今日は、夏休みの平日だからでしょうか、末っ子の三男（中学生）と二人きりで長い時間をグダグダと過ごしました。 録画しておいた名探偵コナンの映画を観たり、ご飯を食べたり、「苦手な人」の話をしたり。

本当は、私には自ら定めた「本日のミッション」がありました。 先日参加した「コミュニティは求められていない」の感想を文章にまとめることです。 骨子はメモ紙にまとめてあるので、文章にするだけでしたが、未完成です...

そんな私を、ネガティブに評せば「『今日は暑すぎて文章書くなんて無理』とか、『息子がコナン見始めるし』とか、『月曜日はゆっくりしたいよね』とか、何かと言い訳してやろうとしない人」と言えるでしょう。

ネガティブを裏返してポジティブに捉えると、どうなるでしょう？
「せっかく息子と二人きり。息子と普段できない話ができてよかったよ」、
「たまには羽を休めることも重要だよね」でしょうか。

先ほどのネガティブよりもポジティブの方が、私の心はホッとすることは確かです。 「うんうん、そういう面もある。できなかったことは明日やろう」と言う感じです。 息子からは、いろんな話を聞けた事は事実ですしね。

でも、そうやってポジティブに言い聞かせてみても、なんだか心はすっきりしません。少し居心地が悪いと言いますか、後ろめたいと言いますか、「そうは言っても、結局のところ未完成だし」と言う思いが残ります。

思い出せ、私！
本当は、あのとき何を感じ、どう思って、何を選択したのかい？

ダラダラと扇風機を独占しながらゲームをする息子から、「なんか（映画を）見ようよ」と声をかけられて、「ん？私も一緒に？誘ってくれてるの？」と、嬉しくなった。 → 文章を書くよりも一緒にコナンを観よう！

私「名探偵コナン？ いいね！」
息子「じゃ、何番がいい？」
私「何番？」
息子「コナンの映画の何作目がいいかってこと」
私「あー！じゃぁね、14番！」
息子「14番ね。 あ、やっぱりこっちを見たくなった。 これでもいい？」
そんな会話が、ただただ楽しかったなぁ。 →　よい選択だった気がする。

クラスの話や友達の話（いじめ相談）、ゲームの話、クイズの話…
私からも「最近読んでイラっとしたブログの話」について意見を聞いたり...
いろんな話をしながら、お互いのことをもっとよく知る時間にできたことに非常に満足しています。 → 文章は書けなかったけど、選択は正しかった！

ちなみに、「コミュニティは求められていない」の感想をまとめきれなかったことについて、今の私にとって一番しっくりくる言葉は「すっと文章が出て来ない時は、今じゃないってこと」です。 いつか「書きたい」と思える時が来るので、その時に一気に書いてしまおうと思っています（書かずに忘れてしまっても、それはそれで問題ありません）。

本題に戻って…
物事や事象にネガティブな意味付けをする時、それは「本来はこうすべきである」が思考の背後にあります。 「自分で決めたミッションは完了してしかるべき」あるいは「自分で決めたことをやり遂げられないのは、社会人として情けない」と言う価値観です。 自己肯定感を損ないますし、自分自身を悪く評価していることで、とても嫌な気持ちになります。

一方で、ポジティブな意味付けをする時にも、別の「○○すべき」があると思います。 「子どもとの時間を大切にすべし」や「適度な休息は必要」、「暑い時に無理をしない方がよい」などです。

結局、「社会からの期待」に沿って判断させられているし、私が私自身を「社会の基準」に沿って評価的に見ているのように思います。 ポジティブな意味付けで、一時的にはホッとしますが、ある種の「居心地の悪さ」を解消しようと、自分自身に対して言い訳をしてしまいそうな怖さを覚えます。

それを、「ポジティブの罠」と名付けました。

さて、私にとって本当に居心地がよいのは、どんな時でしょう？　それは、「その時に、その場で、私は私達を大切にしていた」と、素直に思える時間の過ごし方、場の作り方ができた時なのだと思います。
ポジティブでもなく、もちろんネガティブでもなく、「ありのまま」を大切にできていた実感を持てる時です。

もしも、「ポジティブに考えているのに、辛い感じがする」とか、「ポジティブ疲れしちゃった」、「私はポジティブなはずなのに、心からの笑顔を忘れてしまった」等の自覚症状がある方は、「ありのまま」を大切にすることを、ご自身の生活に取り入れてみられてはいかがでしょうか？

ところで、実は私は長い間、「ポジティブの罠」にはまり続けていました。「ありのまま」を大切にすることは、私にとっては相当トレーニングが必要でした。 これから「ありのまま」に挑戦される方には、「ナラティブ・セラピー（アプローチ）」や「Tグループ」から、学び始められることをお勧めします。

今日は、一日グダグダと過ごしましたし、ミッションとしていた「コミュニティは求められていない」の感想のまとめも未完成ですが、こうして note に文章を一つ書ききることができました。 とても良い気分です(^^)。
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。では、また！