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IoTなわとびを作って1000回跳んだらドラマチックだった。

こんにちは、春ですね。春は出会いの季節です。いろいろと楽しみですね!

ところで、私は普段車通勤です。東京の頃に比べ、運動はおろか歩くことさえもサボるようになり、一冬を超えてじっくりコトコトわがままボディが完成しました。通勤途中のラジオでは最近頻繁に、「冬にびっしりこびりついたお腹の脂肪!これは夏までにどうにかしないといけません!!」などと言いながらお腹周りに貼り付ける真偽の怪しい擬アブトロニック製品を売りつけようとしてきます。

さて、その擬アブトロニックの誘惑を振り切り、私が購入したのがこの商品!

なわとびの回数が可視化できる製品です。ボクサーばりに跳び、最強の肉体が目指せます!実は私、なわとびはめちゃめちゃ得意です。体力の持つ限り二重跳びできますし、体力の持つ限り三重跳びもできます。(問題は体力ですが...)

このなわとび、めちゃくちゃ便利ですが便利ゆえにこういう製品には欲が出てしまいます。

☑ 日々の記録を取りたい
☑ どんな感じで体力切れになっているかみたい

今回私はこれを実現すべく、なわとびのIoT化に取り組んだのです!

バラす

とりあえず、なわとびをバラしましょう。基板が現れました。

縄が1周するたびに1カウントするような機構になっているので、おそらく磁気センサ系でセンシングしているのだろうと思っていましたが、どうやらビンゴのようです。しっかり磁石と磁気センサが内蔵されていました

つなぐ(物理)

磁気センサはホール素子のようです。電圧を測ってみると、磁石が近づいたかどうかで、ここの電圧が変化するようになっています。なので、ここから信号を引っ張って送信機につなぎましょう。

送信に使う無線はなんでもいいですが、もともとボタン電池で駆動しているので、省電力&送信回数が制限されないようなものを選んでおくのが吉です(詳しい話は飲みに誘ってください\(^o^)/)。

つなぐ(インターネット)

さて、ON/OFFのデジタル信号を引っ張って来ることができれば後はこちらのものです。クラウド上にデータを蓄積&可視化させていきましょう。
今回のアーキテクチャはこんな感じです。

信号を拾い、その差分をクラウド上に保存しています。普段弊社がサービス提供しているサイクルタイムモニタと原理は一緒です!汎用的な指標を、トレーニングにスピンオフです。

今回は、可視化はKibanaを使いました。kibanaは比較的楽に可視化できるので重宝します。可視化すると↓のような感じ!リアルタイムに跳んでいる様子がアップロードされます!時系列でひと跳びの時間間隔や、1分間に何回跳んだのかなど、記録としてとっておくといろいろと分かることが多そうですね。

跳んだ。1000回。

さて、IoTなわとびは完成したのであとは跳ぶだけです!冒頭でなわとびが得意だと豪語した私。
「軽く1000回くらい跳ぶか」と。跳んでみました。上にあるKibana画面は、じつはその時の記録です。

下図は、その詳細記録です。横軸は時間、縦軸は1分間あたりに飛んだ回数です。ここから、10分間1000回のなわとびドラマが見えてきます。

始め130回/分と快調。しかしみるみるうちに下がるペース。そして迎えた死の谷。心が折れ30秒程ヒザに手を当てる私。
心と体力が回復し、ラストの200回。最後の力を振り絞り、二重跳びも交えながらのスーパー全力なわとびでフィニッシュ!

高々10分間のなわとびも、記録してみるとこんなにドラマチックに振り返られるのですね。振り返って、「えっ、こんなにペース落ちているのか...でも最後頑張ったね。」となりました。誰だ、「軽く1000回」なんて言ったのは。IoTなわとび、せっかく作ったし継続して運動したいなと思いました。笑

まとめ

というわけで、IoTなわとびが完成しました!やはり、可視化するとゲームのような感じになりやる気が出ますね。これで日々の跳びを記録していけば、お腹周りの脂肪ともオサラバです。

また、クラウド上にデータを集積することで、自分だけでなく他者との比較も可能になります。実際に誰が一番跳んでいるかなんて勝負してみるのも楽しそうです。また、fitbitなど、他データ連携も可能です。どのくらい跳ぶと心拍数があがるのかなどのチェックもできます。こんなふうに、IoTでは、今まで当たり前とされていた体験に新たな付加価値を与えることができるのです!(だれか一緒に実現しましょう!)

日常のIoT化、楽しいですね。またネタを思いついたら製作&投稿します!

ではではっ

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