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一目瞭然!トーナメント条件計算メモ。今田システム??

「同一メンツで複数半荘打って、上位2名勝ち上がり」というトーナメント方式の条件計算に苦手意識を持っている方もいらっしゃるかと思います。

ところで私はfuzzカップの観戦記を書かせてもらっていますが、fuzzカップはまさに「2回戦上位2名勝ち抜けトーナメント」です。
まさかいないと思いますが、fuzzカップの観戦記を書いているくらいだから条件計算は得意だろうと思っている人がいれば、それは完全に誤解です。
条件計算はとにかく苦手で、怖くて仕方ないです。
プロテスト後の新人研修での条件計算問題でも四苦八苦しました。

とはいえ放ってはおけないわけで、
「頭が悪いのはどうしようもないけど、工夫でどうにかならないものか」

そう思って試行錯誤を繰り返してきました。そして条件計算メモについて私なりの答に到達しました。
これ以上簡単にならないと思います。自信作です!

ちょっとかなり恥ずかしいのですが、私以外の苦手な人のお役に立てればと考え、紹介することにしました。

読み進める前に注意!

・以下、レベルの低い話がたくさん出てきます。できる人にとっては何の役にも立たない内容です。
・できる人は読まずに引き返しましょう。それでも読むという方は、苦手な人へのやさしい眼差しを意識してから読みましょう。

やさしい眼差し、準備できましたか?


条件計算メモといえばこれ。

スタンダードシステム

ここではスタンダードシステムと呼びます。
このスタンダードシステムでちゃんとできる人は、以下は不要です。

このスタンダードシステムに対して、座順を意識して直感的に表現したものが、かの有名な「阿久津システム」です。

阿久津システム①
阿久津システム②

①は極限までシンプルにしたもの。
②は阿久津さん自身が使っている印象に近いものです。

どちらも名前や得点まで省略してしまい「得点差」に注目したものです。

「阿久津システム」の詳細はこの沖中祐也さんの記事を読めばすべてわかります。
もし読んでいなければ先に読むことをオススメします。
私が考えたことはすべてこれが土台になっていて、これを一歩先に進めた・・・のではなく、私のレベルにまで下げたものです。
試行錯誤の一歩目はここからでした。

「阿久津システム」については、阿久津翔太さんご自身もこちらで少し触れています。

詳しい内容は記事を読んでいただくとして、特徴をざっくりまとめると、
①座順に合わせて書くので、直感的。名前と顔が一致しなくても大丈夫。
②シンプル&スタイリッシュ

①については「おお!」と思いました。
ただ②については逆で、私のようなできない人からすると、シンプル過ぎて不安に感じました。

ポイント差が大事でポイント自体は重要ではないというのは頭ではわかるのですが、実際にいろいろ省略してしまうと、本当に合っているのか不安になります。何かが具体的に不安というより、漠然とした不安を感じてしまいます。

それなら書き足してみればどうか。
座順に合わせて書くアイデアは使わせていただき、他の情報は省略せずに書いてみればどうか。

これです。

座順が決まった時点で名前と1回戦の得点を書き込んでしまい、そのあと差を計算して書き加えます。
最も重要な自分と他家の差は〇で囲み、他家と他家の差はアンダーラインを引きました。
阿久津さんご自身も書いている1回戦時点の順位も①~④で表現しています。

だいぶ安心できる感じになってきました。
結局見るのは〇で囲んだ部分とアンダーラインを引いた得点差の部分なのですが、スタイリッシュ過ぎない安心感があります。

これで点差を把握しながら、その時点の順位変動を踏まえてさらにあと何点差必要か、何点差まで大丈夫かを、実戦では考えることになります。

・対上家。トップ3着だと60縮まるから、あとさらに28.3ポイント必要
・対下家。3着2着の場合は20縮まるので、4.5ポイント差までは大丈夫

という感じです。

これはもちろんわかるんです。
わからないとさすがに条件計算できないですから。

でもそれが実戦の中で素早くできるかが心配なわけで、

わかる≠できる

がツライところなわけです。
実戦では他にも考えなければならないことがたくさんあるわけで、全然余裕がありません。

じゃあ、その計算も事前に全部書いておいたらどうか?

そう思ってやってみたのがこれ。

1-2は、自分が1着で相手が2着、という意味です。
対上家。トップ3着の時は「1-3」のところを見ると、28.3と書いてあります。つまりトップ3着でさらにあと28.3ポイント差が必要とわかります。
対下家。3着2着の場合は「3-2」のところを見ると、4.5と書いてあります。4.5ポイント差までは迫られても大丈夫とわかります。

「トップ3着だと60縮まるので88.3から60を引いて」
この計算部分をあらかじめ書いておき、「1-3」の部分を見ればわかるようにしました。

全パターンではなく一部省略しているのは、
1回戦の成績が上の相手は、2回戦自分が着順で上回った場合を、
1回戦の成績が下の相手は、2回戦自分が着順で下回った場合を、
書いてあります。
1回戦上回り+2回戦上回りは、当然トータルで上回るので、書く必要がないわけです。

あと今回は書きましたが、1回戦3着で2回戦4着の場合は絶対に通過できないので、「4-1」「4-2」「4-3」を省略するのもありだと思います。

元々の阿久津システムに情報を加えて安心感を生み、さらに計算過程を先に書いておくことで、実戦中の計算の省略に成功しました。
ただ、これ、結構ごちゃごちゃしていて探したい着順部分がとっさに見つけにくい欠点があります。
現在は「2-3」だが、このあと直撃して「1-4」になると・・・のように考えた時に縦に並んでいると目指す項目が見つけにくいという問題があります。

そこでこれ。

表にしました。
これは良くないですか?
縦が自分の順位、横が相手の順位としています。
これだとパッと見つけられますし、自分(または相手)の着順アップ・ダウンの場合の必要素点差が並んで書いてありますので、イメージしやすいです。

対上家。1着-3着なら、縦軸の1と横軸の3で28.3。
というようにすぐわかります。
説明不要だと思いますが、〇はその順位なら無条件勝ち、×は無条件負けです。

ここまでで完成なのですが、ちょっとだけ気になったのが、上と下を勘違いする可能性です。1着-3着の28.3ポイントが、詰めないといけない差なのか、猶予分なのか。

そんなのさすがに見ればわかるというものですが、咄嗟の勘違いというのは起こり得るわけで、できるなら可能性は下げておきたい。
文系の私はこうしました。

これはさすがにちょっと恥ずかしいw
さらに」「まで」と書いてあります。

1着3着ならさらに28.3ポイント必要。
2着3着なら4.5ポイントまで大丈夫。

頭の中でこのように考えているので、「さらに」と「まで」と書いておくことで、上下の混同を避けようとの狙いです。

というわけで完成です。
阿久津システムの①座順に合わせた直感さを使わせていただき、②シンプル&スタイリッシュについては真逆へ、徹底的に情報を書き込んで明示していくスタイルです。

いかがでしょうか?
そこまでしなきゃいけないのかと呆れられた方はやさしい眼差しを思い出してください!

いいかも、と思われた方は試してみてください。

「今田システム」って呼んでもらってもいいですよ。
試します宣言・試した報告いただけるとすごく嬉しいですが、恥ずかしいですよね。

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