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昭和シンセオタクが選ぶ昭和シンセポップにあう無料シンセ(その3)

わざわざビンテージシンセのモデリングソフトでなくても、工夫次第で通常のシンセソフトで昭和シンセポップサウンド風にする事ができます。中でもお気に入りのソフトをご紹介します。

「u-he」の無料ビンテージシンセソフト「Tyrell N6」

映画音楽家ハンス・ジマーが愛用といわれるシンセソフト「Zebra2」掟破りの数々の往年の名機の仕様に切り替えできる「Diva」そして「Prophet-5」を完全再現した「Repro」などで定評あるドイツの音楽ソフトメーカー「u-he(ユーヒー)」そんな一流プロご用達のソフトメーカーとドイツの音楽制作情報サイト「Amazona.de」が《ビンテージシンセ》をテーマに共同開発した無料ソフトシンセ「Tyrell N6」を今回ご紹介したいと思います。

「u-he Tyrell N6」の特徴

インターフェイスのデザインは《昭和》の雰囲気が漂いますが、そこは「u-he」出音はハードシンセに迫るぐらい存在感あり、エフェクターでごまかしは一切不要といわんばかりかコーラス系1つのみと男気あふれます。仕様は「Roland Juno-6」をモチーフにしたといわれ操作は明解。ですが、ユニゾン(SuperSaw)、オシレーターシンク、リングモジュレーターに加え、自由に各セクション変調設定できるマトリックスモジュレーションと昭和の頃ならン100万円クラスシンセの装備であります。

「u-he Tyrell N6」の総合評価

定評ある「u-he」のシンセソフトともあり無料といえども「製品」ばりのサウンドです。鋭いシンセベースやリード、アタック感あるプラック系サウンドには最適な印象です(私はボコーダーのキャリア音源にも活用してます)。が故に国産シンセのような透き通ったサウンドは不向きに感じましたので、アナログ系エフェクターでまろやかにするか「PG-8X」のような優しい音色のソフトを使用する方が得策かと思いましたのでご参考ください。

Juno-6をモチーフにした仕様らしいが出音は全く別物。デザインや色合いは70年代風のRoland?
「Tyrell N6」のSaw波形。鋭さと程よい丸みが出音の良さの秘密である事がわかります。

「u-he Tyrell N6」のダウンロードはこちら!

※「Amazona.de」サイトからダウンロードとなります。

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