開始していきました。第1次稽古でほとんど出来ているし余裕だと思っていました。

が、1年たってみてみると、とてもじゃないけどお客さんに見せれるようなものではなく、はっきり言ってつまらないものでした。

そこで演出を考え直し、1からのスタートとなりました。
装置もどういうものにするか考え直し、出来たのは本番1か月前でした。

そんな中いろんなメディアの方々に取材していただくことになりました。
フリーペーパーの大垣市SAKURAさんから始まり、中日新聞さん、大垣ケーブルテレビさんと広がっていき予約の数がどんどん増えていきました。

予約とともにたくさんの応援メッセージをいただき、とても活動の後押しになりました。ありがとうございました。

その後も照明機材や音響機材の確認、パンフレット作成、当日のスタッフの確保など着実に進んでいきました。


本番

2022/3/20 ついに
劇団ユニバースセイジン公演【アネモネ】
当日を迎えました。

当日のタイムスケジュール

9時から始まり、19時に終了と時間としてはとても長いですが、個人的な感覚としてはあっという間に過ぎていきました。

時刻は16時
公演が始まりました。会場には100人近くのお客さんに来ていただきました。本当にありがとうございました。

公演終了後、機材を片付けて反省会、振り返りを行いました。
これが劇団ユニバースで集まる最後の活動です。
大量の差し入れを分けて、一人ひとり感謝や振り返りの言葉で締めくくりました。

こうして劇団ユニバース
2年間にわたる活動に幕を下ろしました。

最後に

これが劇団ユニバースの2年間でした。
どんな2年間を歩んできたかわかっていただけたかなと思います。
この2年間たくさんの人にお世話になりながら何とか公演することが出来ました。ありがとうございました。

公演後のアンケートで「次回公演を楽しみにしています」や「一回限りはもったいない」というお言葉をいただきました。
そのようなお言葉はとてもうれしいです。
ただ、今のところ次回公演の予定はありません。

でも、演出のルビスジュンイチロウが「還暦公演をやろう」って言ってたので、もしかしたらあるかもしれません。

その時のためにも僕らを信じて待っていてください。

ここまで長文を見ていただきありがとうございました。

劇団ユニバース代表 伊藤久真


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