「『価値・強み』に着目する質問トレーニング」を開催してみて

先月のことになりますが、「『強み・価値』に着目する質問トレーニング」を開催し、 10名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

【講座のねらい】
・相手の真価(価値・強み)を見出す質問の幅を広げる
・真価(価値・強み)を見出す質問を受けた時の体験から学ぶ
・自分の見え方と他者の見え方の相違に気付き、視野を広げる

講座の進め方は、① 相手の真価(価値・強み)を見出す質問について解説し、② リフレクティング・チームの手法を使って質問トレーニングをする、③ ふりかえりをする、と言う流れでした。

ご参加の皆さんから、受講して気付いたこと、学んだことについて、感想やご意見をたくさんいただきました。

・普段の問いかけのくせに気付いた。
・異なる視点からの問いかけを感じた。
・あまり考え過ぎず、いろいろな質問をぶつけあえば良いと感じた。
・やり取りを通して相手を知りたいという欲求の大切さを再認識した。
・自分以外の方の質問の視点、捉え方のちがいに、自分の視野を広げることが出来ました。

質問を受ける側からのご意見もありました。

・どういう質問をしてもらうと自分の考えが整理されていくのかがわかりやすく伝わりました。
・普段されない質問で、改めて自分の気持ちに気付いた。
・自分自身がテーマについて語って、聞いてもらえた中で、再認識できたことや新しい気づきがあった。

こんなご意見もいただきました。

・難しく考えてしまった。
・自分のした質問が相手の強みを引き出せていたのか、分からなかった。

主催者 兼 ファシリテーターとして、私も振り返りをしてみました。

【よかったこと】
・多くの受講者さんに、「質問の癖」に気付いていただけた。
・「いまここ」での質問の心地よさを、受講者さんに感じていただけた。
・自分とは異なる視点からの「質問」があることに気付いていただけた。
【もっとよくしたいこと】
・講座の「ねらい」をしぼって(分けて)、シンプルにする。
・「強み・価値」に着目することを練習する。
・「対話」を練習する。
・職場や家庭に持ち帰れるよう、落とし込む振り返りをする。
【次回に向けて】
・質問トレーニングを、「入門編」と「実践編」に分ける。
・講座の「ねらい」に直結したシンプルなプログラム構成にする。
・入門編は、「気付きを促す質問法」をベースにする。
・実践編は、時間のある限り実践を繰り返す構成にする。
・入門編も実践編も、「ふりかえり」の時間をしっかりとる。

ちょうどよい機会なので、なぜ私が「質問」や「問いかけ」を探求しているのか、改めて考えてみました。

新任の管理職だったころ、私は「部下の時間を奪うダメ上司」でした。 部下が困っているところに、私の成功体験に立脚したアドバイスをして、もっと困らせるなんてことがありました。

「アドバイスじゃないんだ!気付きを促すのよ!」と言うことで、「気付かせよう/変わらせよう」とする質問をしてみたものの、結局はアドバイスと同じで部下を困らせていました。

そうだった、そうだった。 当時の部下の皆さん、私は深く反省しています。
申し訳ありませんでした…

次回の「価値・強み」に着目する質問トレーニングは、そんな経験も交えて皆さんと対話するところから始めてみてもいいかな、と思っています。
ご期待ください!

いまここプラス