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階段ぐらしへ、ようこそ


小さな頃は、
1日のうち大半の時間を階段で過ごしていた。

やりたいことがコロコロ変わるわたしには、
これがとってもちょうど良かった。

階段図書室

1段目で本を読み
3段目で絵をかいて
5段目で昼寝をして
7段目で工作して

上から下へだんだんと降りていき、
本を読みたくなったら
またいそいそと1段目に戻ったりする。

いちいち片付けなくても、
1段下に行けば
また真っさらなスペースがある!
なんて素晴らしい、なんという自由〜!
まるで、ひとり部屋が永遠につづいているかのような幸せ。

その上、たまに誰かが通りがかるのも、
飽きがこなくていい。
その時につくっているものを見せたり、
息抜きにおしゃべりしたりするのだ。

ひとりだけど、ひとりじゃなくて、
ひとりにフィットするちょうどいいスペース。
階段はいつだって、
ひとりの時間にやさしく味方してくれた。

階段ティーパーティー


大人になった今は
身体も踊り場サイズになって
普通の段ではかなり狭いけど、
それでもタイミングをみつけては
身体を丸めて階段で本を読んだりしている。

最近では愛猫も仲間になり、
わたしの隣の段で寝転がるようになった。
階段暮らしへ、ようこそ🐈

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