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「狂人」とは何者か。マーダーミステリーのすすめ

悪人はなぜ悪人なのか、狂人はなぜ狂人なのか。
その理由を知るには、悪人なり狂人になってみるのが一番てっとり早い。
ただし、フィクションの中で。

最近、「マーダーミステリー」という遊びにハマっていて、時間が足りない。
コレは一言でいえは「体験するミステリー」だ。(そう、今回は趣味全開の記事です)

まずひとりひとりに配られるのは、わずか数ページの小さな「本」。そこにはあなたが担当する登場人物の「これまでの人生」と「きょう1日のこと」が書かれている。もちろん中身はひとりひとりすべてちがう。

ある時はイタリアンマフィアのナンバー2に。
ある時は、中世の宿屋の娘に。
またある時は冬至の日のヴァンパイアに。
人にあらざる〈何か〉を演じることもある。

そして、事件が起きる。

犯人はこの中にいる。
(あるいは、あなたかもしれない)
共犯者もいるかもしれない。
この混乱に乗じ「別の人物を葬りたい」「ひと儲けしたい」と目論む不届者もいたりする。

面白いのは、どんな悪人や狂人、貴族や牧師、村人Aにも、彼らなりの<人生の目標>と<秘密>があるということだ。

他人には理解し難い(でも本人にとっては大真面目な)人生の目標にこだわり、バレてはならない秘密を必死に守らんとするとき、もう傍から見れば貴方は立派な “狂人”になっているだろう。

狂人とは、いわば自分に正直すぎる者のことなのかもしれない。

そんな正直すぎる者たちの行動が奇妙な形で噛み合ってしまった時、予期せぬ喜劇や悲劇が起きるのがたまらない。

本当はもっと色んなことを書きたいのだけれども、何を書いてもネタバレになってしまうため何も書けない。
あぁ歯がゆい。
記憶を消してもう一度あそびたい。

【オススメの入門3選】
・温泉と殺人(5人用)
・最果亭の災禍(8人用)
・時をかけるトライアングル(3人用)

【慣れてきたらやってほしい・エモすぎる3選】
・何度だって青い月に火を灯した(7人用)
・ウェンディ、大人になって(5人用)
・奇想アムネジア(7人用)
・ダークユールに贖いを(9人用)



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