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この愛を叫びたい 日記

昨日は久しぶりに夜に時間があって、レトルトカレーと食パンを食べながらみんなで今日好きを見た。ひさしぶりの今日好き部の活動、うれしかった


今日は、待ちに待ったあの発表の日だった。

今年卒業する三年生たちが、自分たちの学校でどんなことを学んで、どんなことを感じて、考えて、生きてきたか、そしてこれからどう生きるかを、1、2年生と大人たち(教員)に向けて喋る会。
今更だけど、わたしの学校は「教師」のことを「先生」とは呼ばない。「大人」って呼ぶ。ついでに生徒は、「こども」って呼ぶ。これは、この学校において大人と子どもは対等だし、生徒は先生から受動的に学ぶのではなく、自ら主体的に学んでいく教育スタイルだから。そして、大人はよく、「大人は子どもからたくさんのことを学んでいる」と言う。お互いに教え合って成長できる学校だ

そんなわたしの素敵な学校の、「卒業発表」があった。わたしはこの学校が大好きで、発表に向けた準備や、成功を収めた本番によって、同学年の人たちのことがさらに好きになった。そして、自分の発表原稿を考えるにあたって、ほかの学年の子達のことも、そしてもちろん大人のことも、改めて「好き」なのだと思った

今回の私たちの発表のコンセプトは、書店だった。

わたしたちの学年は、よく仲がいいと言われるけれど実はそうではない。一人ひとりの我が強すぎるし、意見が合わないことが多く、その度に大揉めするので決して仲がいいわけではない。そして、個性が強すぎてひとまとめにはできないので、全員がバラバラで独立した「本」みたいだね、ということでテーマが書店になり、全員が本になった。
会場には、たくさんの本を置いて、壁に本棚っぽいイラストを貼って、暗めであたたかいスポットライトにして、話しやすくてシンプルで素敵な会場を作り上げた。このコンセプト決めには2週間の話し合いが必要で、とってもギスギスするくらいには揉めたけど、形になってしまえばいい感じだった

私たちの学年は21人しかいないので、ひとり10分も喋る時間があった。3年間のことを話すには少し短い気もするけれど。

発表、全部良くて、ほんとに、ほんとにみんな最高なことを言っていた。1年生から3年生までを振り返った人、好きなことについて喋った人、これからの夢について喋った人、変化や気づきに重点を置いて喋った人、いろんな人がいたけど、どの話もよすぎていちいち泣いていた。休憩時間になったら、裏にいって、発表が終わった人たちに「おつかれさま!!最高だった!!好きだ!!」って叫んだ。みんなへの気持ちが溢れすぎて、全員にハグした。みんな少し照れていたけど、わたしはそうしないとこの愛が伝えられなかった 

一回、この愛を叫ばせてください

みんなが好きだあ〜!


ふぅー


みんなが変わっていった話とか、昔はこんな感じだった、って話を聞いて、「そーだったなぁ」って思えることがうれしくて、みんなと3年間生きてきたことをとても誇りに思った。それでも知らない部分もたくさんあって、ああそんなことを考えていたんだな、って思って、感動した
みんなと同じ時を過ごせて、それでも違う価値観を育てていって、大切にしたいものが違って、同じ出来事でも全く違う体験、考えをもっている。全くもってまとめられないくらい、個性が豊かな人たちと過ごせたことは、自分の宝になった。心からそう思えた

だから、やっぱりみんなのことが好きだし、この学校に入って本当によかったと思う。今まで後悔したことは一回もなかったけど、入った意味をこんなに実感できたことは、幸せだなあと思う。

わたしの発表があの会場にいたどれくらいの人に刺さったか、心に残ったかはわからないけど、全然刺さらなくてもいいと思っている。だって、本当に伝えたい人には伝えられたし、たくさんの感謝と共に発表を終えられたから。
だけど、たまに、ふとたまに、わたしが言っていたことを思い出して、「そういえばあいつあんなこと言ってたな」って何かの助けになれば、それはとても幸福なことだと思う。生きていてよかったと思える気がする

全ての発表が終わって、みんなでお辞儀をして拍手をもらう。終わった瞬間に「おわったー!!」ってみんなが叫んだ。びっくりするぐらい気持ちのいいたくさんの解放感に包まれたわたしたちは、とってもにこやかだった。今までこんなに笑顔で集合写真を撮ったことはなかったと思う。それくらい笑顔だった。
解放感って最高。おわってよかった。気持ちいい。何度も拍手をして、ハグをして、涙を拭いた。なんか、青春ってこれなんかな、って少しだけ思った。

今日で、3年生全員で作るイベントは終わる。もうあとは、少しの学校生活を忙しく楽しんで、卒業するだけ。さみしいなあ、まだこの人たちといたいなあってすごく思っている。新しいところにいきたくない、今はまだ。

240210

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