居間 theater

居間 theater の 考えていること。 ▼居間 theater▼ パフォーマンス…

居間 theater

居間 theater の 考えていること。 ▼居間 theater▼ パフォーマンスプロジェクト。現実(日常)にある状況とパフォーマンスやフィクション(非日常)を掛け合わせることで、誰でも参加可能でありながら、現実を異化させるような独特の上演・体験型作品をつくり上げる。

マガジン

  • ジャイアント食堂ができるまで

    2022年6月25日(土)青森県・八戸市美術館にて、「ジャイアント食堂」という企画をおこないます。 モノを収蔵する美術館でありつつ、コトを実践することを目指すという美術館のコンセプトをふまえ、1日限りの「コト」をつくることを目指します。 ここでは、当日までに起こった出来事、考えたこと、おもしろかったこと、ボツになったこと...など、さまざまなことをざっくばらんに記録していきます。 ゆくゆくは美術館に収蔵される「コト」を目指したアーカイブです。

  • イマシアターのイラストたち

    居間 theaterのメンバー、稲継が気まぐれに書いたイラスト、4コマ漫画などをまとめています。 シュールなものからかわいいものまで。基本はつねに、ごっつええ感じを目指しています。

  • イマシアターの画像たち

    これまで居間 theaterが広報用などで撮影・作成した写真など。基本的にボツになったり、使ったけどウェブに載らなかったりしたけどステキだったものをまとめています。

最近の記事

居心地のよいジャイアントルームとは?

(記録:居間 theater 東) ジャイアントルームを飲食のできる食堂空間に仕立てる。 それと同時に、過ごしやすい雰囲気を考える。 居心地のよいジャイアントルームとはいったいどんな形だろう? 3月の準備段階 3月のリサーチにて。 美術館の閉館後に、空間を使ってどのように設えるか試しに検討。 美術館にある什器を使って、できるだけ「食堂っぽい」配置を考える。 テーブルは同じ方向に向かって均等に並んでいる方が、大学食堂などの雰囲気に近いのでないか。 八戸市美術館は白とグレ

    • 八戸の乙女の祈り

      (居間 theater 東) 八戸の中心街や美術館前にいるとよく、ある曲を耳にする。 「乙女の祈り」である。 今まで知らなかったのだが、作曲はポーランドの作曲家・バダジェフスカ。 東京駅の東海道新幹線の安全柵の音とかに使われている。 八戸では主に中心街の交差点でこの音が鳴る。 信号が青になると毎回、乙女の祈りが流れてくるのでなんだか優雅な気持ちになる。しかも八戸の場合はピアノ音の乙女の祈りだ。 交差点の角で録音してみる。 この、信号で音がなるシステムは正式には「視覚

      • 八戸リサーチの巻 種差海岸

        (記録:居間 theater 東) 3月のリサーチにて。 蕪島から車で十数分。 八戸では知らないひとはいない場所、「種差海岸」へ到着。 「八戸は初めてか?」と聞かれたあとに出てくる言葉その2、それは「種差はもう行った?」である。ついにやってきた、種差海岸へ。 種差海岸は八戸最東部、太平洋に面する海岸線。 国の名勝に登録されており、正確には蕪島の南から大久喜に至る延長12キロに及ぶ海岸とその後背地が指定されているそうだ。 地名の由来は、一説によるとアイヌ語の「タンネエサ

        • デパートで買い物を

          (居間 theater 東) 三春屋の閉店 八戸の中心街にはデパート・百貨店が複数ある(あった)。 同じ通りに並ぶ、さくら野、三春屋、それとファッションビルのチーノ。 3月のリサーチに訪れた際に、三春屋は閉店セールを行なっていた。 なんでも、2022年の3月頭に急にお知らせが出て、4月10日に閉店するとのことで、 われわれが訪れた時には、すでに閉店セールが始まっていた。 もともとは3月末に改装オープンする予定だったそうで、地元の人たちも驚いたという。 閉店セールの三

        居心地のよいジャイアントルームとは?

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        記事

          美術館スタッフさんと一緒に録音!

          (記録 : 居間 theater 東) ジャイアントルームで音を鳴らそう ジャイアントルームは広々としていますが、音が反響しすぎず、お話や会議もしやすい空間となっているそうです。 その理由は吸音材が入った壁。そしてカーテンも多少音を吸うので、空間の広さや天井高に対して残響音がとても少ないのです。 ジャイアント食堂でもさまざまな音や音楽が空間に流れる予定ですが、 その中で、美術館で日々働く方たちと何か音がつくれないかと考えた居間 theater。 音楽監督の大谷能生さん

          美術館スタッフさんと一緒に録音!

          喫茶ピーマンとの出会い

           (居間 theater 稲継) 1月のリサーチ。 ジャイアントルームの下見が終わった我々は、美術館のまわりの雰囲気も見てみようと、どこを目指すでもなくさまよい歩いておりました。 30分ほど中心街をぶらぶらしていると、 「なんかケーキ食べたくない…?」 居間 theaterが集まると90パーセントくらいの確率で誰かが言い出すお決まりのセリフが東から出てきたところで、なんとなくお店を探すモードに。 昔ながらのいい感じの喫茶店、安定のチェーン店、ディープそうな飲み屋。 どこに

          喫茶ピーマンとの出会い

          まめしとぎというもの

          (居間 theater 東) リサーチで八戸の台所、八食センターに訪れた。 八食センターは八戸市河原木にある食品市場だ。全長170mに、約60店舗が軒を連ねる。館内には「厨スタジアム」と「味横丁」2つの飲食街があり、市場で買った魚介類や食材を七厘で焼いて食べるスペース「七厘村」もある。 海鮮、野菜、惣菜、乾物、お菓子、お土産など、ずらりと食品が並ぶなか、とある店先にそれを見つけた。 まめしとぎ というものである。 平たい、緑色の草履のようなかたち。 薄いビニールに入

