イギリスの薬事情 その2

先週は、毎日欠かせない抗アレルギー薬を、permanetでもらうために奔走した一週間でした。

日本だと、薬の処方箋をもらうのに基本的には診察が必要ですね。いつも飲み続けている薬だと、大人の場合は場合によっては診察なしで処方箋をいただける場合がある、というぐらいです。

ところが、こちらでは、ドクターが薬の処方箋をpermanetとすれば、2回目以降の処方箋は診察が必要なく、しかもかかりつけの薬局に行って注文をすれば、薬局がドクターに処方箋を依頼し、ドクターからサインをもらって薬を準備してくれます。

私の場合、頭痛薬については初回の診察でpermanetの処方箋をいただきました。ただ、その頭痛薬を月に10錠ぐらい使いますと言うと、それは多いので、むしろ頭痛を予防する薬を飲んでみたらどうかと勧められて、予防薬の服用を試してみることにしました。その予防薬については1ヶ月分の処方箋を1回限りで出すので、もし効果があるようだったら、その旨をGPの受付か薬局の受付に伝えてください、そうすればpermanentにします、とドクターに言われました。実際に服用を始めると、最初の2週間ぐらいは効果を感じられなかったのですが、1ヶ月の終わり頃には、頭痛で悩まされることが減ったので続けてみようと決心。しかも、この治療自体は日本でもあることがわかり一安心。

それに加えて、以前の「イギリスのアレルギー薬事情」で書いた抗アレルギー薬についてもpermanentにしてほしかったので、GPを訪問することにしました。

月曜日。受付の方に、
・頭痛の予防薬をこのまま続けたいこと
・先月処方してもらった抗アレルギー薬をpermanentにしてほしいこと
(先月処方してもらったときに、処方箋を渡してくれた方が、今回は1回限りの処方箋を出すけど、次は、まず、薬局で買える薬を試してみて、効果がなければ来てください、と言われたことも説明。)
・息子も同じアレルギーで、やはり市販薬では効かなかったので私と同じ薬をpermanentで処方してほしいこと
を説明。私の英語がかなり拙いので、これだけ複雑な事情を説明を英語でするのはかなりの至難の業。

受付の方は事情をようよう理解してくれました。薬局に伝えておくので、もし何も連絡がなければ水曜日に薬局に行ってください、と言われてその日は終了。

水曜日。言われたように薬局に行くと、処方箋は何も出ておらず、薬も用意していないという。予想外の出来事に慌てながらも、やっとのことでGPの受付に訊いてみてというフレーズを聴き取って、再びGPの受付へ。こんなとき、GPの隣の薬局をかかりつけにしておいて良かったと思います。

そして、GPの受付にて確認するとやはり、私が月曜日に依頼したことは何も伝わっていない様子で、がっかりしながらも再び同じことを初めから説明。しかも、月曜日の人に、水曜日に来るように言われたので今日来ているという説明も加えたので、しどろもどろ。でも、アレルギー薬がもらえないのはかなり致命的なので、ここは踏ん張らなければ、です。

すると今日の方は、頭痛予防薬を続けるためには、一度ドクターに診てもらう必要がある、と言っています。あれ、ドクターが言っていたことと違うと思ったけど、瞬時には切り返せません。このまま飲み込んでドクターに診てもらうえば良いかと思ったけど、頑張って切り返し。「この前の診察時には、もし薬が効くようで続けたい時は、受付で続けたい旨を伝えるだけで良いとドクターに言われましたよ」と。すると、「ドクターがそう言っていたのね。では、薬局に伝えます」と案外あっさりとことが進みました。

それから、抗アレルギー薬の件。月曜日と同じように、薬局で買える薬を試したが効かなかったと伝えると、どんなovercounter medicineを試したの?と聞かれて、overcounter medicine???と思いながら、なるほど、薬局で買える薬をそう呼ぶのだなと察し、持参していた薬の箱を出して説明。受付の人は、その箱の薬の名称をメモに書き写していました。

息子の抗アレルギー薬については、新しくもらう薬なので、診察が必要かどうか尋ねると、それも薬局と相談してみるから、必要なら連絡しますと言われました。そして、この薬を服用したことがあるか?と聞かれたので、日本で服用していましたと伝えました。

何も連絡がなければ、今日の午後か明日の午前中には薬が準備出来ると思うから薬局に行ってくださいと言われて終了。

午後。薬局より電話が入る。すると、あなた(私)のovercounter medicineについてはわかったけど、息子さんの方は何を試したの?と聞かれて、同じ薬で、、、と名前を伝えました。試した薬はcetilizineのようだけど、効かなかったの?と聞かれて、効かずに鼻が出続けました、Levocetilizineの方が強いと思うのだけどと伝えると、ようやく納得されました。そして、いつ準備できますか?と聞くと、明日の10時以降には出来ていますと言われて終了。

木曜日。午後薬を取りに薬局訪問。すると、頭痛予防薬はあるものの、Levocetilizinがないので、入ったら連絡するとのこと。なかなか一筋縄では行きません。

金曜日。午前中に薬局から電話があり、薬の準備が出来たので取りに来てほしいとのこと。子どもたちのお迎えの前に薬局訪問。今週4度目。カウンターにて、薬を受け取りに来た旨を伝えると、私の分だけ渡されました。あれ、息子の分はないのですか?と聞くと、そこから、やれ処方箋の有無を確認して、準備を始めました。さらに、私の分の明細書はあるものの、息子の分がないので、明細書がもらえないかと交渉。そして、これらの薬はpermanentになっているかを確認して、やっとおしまい。

英語が達者であればもう少しスムーズに進むのでしょうが、なんとかまあ、手間暇かけて頑張った次第です。やっと必須の抗アレルギー薬をこちらに滞在している間いただけるすべを見つけました。ほっと一安心です。


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