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昭和シンセオタクが選ぶ昭和シンセポップにあう無料シンセ(その6)

老舗の伝統を継承した平成Moog「Little Phatty」

この半世紀の電子楽器を語る上で「Moog」は誰もが知るシンセサイザーの老舗である事はいうまでもなく、今なお人気ある「MiniMoog」をはじめアナログシンセの歴史そのものであるといっても過言ではありません。しかしデジタルシンセが主流になった80年代後半から残念ながらシンセの生産を辞めたてたのですが、21世紀に入り「Voyager」で復活し現在に至ります。その復活第二段として2006年に登場したモノフォニックシンセ「Little Phatty(リトル・ファッティ)」ツマミ類を極力抑えた斬新なデザインと裏腹に「Moog」らしい太くて暖かみのあるサウンドは健在であります。

「Little Phatty」をリスペクトした「Littl3-P」

そんな平成Moog「Little Phatty」をリスペクトした無料シンセ「Littl3-P」何故《再現》でなく《リスペクト》なのかは、実機と異なる操作パネルと追加機能にあります。基本仕様は実機同様2オシレーターのアナログタイプですが、3系統のエフェクターを搭載し、ポリフォニック演奏が可能。オシレーターはユニゾン(SuperSaw)対応で、ピッチ用エンベローブも追加した強化版「Little Phatty」なのです。出音は「Moog」らしいサウンドですが、それらの追加機能を駆使すると《今風》に化ける事も可能です。他の「Moog」系無料シンセと比較しても負ける事のない良いサウンドで、ポリフォニック演奏ができるのは大きなアドバンテージです。「Moog」系に限らず他のアナログシンセも含め、曲調にあわせ使い分けると良いと思いました。

「Little Phatty」の機能強化も去る事ながら主要箇所は直接ツマミ操作できるのは良いです。
他の無料Moog系シンセ同様に尖った部分がないので80年代前半の哀愁あるサウンドに最適。

「Littl3-P」のダウンロードはこちら!

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