Day15. SORACOMボタンを工場に導入し、スマートファクトリー化する

※SORACOM LTE-M Button powered by AWS Advent Calendar 2018 15日目の記事です。

以前からAWS IoT 1-Click(ダッシュボタンという方が馴染みがよいかもしれません)を工場に取り入れていました。もう、便利なことは実証実験で確認済みです。

しかし、なかなか手離れという点が難しいところもあったのです。
そんなときに見かけたのがこのSORACOM LTE Mボタン!!
どうぞ、ユースケースの一つとしてご参考になればと思います。

目次
・IoT 1-Clickを工場でどう使うのか
・ボタンで何がかわるのか
・ボタンで何がわかるのか
・問題点を解決した「あのボタン」
「手離れ」を意識して(技術的なおはなし)

IoT 1-Clickを工場でどう使うのか

以前、AlexaやIoT 1-Clickを用いたソリューションをYouTubeとブログ上で公開し、社長の木村がAWS Summitにてお披露目しました。

機械の稼働状況(製品の生産間隔・生産個数・停止時間)がわかる弊社のIoTサービスと組み合わせた形で用います。自動で停止を判定し、その理由を詳細に記録したい場合、タブレットで状況を入力してもらうのですが

☑ 決してクリーンとは言えない工場の環境
油汚れや、手袋をはめたりしていて、タブレットは扱いづらい
☑ 記録動作が増えるため入力が面倒

というような理由もあり、入力してくれないこともままありました。
そこで取り入れたのが、IoT 1-ClickとAIスピーカー

原理は単純ですが、まさにクラウド上でサービス展開をしているからこそなせる業です。動画公開後、大変ご好評いただいておりまして、サービス開始はまだか!?との声も非常に多くいただいております。

ボタンで何がかわるのか

特にボタンは、非常に需要があります。それは、今まで面倒だった停止理由の記録・呼び出しというのを一つにまとめることができるからです!今まで職制さんを探して呼び出していたところを、Slackやメールで通知をすぐに飛ばせ、同時に停止要因も記録しちゃうってわけです。

「記入なんて、作業者のひと手間で入力させればいい」

と思いの方もいるでしょう。しかし、工場の現場は、熟練のサイクリックな動作で動いています。その作業者に、追加の入力をさせるとなると

・無意識レベルの入力
・恩恵をはっきりと理解してもらう

これらのほか、ないのです。ボタンを押すという、単純明快な動作に落とし込むことで、初めて継続的な利用が可能になります。

ボタンで何がわかるのか。

継続的に使ってくれるもう一つの要素が、「恩恵をはっきりと理解してもらう」ことです。これは製造業の改善活動をしている人なら、とても明快です。停止の理由がはっきりと可視化されると、その後の対策がしやすくなるのです。実際の弊社のボタン導入前後の比較はこんな感じ!めちゃくちゃ詳細化されたデータを得ることができます。

問題点を解決した「あのボタン」

と、製造業にとって、かなりポテンシャルがありそうなIoT 1-Click。しかし、工場内のPoCと、実サービス展開では、越えなければならない壁がいくつかあります。その一つが手離れ。サービス展開と考えると次のような壁がありました

× サービス用アカウントに紐づいたアプリ画面から操作しなければならない。すなわち現地の工場にアプリをインストールした端末を持っていく必要がある
× WiFiを設定しなければならない。すなわち現地の工場に行ってWiFi設定を行う必要がある
× 電池が切れたら新規ボタンと交換。すなわち現地の工場(以下略...

と、結構面倒を見ないといけないなぁ。と思っていたのです。。。

そこで、SORACOM LTE-M Buttonです。

IoT 1-clickとの大きな違いは

- セルラー通信内蔵のため、WiFi通信不要
- 電池交換が出来るため 取り換え不要

つまり、設定/保守側を完全に切り離し、現地のお客さんにはボタンを配るだけで良くなった。というわけです。IoT 1-Clickで超えるのが難しそうだった「手離れの壁」を、ハードウェアで解決してしまったのです!まさに救世主です。

【ここ大事】というわけで、iSTCのサービス利用お客様向けに、このボタンを使ったソリューションをプレ販売できるようになりました!既存サービスとの新規申し込みも可能なので、この機会に是非。

「手離れ」を意識して

最後に少しだけ技術的な話。手離れの壁を越えるために、SORACOMボタンをどういう風に運用しているか。を、少しお話します。

アーキテクチャは以下の通り。メタデータをDynamoDBに格納することで、遠隔での設定ができるようにしました。

Slackには、こんな通知が届きます!職制さんが離れていても、通知がすぐに飛ばせるわけです。電池の減り具合も、通知が行くようにしているので、切れてしまって困る!みたいなことも減るはずです。

コンソール画面は全然凝ったものではなく、とりあえず最低限のCRUD処理ができればという感じの画面です。これだけでも、管理が断然楽です。

こんな感じで、現在は運用しています!将来的には、各社で設定変更が可能になるようにしようと思っています。

まとめ

いかがでしたか?

SORACOM Buttonのおかげで、製造業とITを良いバランスで掛け合わせられたかなと思います。

今後とも、『現場目線の課題、最先端のソリューションで製造業を再構築』
を目指して、日々頑張っていきます。続報を待て!ではではっ

PS : iSTCを代表して、一人アドベントカレンダーをやっています。
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imaimai

ゼロから作るIoT

【技術者向け】ハードウェアから無線技術、クラウドアーキテクチャからデータ分析手法まで、IoTに関する知識を総ざらいし、実践すればIoTサービスが使えるように書いています!
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