2013年 FC今治-新商クラブ

世知辛い状況が続いておりますね。

5月2日のテゲバジャーロ宮崎戦はアウェイ席の中止が試合4日前に急遽決定。今治関東応援団は活動中止を余儀なくされ、私自身も航空券の払い戻しを行いました。緊急事態宣言下でしたので、手数料無料で全額返金となりましたが、心残りなところはあります。

今回は行ったことのないスタジアムでの試合だったので是非行きたいと思っていたのですが、またの機会ですね。


さて、明日は天皇杯愛媛県予選の決勝戦。レベニロッソNC戦です。無観客なのが残念ですね。準決勝の桜井での試合を観に行った今治サポーターもいたと聞いておりますし、楽しみにしていた方も多かったと思いますが・・・


今回はリスタート前の過去話という事で、2013年にFC今治となって初めて新商クラブ(現在のレベニロッソNC)と対戦した時の話をします。

※私の記憶の中のデータで話しておりますので間違いがあるかもしれません。その点はご容赦ください。


新商クラブ戦までのチーム状況


2013年の四国リーグは前年優勝のFC今治に前年途中から高知大と提携し、リーグ後半台風の目となった高知Uトラスター。この2チームでの優勝争いと見られていた。

5月12日のアウェイでのトラスター戦。今治は2度リードされるも最後はひっくり返し、2-3で勝利。次のホーム南国高知FC戦もスコアが動かずやきもきする展開ながら、試合終了間際にCKから先制点。なんとか勝利を収めた。

四国リーグは第6節を終え、FC今治は6戦全勝で単独首位。これまでのリーグ戦、今治は5月からワントップを柏木健太郎から岡本剛史に変えた以外は開幕からスタメンを固定して戦っていた。

そんな中で迎える全社県予選1回戦。

ターンオーバーが出来る。控え組の奮起に期待という話をサポーター同士でもしており、楽観的なムードも出ていた。


ターンオーバーを決行


5月26日、長崎全社愛媛県予選1回戦。場所は当時のホームスタジアムである桜井海浜ふれあい広場サッカー場。相手はこの年愛媛県1部に復帰した新商クラブ(現レベニロッソNC)。

予想通りFC今治はターンオーバーを決行。スタメンを9人入れ替えて試合に臨んだ。

フォーメーションは4-2-3-1。

GKは鶴澤昂。DF右から北林孝規、稲葉将、植村公亮、西田翼。ボランチに宮本豊太と西田健吾。サイドに天野裕太と立石泰崇。トップ下には翌年新商クラブへ移籍する加藤雄大、ワントップには大城海が入った。

普段レギュラーで試合に出ているのはCBの植村と左SBの西田翼のみ。他は普段スタメンでない控え選手中心のメンバーだ。

リザーブには山崎、斉藤、高田、岡本、柏木。

GKの山崎、DFの斉藤以外は前線の選手。斉藤も劣勢の時は最前線へ上がりパワープレイを仕掛けることもあったので、どう考えても万が一の時はゴリゴリ押し込んでやろうという意図が見えるサブメンバー。

「いざとなったらゴリ押しやな」ヘラヘラしながらそんな事を言いつつ応援準備に入った。


勝つには勝ったが・・・


結論から言うと試合には勝った。スコアは1-0。

得点者は後半途中から入った高田大樹であった。

負ける気は全くしなかった。ただ、ぎこちない試合ではあった。

今でこそ立派に四国リーグを戦っている新商クラブだが、当時はそんな気配はなく、全くのノーマークだった。昨年まで県2部にいたクラブに普段のレギュラーを出してようやく勝てるような試合・・・

当時は試合終了後にラインダンスをやっていたがそれも当然なし。

サブ組に対する不安だけが残る結果となってしまった。


この試合が残した影響


この試合が後々どのような影響をもたらしたか。

この後、FC今治は四国リーグを戦う合間に全社や天皇杯の県予選を戦ったが、相手が県2部だろうが高校生だろうが全て普段のレギュラーメンバーで臨んだ。

たまに怪我や出場停止等でレギュラーメンバーが外れる事があったが、これも代わりに入るのは前年までレギュラーだった選手であることが殆ど。しかもこの年は奇跡的に長期離脱した選手がいなかった為、終始固定したメンバーで戦っていた。

調子が良いときはそれで良い。ただ、チームの調子が悪い。思うように上手く行っていない。そういう時も代わり映えのしないメンバーで戦わざるを得ない状況にしてしまっていた。


2013年、FC今治は地域決勝のグループリーグで3戦全敗。勝点はPK負けで得た1点のみにとどまった。チーム状況も下降気味で練習試合でも思うような結果が出ていない中の地決であった。

この新商クラブ戦の内容や結果がもう少し違っていれば・・・

他の選手をもっと試合に出せる状況になっていて、控えの選手でももう少し高いモチベーションを保てたのではないか。そうすれば、もう少しチームが活気づいたのではないか。

もしもの話かもしれないが、そういった意味で私はこの試合、8年経った今でも強く印象に残っている。間違いなく、その年のターニングポイントとなった試合だった。


おわりに


今回はFC今治が明日の天皇杯で対戦するレベニロッソNCと8年前に戦った時の話をしました。

現在のサポーターには馴染みのない選手達の名前も出てきているかもしれませんが、リーグ戦ではない試合が後々予想外の影響をもたらすかもしれない。そういった事例の1つとして書かせて頂きました。今回はあまり上手く行かなかった例でしたが、逆も有り得ますからね。

そういえば、新商クラブ戦の試合後に「ジャイキリされる立場の気持ちが少し分かったかも」と言ったサポーターがいました。


明日は皆様もリーグとは違った着目点で画面越しに試合を見ると思います。

私も明日は今治CATV様のyoutube配信で試合をチェックする予定です。

来週末の讃岐戦。そして明日の試合に勝利した場合、再来週の愛媛戦。予定は空けております。願わくば、皆様とまたお会いしたいですね!


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