2ラス+アガラス。プロテスト実技試験の思い出

日本プロ麻雀協会のプロテストを受験される皆様、応援してます!

私は21期後期で日本プロ麻雀協会に入会しました。
その実技試験の思い出を少し書いてみます。
これから受験される方は、読むときっと気持ちが楽になりますw

なお私は麻雀について20年のブランクがありました。
プロテスト受験を決めてから20年振りに3回ほどフリーに行って感覚を取り戻してプロテストに挑みました。

ブランクもあり、雀力にまったく自信がなかったので、だからこそ実技試験では勝ちにいきました。
勝つことで、周囲のプロになろうとしている人たちと戦う資格があることを、自分に証明したい気持ちでした。

さてその結果は?


1回戦。
とにかく積極的にいこうと決めていて、東1局に發をポンして前に出て、1000点の和了。
たったの1000点ですがイメージ通りの開幕で、気持ち的には乗りました。
そして東2局にドラ入り七対子をリーチしてツモって3000-6000
幸先の良いスタートを切りました。

その後、和了も放銃もあり、感覚的には好調でしたがオーラスを迎えた時には2着になっていました。トップ目の上家まで2000点弱の差で、中盤に平和のみでテンパイして即リーチ。どこから出てもトップです。

ところがラス目の対面から追いかけリーチが入り、マンガンを放銃。一気にラスまで転落して1回戦を終えました。

2回戦。
1回戦でトップ争いからラスまで転落して頭の中が整理できておらず、2回戦は絶対負けられないと思いつつも気持ちが空回りするような感覚がありました。
さっぱり手が入らず、降り打ちもあり、何もできずにラス目でオーラスを迎えました。確かノーホーラだったと思います。

3着の下家まで、5000点くらいの差。2着トップはかなり離れていて、3着への着アップ狙いが精一杯の状況。
しかし配牌はかなり悪く、和了は遠そうでした。

ただここは我ながら上手く打てました。
2巡目に面子手を見切って七対子に絞ると、かぶりなしで5巡目にテンパイ。
ドラなしですが、ドラの2枚引きよりも裏ドラの方が可能性が高いのでリーチ。
配牌からあった中単騎。1枚切れで待ち頃で、七対子に決め打ったからこそ手牌に留まっていた中です。それもあって自信のある単騎でした。

ツモまたは下家からの出アガリで文句なく逆転(といっても3着ですが)。
上家・対面からの場合は裏ドラ期待。

数巡後に対面からあっさり中が出てロン。

この瞬間には、
(よくぞこの中が配牌から残っていた)

と思いましたが、裏ドラは乗らず。

それを見た時に

(あっ)
と思いました。

アガラスです。
しかも中盤にあっさりあがっていて、工夫をしたように全然見えない。

(いや、あの配牌からだとこれが現実的)
と誰も何も言ってないのに言い訳をしたい気分になりましたが当然そんなことはできず。
壁を背にした席に座っていて、あの配牌とあの手順は誰も見ていないのです。

実技テスト開始前には「1つでも上の順位を目指して」打つように指示がありました。
あのオーラスの判断は、全然あり得ない間違いということではきっとないと思います。

(ただプロテストの実技テストにおける判断としては、間違いだったかも)

残ったのは「連続ラス」「アガラス」という結果だけなのです。

絶対落ちた。

そう思いながらトボトボと帰りました。
結果だけで合否を決めるものでないことは知っていましたが、
「落ちた」
としかこの時は思えませんでした。

数日後に合格通知を見た時は、信じられないような気持ちになりました。


改めまして、受験される皆様、応援しています!
何があってもあきらめず、最後までがんばってください!

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