見出し画像

2021.08 九 州 暮 ら し 雑 感 [ 第7号 ] - ま ち の か ぜ -

九州で3回目の夏を迎えている。
地元(本州の真ん中)の会社で平凡な事務員だったわたしはリゾバ生活を経て九州で暮らしている。
普段暮らしているところは辺鄙な場所なので、街に降りると高揚して文化の香りがするところにふらふらと引き寄せられている気がする。どの街にもそれぞれの空気があって、おもしろい人がいて、繋がっていって、、それも九州の魅力なんじゃないかと思わされる。
こちらの街についてのことをまだ一度も書いていないので、今回はわたしの視点からみた九州の街について書いておこう。

さて、突然なのだが、

あなたの街の美しい季節はいつですか。

と質問されたら、どう答えるだろうか。

もう詳細は覚えていないのだが、「東京は何月に訪れるのが一番おすすめなのか」という記事を目にしたことがあった。
内容としては記者が海外から来る友人に「東京観光はいつがいいか」と質問されたことから始まって、あれこれ考えを巡らせた後「東京は10月がいちばん美しく過ごしやすい」と伝えることにしたというものだった。
それは説得力のあるもので、秋の空気に包まれた東京を想像すると胸が弾むというよりじわじわと掴まれるような、無性に美しい10月の東京をみてみたくなった。

観光地に「オフシーズン」という言葉があるように、その逆も然り、その場所が一番輝く季節というのがある。
けれど、「街を季節でとらえる」という感覚はそれまでのわたしにはすっぽり抜け落ちていたものだった。自分自身の感覚の欠如を認識できたことも新しい視点を手に入れたことも軽い衝撃だった。
わたしだって海外旅行をするならば、その街の過ごしやすい季節を調べるし、記者の友人と同じ質問をするだろう。国が違わなくても、行き先の天気を調べて傘を持っていこうとか厚手の上着を羽織っていこうとか「過ごしやすさ」は絶対に考えているはずだ。なのに、「街を季節でとらえる」という視点に新鮮さを感じてしまったのは「わたしの知っている街に季節などない」とどこかぼんやりしたところで感じていたからではないかと思った。

この話があんまり長くなってしまうとイケナイ。
とにかく、以来、その街がいちばん輝く季節はいつかという視点も持つようになった。
どの季節だってそこのよさがある、とかいう大型観光バスに乗っていくつもの観光地を巡ってきた旅行者がいいそうなことは退屈なのでここでは聞き流すことにする。

これらを踏まえて
では、九州の街が輝く季節はいつなのだろうということを書いておきたい。
のだが、やっぱり前置きの部分が長くなりすぎてしまったし、削ることもできないので本題はまた次回。

あなたの暮らす街がいちばん美しい季節はいつですか。

宿題です。

つづく

カバー写真は九州の喫茶店の写真をかわるがわるあげていきます。こんなご時世ですが、こちらにも素敵な喫茶店がたくさんあるのでちょっと旅気分を。
今回は大分・日田にある「エルモア」。

画像1

画像2

画像3

画像4

喫茶店の王道をいくような渋くて落ち着く店内です。
ランチタイムは大賑わい。

画像5

画像6

窓際の席が気持ちいい。

そいぎんたね!
(またねー)

画像7


みつけてくれてありがとう 依頼相談 ▶︎ mochidaanco@gmail.com