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ちんぷんかんエレベーター

この世界には2種類のエレベーターがある。
「おりこうエレベーター」と
「ちんぷんかんエレベーター」だ。

ここから先は、
どんどん頭がこんがらがって
なにを言ってるか分からないと思うけど、
わたしも妙ちきりんなことを説明しようと
頑張ってみるから、どうにかついてきてほしい…!

さて、、、。

人の決めたルールに従えない。
というと、あまりに大げさすぎるけど、
その意図を汲み取れないことが
昔から多々ある。

たとえば、エレベーターを待っているとき。

上の階行きたければ上のボタンを、
下の階に行きたければ下のボタンを押す。
なんともシンプルで、
間違えようのないルールだけど、
小さなころの私はこれが分からなかった。

その頃かんがえていた仕組みはこうなのだ。
もし、2階から8階に行きたいとしたら…

①まず、エレベーターがどこにいるのか
扉上部の表示で把握する。

②そして、エレベーターが自分を迎えにこれるように、上下のボタンで自分の居場所を知らせる。

(たとえばエレベーターが5階に、
自分が2階にいたとしたら、
下におりてきてもらわなくちゃいけないので「下」ボタンを押す。)

③そして無事に迎えにきてもらえたら
エレベーターに乗り込んで、
車内のボタンで行きたい階数を知らせる。
(8階にいきたければ、8階のボタンを押す)

そういうふうにして、
ようやっと目的の階に到着するという流れ。

(ダメだ、うまく伝わっている気が全然しない…!)


つまり、エレベーターを待っている時に押す上下のボタンは、
自分が行きたい方向を知らせるのではなく、
自分の現在地を知らせるものだと思ってたのが
大きな勘違いだったというわけ。

たまに、
自分の行きたい方向とエレベーターとの位置関係がうまく噛み合って、正しいボタンを押すことができると、すぐに目的地に着ける。

これをわたしは「おりこうエレベーター」や「てんさいエレベーター」と呼んでいた。
逆にそうじゃないときには「ちんぷんかんエレベーター」が来てしまったと半べそでエレベーターの動きを見守った。
(大抵、最上階か最下階を経由して遠回りすることになる。)

スムーズに目的地に辿り着けるかどうかは、
自分の指示出しとは関係なく、
エレベーターそれぞれの性格によるものだと思ってたのだ。


そんなだから、いつまで経っても上手にエレベーターに乗ることができず、
こんなにむつかしい乗り物をいともカンタンに手懐けるなんて「やっぱり大人はすごいな」と尊敬の念をいだいていたりした。

いつかまた違う例をあげようと思うけど、
そういう勘違いが人生の随所にあって、
知らず知らずのうちに時間を無駄遣いしている。

いつかは、
あらゆるルールを完ペキに理解した
仙人のような人になって、
余った時間には
立派な人の気持ちで美味しいオヤツを食べたい。


…ふぅ〜、長かったね。
ここまで、ついてきてくれてありがとう〜
エレベーター以上に読者側が
ちんぷんかんぷんだったかもしれないけど、
ここまで読んでくれて嬉しいです☺️ふふ

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