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妊婦さんの歯科治療 昨日は何にもしなかった

妊婦さんの歯科治療でした。

なんにもしなかった。

右下奥歯にレジンが詰めてあり、手前も奥側も歯の部分が欠けていて、物が挟まるとのことでした。噛み合わせを確認したところ、その歯には様々な観点から負担がかかっていることが分かりました。

来月予定日の里帰り出産で、都合で考えたら今、治療しておきたいところかもしれません。でも今、治療することで、骨盤が変わり、お腹の中の赤ちゃんにも影響が出るだろうと判断して、歯という部分の今いまの症状と、今今の身体の両方の状態を天秤にかけた時に、『“今”は何もしないのが、この方にとって最もいいだろう』そう思ってのことでした。

タイミングや、状況が異なれば
また判断が違ったと思います。
タイミングが同じでも、
異なった治療内容になることが
勿論あります。

今回、欠けた部分も虫歯が進行している風でもなく、痛みもありません。構造的問題点は確かにあるものの、患者さんが説明内容と体感とで状況を理解し(むやみに歯医者を信じているのではないです。それが出来る関係も本当にありがたいです。)出産で身体の変化があることを予想しつつ、現状を知った上で、何か精神的に強いストレスなどなければ、暫くこのままで問題ないご様子と判断して、出産後に改めてタイミングをみて拝見させていただくことになりました。

今、部分だけをみて、仮に対処療法的に治療をした場合、いい感じでバランスとってきた身体はどうなるか???例え、たった1箇所の僅かな治療であっても、『条件下』によっては身体のバランスは、大きく変わります。詰め直したとしても、様々な負担がかかっていれば、結局は外れてしまいます。そのため、『“今”は何もしない』を敢えて選びました。

健やかなご家族、大好きな方達、おじいちゃんからお孫さんまで、家族みんなでご受診くださり、ありがとうございます。

胎児期が大事とも言えるのだけれど、生後3ヶ月までが特に顎の成長にも深く関わる期間といいます。これ、みんな知っておいて欲しい!
生活指導も、少しさせていただきました。
元氣な赤ちゃんに会えるのを
楽しみにしていますねー😊。

https://ameblo.jp/sizensika/entry-12820698827.html

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