無料記事:「私の」シュート指導法

講習会の「話の枕」に用意した文章をそのまま掲載します。スライドの文章をそのままコピペした形ですがそこは無料記事なのでご容赦を。

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「私の」とした理由=JBAのマニュアルとは若干違う
しかし行きつくところは同じである、むしろ同じでなければおかしい
ではどこに行きつくべきか?=世界標準(、、、のフォーム、リズム、身体運用etc)

世界標準に行きつくための私のやり方
 時間が限られた中での有料クリニック=対価に見合った成果を「必ず」出さなければならない、と言う点が大前提で、その場合「これが正しい!だからやってみよう!」の方が達成率が高い。具体例としてスイープアンドスウェイの発現率が100%になることを自負しているが、この数字を同じ時間内かつ他の方法で出せる人はいないと思う。
 私は「何が正しいか」を最初に提示して教える。何々が正しいなどと言う指導は批判が避けられない感があるが、その正しさを「現在」の「世界トップ選手たち」の動き、具体的には映像およびデータに求めることで、選手特に子どもたちは喜んで取り組む。
(逆に何が不正解かと言えば、古臭いマニュアル、古臭いデータである。古臭いというキーワードを加えただけで上記の断定的な進め方に違和感を持つ人はいなくなるのでは?ただし古のマニュアルにも部分的には現代トップ選手にちゃんと引き継がれている「部品」があり、それはもちろん否定しない。)
 決して押し付けではなく、自然に子どもたちも取り組んでくれている。

吉井四郎先生
「技術の発見」

技術指導とは
技術とは
そうしている
こうさせる
正しくもあり正しくもない表現
自然にそうなっている
自然=気持ちいい、心地よい
結果として一流選手は皆がそうなっている
一流選手のシュートフォームには共通点が見受けられる
それらの共通点を技術として落とし込む指導

「なっていること」

「意図的にする(させる)」
=ブレイクダウンドリル
例:左足一本着地

ブレイクダウンのヒント(視点)は他にもある。
=シュートから逆算して他のスキルも構築する。
ピボットフットに関する考察(NBA選手のプレイを観察して「技術の発見」をした例)
「ゴールからの距離(各エリア)によって彼らは自然に区別している。」
・ポストエリア
どちらの手でもシュートがあり得るので左右均等なスキルになる。=どちらの足でもピボットが踏めなければならない。
・アウトサイドエリア
利き腕でシュートを放つために利き腕の反対側の足が軸足となる。
・エリア外
シュートがない故に左右均等になる。
※是非、観察→技術の発見をして欲しい。

関連して、、
ポストとアウトサイドの境界は?
=中途半端な距離(ミドルレンジ)のシュート(フォーム)は?
     ↓
ショートレンジ=2モーション(例えミニバス選手でも)
ロングレンジ(最大飛距離)=1モーション(例えNBA選手でも)
※ショート・ミドル・ロングの定義は物理的な距離でなく、選手ごとに異なる
     ↓
1モーションの動作と2モーションの動作に矛盾がない正しい動作をそれぞれ身につければ、ミドルレンジは1.5モーションに自然と帰結していく
「自然で完璧なシュート」

シュートタッチ
①触覚=ボールが手のひらを転がってリリースする感覚
②押す感覚、体幹から力が伝わる感覚
良いタッチは①と②の分業を同時進行させることで出る
    ↓
指に関しては、動かすのは小指側、リリースには敏感な二本指を、おそらく彼らは使っている(仮説)
    ↓
少年少女にやらせてみるとビンゴだった(仮説の証明)
同様に腕や体幹などの感覚との分業と融合
では具体的なドリルは?

DVD業者の宣伝文句=「毎年渡米して米国のコーチングを学んでいる」
しかしコーチウォルツにDVDジャケットを見せた第一声は、”Bad  form!”
つまり米国のマニュアルでもリングに向かって真っ直ぐのフォロースルーが正しいとされている
しかしながら現実は、、(渡邊雄太等の証拠写真、ダナエバンス等の証拠映像)、、実戦のフォームを見ると「フォロースルーはリングに真っ直ぐ向かっていない」
真似してはいけないことは真似しない、真似した方が良いことは真似する、その見極めの基準はきわめて簡単
 それが「ナチュラルかどうか」

トップ選手が出来ている、そうなっている動作・感覚と、その選手が現在気持ち良くそうなっている動作や感覚が異なる場合の矯正をどうすべきか?(最たる例は女子の両手打ち。)
回答:必ずどこかで行き詰まる。よって上を目指すほど矯正すべきである。チームレベルでも、上を目指す場合は「全員がワンハンドでなければプレイの限界が来る」。
矯正に当たっての最大のネックは、「感覚の矯正」になって行くので本人への説得がほぼ全てだと言って良い。納得して覚悟を決めて取り組ませる。
説得が順調に進み本人の覚悟さえ決まれば、以下の「スナップの矯正」のように具体的指導ノウハウを伝えて実践するだけで簡単に習得出来ると断言する。
※経験上、女子の両手打ちを直すより、男子の「腰折れ」と「日本人独特のスナップ」を直す方が難しい。日本人独特のスナップの具体的な矯正方法は、尺骨側の筋肉使用、二本指リリース、二本指は猫の手、3秒間肘ロック。
裏を返せば本人の覚悟が中途半端な場合は、このようなノウハウを伝えても定着しない。

最後にひとこと
「ワンハンドを習得できるかどうかは、センスや筋力が問題でなく、真面目にドリルに取り組めるかどうか、それのみ」

以下、実技にて

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