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5つの『好きな言葉』で自己紹介

 ぼくには、言葉を通じて人を見るところがある。日常での話し言葉やSNS上での書き言葉は、その人を理解するための大きな手掛かりになる。そこで今回は、5つのぼくの好きな言葉を紹介することで、自己紹介をしてみたいと思う。

1.怠惰を求めて勤勉に行き着く

 漫画『哲也−雀聖と呼ばれた男−』でこの言葉と出会った時、これこそ、ぼくの生き方が集約された言葉だと強く共感したことを今でも覚えている。

 この漫画は麻雀をテーマにした作品なのだが、この言葉が登場した舞台は主人公が行きつけにするバー。主人公、哲也の師匠がカウンター席に座り、望み通りのサイコロの目を出す練習をしている。そこで、その様子を眺めていたバーのママと次のような会話が発生する。

「博奕打ちってのは楽して大金を稼ごうって人種だろ でもそのわりにはやけに勤勉じゃない」
「怠惰を求めて勤勉に行き着くか…カカカ(笑い声)…それもそうだ」

漫画『哲也−雀聖と呼ばれた男−』

 ぼくは自分が怠け者であることを大いに認めている。面倒くさいことをどのように怠けたら楽に済ますことができるのかを考える。そこで出た結論は、何かしら努力を求めてくるのだが、楽をするためなら勤勉であることも厭わない。ぼくにはそれが丁度いいのである。

2.これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず

知之者不如好之者 好之者不如楽之者
現代語訳:何かを知っている人は、それを好きな人には敵わない。何かを好きな人は、それを楽しんでいる人には敵わない。

『論語』

 ぼくは大学受験生に勉強を教える仕事をしているため、学生たちにこの言葉を紹介することがあるのだが、その時には「どうせやるなら勉強を楽しもうという気持ちで臨んだ方がいいよ」と助言している。

 「勉強が楽しくなりました」と学生から言われるたびに、「だから最初からそう言ってるでしょ」と返事をする瞬間が、仕事では一番楽しい時なのかもしれない。

3.どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う

 これは映画監督の小津安二郎氏が残した言葉だそうだが、ぼくは、これを心地よい人間関係を築くための教訓として、自分の中に取り入れている。

 異なる価値観を認め合うことは大切であるが、最初からものごとの価値基準が同じ人との付き合いほど心地のよいものはない。

 もちろん、小津安二郎監督がこのような趣旨で発言していないのは明らかだが、解釈によって自分に合うかたちで受け入れることができるのも、言葉が持つ良い性質の一つなのではないかとぼくは考えている。

4.おだやかな道とイバラの道の二通りの道があるとすればイバラの道を進め!!

 これは、ぼくが小学生の頃に好きだった『キン肉マン』という漫画に登場した言葉なのだが、これもぼくの価値観と共鳴する心に残る言葉だった。

 ぼくは、仕事でもスポーツでも、さらには遊びでも、簡単にできてしまうことにはあまり興味がない。簡単に達成できてしまう仕事にやりがいを感じることはないし、労せずして勝てる相手と競技をしたところで得られるものはあまりない。テレビゲームにしても、努力も工夫もなく遊び終わってしまう作品をつまらなく感じてしまうのである。

5.If there are no dogs in heaven, then when I die I want to go where they went.

If there are no dogs in heaven, then when I die I want to go where they went.
日本語訳:天国に犬がいないというのであれば、私が死んだ際には、犬たちが向かった場所へ行きたい

Will Rogers

 この記事の見出し画像に登場していることからもわかるように、ぼくは動物、特に犬が大好きである。

 インディアンの血を引くアメリカ人コメディアン、Will Rogers が残したと言われるこの言葉を知った時、ぼくは大きく共感した。

 犬と一緒に、日向ぼっこをしながらごろごろと怠けている時間こそ、ぼくにとって至福の時である。

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