          まめしとぎというもの

          八戸リサーチの巻 八戸キャニオン

          (記録:居間 theater 東) キャニオンとは一体 八戸にはキャニオンがある。八戸中心街から南に車で数十分。正式名称は八戸石灰鉱山という名である。 キャニオンは、石灰石の鉱山で、採掘場は日々稼働している。一般人は展望台からその様子を眺めることができるのだ。われわれはYさんに運転していただき、山道をどんぶらことキャニオン展望台に向かった。 展望台からは、すり鉢上になった採掘場が、遠ーくに見える。 iPhoneのカメラを最大限にズームすると、ミニチュアのように車やトレ

          八戸リサーチの巻 八戸キャニオン

          八戸リサーチの巻 蕪島

          (記録:居間 theater 東) 蕪島へ向かう 八戸酒造から車で数十分。 八戸では知らないひとはいない場所、「蕪島」へ到着。 「八戸は初めてか?」と聞かれたあとに出てくる言葉、それは「蕪島はもう行った?」である。ついにやってきたぞ、蕪島へ。 蕪島は、JR鮫駅からさらに先の海に飛び出たところで、ウミネコの繁殖地で有名だ。国の天然記念物に指定されており、なんと今年の3月8日で100周年。 とにかく、ウミネコがすごい。ウミネコがとにかくいっぱいいるんだ。 というだけの情報

          八戸リサーチの巻 蕪島

          八戸リサーチの巻 小中野〜八戸酒造

          (記録:居間 theater 東) 八戸のリサーチへ 3月某日。居間 theaterと、「ジャイアント食堂」で音楽監督・出演をしてくださる大谷能生さん(以下、大谷さん)は八戸を訪れた。主な目的は、前回の下見では見ることが出来なかった八戸のさまざまな場所をめぐることと、ジャイアント食堂の企画内容を詰めること、下準備をおこなうことである。 数日の滞在となるので、リサーチでは美術館スタッフYさんに車を出してもらい、八戸の各所を回った。 居間 theaterのメンバーが八戸に訪

          八戸リサーチの巻 小中野〜八戸酒造

          なぜ「食堂」になったかの記録

          なぜ食堂というコンセプトになったかについての記録(記憶) 兼 八戸リサーチ行動記録 (記録 居間 theater 東) 2022年 八戸リサーチ(現地下見) 1月某日 午前 ジャイアントルームほか美術館内の各部屋を見せてもらう。企画展「ギフト、ギフト、」を見学 企画展を見学中、展示室内にいる案内員さんが作品について丁寧に説明をしてくださる。ふだん、美術館の案内員の方とこんなに密なコミュニケーションすることもないので驚き ジャイアントルームには窓際で勉強をしている子供

          なぜ「食堂」になったかの記録

          「ジャイアント食堂ができるまで」をはじめます。

          初めましての方もそうでない方もこんにちは。居間 theaterです。 このたび、来る2022年6月25日(土)に、青森県八戸市にある八戸市美術館にて「ジャイアント食堂」を実施することになりました。 このジャイアント食堂は、美術館の特徴である「ジャイアントルーム」というスペースを使って、1日限りの〝食堂〟を朝から晩までオープンするという企画です。 この企画は美術館をはじめ、さまざまな方と協力しながらつくりあげていきたいと考えています。音楽監督に音楽家・批評家の大谷能生さんを迎

          「ジャイアント食堂ができるまで」をはじめます。

          公共彫刻を媒介にして考えたい ─「東京プロジェクトスタディ」スタートにむけて─

           2018年から始まったTOKYO ART RESEARCH LAB「東京プロジェクトスタディ」の参加者を絶賛募集中です(〜7/21まで)。居間 theaterがナビゲーターを務めさせていただくスタディ2「東京彫刻計画 -2027年ミュンスターへの旅-」について、どういうことを考えてやっているのか(いきたいのか)をお話しようと思います。 (トップ画像 写真:加藤甫) ◼︎きっかけは2017年の「ミュンスター彫刻プロジェクト」  「東京プロジェクトスタディ」は〝東京で何かを

          公共彫刻を媒介にして考えたい ─「東京プロジェクトスタディ」スタートにむけて─

          ミュンスター彫刻プロジェクト2017を振り返る

           「ミュンスター彫刻プロジェクト」は、ドイツ北西部の都市・ミュンスターで10年おきに開催されている芸術祭。  1977年から始まり、2017年に5回目が開催されました。日本のアートプロジェクトの歴史のなかでも、ミュンスター彫刻プロジェクトから影響を受けていると述べられることが多々あります。会期中は世界中から人々が作品を見に訪れ、日本の作家としてはこれまでに川俣正さん、曽根裕さん、荒川医さん、田中功起さんなどが出展しています。  居間 theaterと佐藤慎也さんは、2017

          ミュンスター彫刻プロジェクト2017を振り返る

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          うらめし荘のチラシ画像たち(採用)

          うらめし荘のチラシ画像たち(採用)

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          居間のいまを振り返る②

           前回は、2013年の居間 theaterの立ち上げから2017年〜2018年始めころまでの活動の流れをご紹介しました。今回の②では、それらのさまざまな活動がどういったことをやってきたのか、2018年の創作を踏まえつつ、2019年現在どのようなことを考えながら活動しているかをお話します。未読の方はぜひ、①からお読みください。 (※この記事は2018年7月に居間 theater WEBサイトで公開したものをベースに後半を加筆したものです) (top画像 photo by boz

          居間のいまを振り返る②