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「今ここ」での関わりから始まる探求:「私」について

2019年7月24日に、アートセラピーの技法を使ったグループワーク「塗り絵でコミュニケーション」ワークショップを開催しました。 我ながら、わかりにくいタイトルだと思うのですが、7名の方にご参加いただき、楽しい時間を過ごすことができました。 ご参加の皆様に感謝です。

今回のワークショップでは、無作為にひかれた線を使って絵を描き、その絵を使って物語をつくって発表することをしていただきました。

<アンケートよりコメント抜粋>
意図しないランダムな線から語られるストーリーが生まれる」

楽しかった。夢中になれる場だった」

「自分の表現の仕方、考え方まで、他の人のそれと比べると、
よくわかった

「意図しないランダムな線から語られるストーリーが生まれる」
無作為にひかれた線に、「何が見えるかな?」と意識を向けると、不思議なことに何か絵が見えてきます。 その絵を基に、オリジナル物語を作ってみると、「おや、私は○○を大切にしていたんだ」と気付くことがあります。

「楽しかった。夢中になれる場だった」
線をひく、色を塗る-この二つは、単純にとても楽しいです。
講座の冒頭で、「相手を批判しない」、「偶然生まれ出るものを楽しむ」、「今ここでの話をする」等を、全体でご案内していたので、安心して夢中になれる場を、参加者全員で作ることができたのだと思います。

「自分の表現の仕方、考え方まで、他の人のそれと比べると、
よくわかった」
グループ内で、塗り絵作品と物語を発表した後、「どんな体験をしたか」を個人で振り返り、グループで意見をシェアする中で、「私」について探求し、理解を深める場になったのだと思います。

<アンケートよりコメント抜粋>
「人によって元からあるもの(線)に合わせるのが難しいと思うタイプと、自然に合わせられるタイプがいるんだと思いました」

「線の中で描くことに、自由だと思う人がいる一方で、枠の中だと感じる人もいること」

「思いも寄らない発想、表現に感銘」

短いワークショップの中で、お互いの取組み方や発想の違いに、ほとんどの方が気づき、少し時間を使って思いを巡らせていただけたようです。
まず、相手との「違い」に気付くこと。 そして「違い」をありのままに受けとめること。 「違い」は「脅威」ではなく、歓迎されるものになると、そのチームはより思いも寄らない成果を上げる活動ができるのと思います。

<アンケートよりコメント抜粋>
今ここで質問すること、対話することは難しいと感じた(ついつい脱線したくなる)」

今回のワークショップでは、参加者の皆さんに、「今ここ」に居続けることにチャレンジしていただきました。 その結果として、安心して取り組める場になり、あわせて「今ここ」の難しさを感じていただくことができました。
今後、「ついつい脱線」するとはどんな状況・状態か、どうしたら「今ここ」に居続けることができるのか、探求して頂けたら幸いです。

「線をひき、色を塗り、楽しく過ごすことをしてみよう!」と思いつつも、「やっぱり日常に活かせる学びをお持ち帰りいただきたい」と、体験学習の要素を盛り込んで実施した「塗り絵でコミュニケーション」。
次は、より「チーム活動における影響力」に重点を置いた内容で、誰にでも簡単に取り組めるワークショップを開催してみようと思っていますので、ご期待ください(^^)/ 

いまここプラス