リーアは環境の正解だがディミーアコンはつらい、という話

スタンダード神決定戦のディミーアコンを見て、真っ先に思ったこと。それは・・・

このデッキは回してて辛いぞ、という感触である。

リーアという驚異的な生物とディミーアコン

イニストラード発売直後、リーアは間違いなく強く、ザナサーと合わせて二大フィニッシャー足り得ると感じた僕は、
リーア2ザナサー1の構成でディミーアコンを組んだ。まさしくこのリストと同じ方針である。

構成は違えど2週間前くらいに試した感触は、大きく2つ。
・アドが稼げなくてとにかく辛い
・エシカの戦車とレン7にボコられる

本当にこの2つが大きく自分のプレイを妨げてくる。使い切れないと思い私は泣く泣くディミーアコンを手放した。
しかし、神決定戦では結果を出してしまった。これを機にディミーアコンを組みたいという人が出てくるだろう。
一般人視点からみるディミーアコン記事として、私の所見を書いておく。

ディミーアコンの具体的な弱点について

上に述べた
・アドが稼げなくてとにかく辛い
・エシカの戦車とレン7にボコられる
という2つの弱点。

前者は《記憶の氾濫》に頼るしか解決策がなく、スキを突いて手札を整え《血の長の渇き》《真っ白》につなげていくものと考えられる。
確かに私の組んだデッキには《真っ白》をメイン搭載するアイデアがなかったので、ここである程度は解決できるのだろうな、と構築を見て納得した。
しかし、アドの稼げなさはとにかく辛い。

この弱点に関しては、イゼットリーアが解決している。
赤を入れることで《表現の反復》を搭載し、アドを稼ぎながら火力やカウンターといったアクションも構えられるデッキ構成となっている。
スキが少なくてよい。《表現の反復》ってすげぇや。

ちなみにディミーアコンはドローソースとして《考慮》2枚が入っているが、これは使っててめちゃくちゃ苦しくて弱いので個人的には《異世界の凝視》を2枚取る方をオススメする。なぜか?

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これリーア出してたら実質《Ancestral Recall》なんすよ。1マナインスタント、3枚墓地肥やし。つまり実質3ドロー!

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嘘だと思うでしょ?マジだから。使ってみたらわかります。
しかもこのアンリコフラッシュバックついてっから。マジぱねぇ

話がそれました。次に後者についてです。
ディミーアコンはとにかく場に出た《エシカの戦車》への回答が少ない。
青黒ではアーティファクト破壊がないので、カウンターするしかない。しかしカウンタースペル系統はリーアとのアンチシナジーがつらく、カウンターしつつ墓地の《消えゆく希望》をフラッシュバックでリーア戻してカウンターを通す、みたいな変なことをしないといけないことも。
じゃあもう《パワー・ワード・キル》をピンポイントでそこに当てるしかないのだけど、相手もアホじゃないんでケアしてくる。

エシカの戦車を場にキープしつつ《レンと7番》起動まで待ってくる。そうなると《レンと7番》対処にも《エシカの戦車》対処にも追われ、《エシカの戦車》でトークンコピーされようもんなら終わりだ。あいつらどうしようもねぇよ。詐欺だよ詐欺。

そんなわけでディミーアリーアコントロールは、強いって聞きました!って組んで回せるデッキとは言い難い。コントロールうまマンなら多分使えるんだけど、僕は馬鹿なんで回しきれません。
スタンダード神決定戦以前から自分が楽しく使いやすいコントロールを研究していた私は、自分なりにこの弱点を一挙に解決する最高にハイなデッキを組み上げて今すでに回している。

紹介しよう。

弱点を克服した「美味しいとこ取り」デッキはこれだ!

グリクシス・リーア・コントロール!!!!

[メインボード]
4:《くすぶる卵/Smoldering Egg》
2:《溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned》
1:《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》

4:《消えゆく希望/Fading Hope》
2:《強迫/Duress》
4:《表現の反復/Expressive Iteration》
3:《眼識の収集/Siphon Insight》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption》
2:《ゼロ除算/Divide by Zero》
3:《記憶の氾濫/Memory Deluge》
2:《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre》
1:《家の焼き払い/Burn Down the House》
3:《アールンドの天啓/Alrund's Epiphany》

1:《オニキス教授/Professor Onyx》

4:《憑依された峰/Haunted Ridge》
3:《難破船の湿地/Shipwreck Marsh》
4:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway》
4:《清水の小道/Clearwater Pathway》
3:《荒廃踏みの小道/Blightstep Pathway》
2:《島/Island》
1:《山/Mountain》
1:《沼/Swamp》
2:《廃墟の地/Field of Ruin》
1:《ストーム・ジャイアントの聖堂/Hall of Storm Giants》

[サイドボード]
4:《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit》
2:《血の長の渇き/Bloodchief's Thirst》
2:《才能の試験/Test of Talents》
1:《真っ白/Go Blank》
3:《影の評決/Shadows' Verdict》
1:《環境科学/Environmental Sciences》
1:《ご破算/Start from Scratch》
1:《マスコット展示会/Mascot Exhibition》

リーアから家の焼き払いをフラッシュバックすると最高に気持ちいいぞ。

このデッキの楽しいポイント
・《くすぶる卵》がいい感じにすぐひっくり返って小粒な生物を全部焼くしフィニッシャーになる。
・前半はカウンターとバウンスで適当にごまかしてるだけで強い。
・めんどくさい相手のフィニッシャーは《眼識の収集》で自分が使っちゃう。
・《眼識の収集》フラッシュバックしてたらあっという間に《くすぶる卵》が裏返る。
・自分のフィニッシャー卵くんが除去されそうになったら《消えゆく希望》《ゼロ除算》でいつでも戻せる。
・マナがあれば《表現の反復》で適当にアド稼げる。
・《ヴァルキー》は前半クリーチャーとして出して前方確認、後半《消えゆく希望》でバウンスして《星界の騙し屋、ティボルト》として大活躍。
・最終的に《オニキス教授》降臨したら適当に軽いスペル連打してるだけで勝てる。
・青黒がベースながら《ゼロ除算》からの《ご破算》で《エシカの戦車》も壊せる。

各種スペル枚数は好みでチューン可能。使用感を試しつつ自分で枚数をいじれば可能性は無限大!ていうか卵が強すぎる!

一回ひどいことしたのが《眼識の収集》で相手の《ガラゼス・プリズマリ》パクった上、ティボルトで《黄金架のドラゴン》までパクっちゃって相手のクリーチャーつえーってそのまま勝ったやつ。

そういう感じのデッキです。ひとのこころがない。

今からスタンダードでコントロール組むあなた、ディミーアコンは苦しいので赤足してエンジョイしようぜ!
多分そのほうがデッキは回しやすいと思います。
せめてイゼットかなって。

以上

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