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はずれを引き続けても、プロセスを大事にする

一枚絵だが続き物が描きたくて、キャラクターを考えている。

登場人物は大体決まっていて、いまはぼんやり描きながら、イメージを立ち上がらせている。

話の筋は「美しいもの」を見に行く二人組の予定。「美しいもの」にこだわる二人って、どんな顔をするだろうか。

そんな顔、僕だって見たことがない。

ましてや、キャラクターは人間ですらない。

この削り出しの作業が、結構つらい。「はずれ」しか引かないからだ。自分ですら「正解」がわかっていないのに、「あたり」なんてなかなかひけない。僕の絵の技術も相まって、「あたり」探しは難航を極める。

それでも、感覚というものはそういうものだと、あらためて思う。

「あたり」の感覚って、「はずれ」を引いている間に、スッと抜けるポイントにある。ずーっと表面の手触りを探るように、丁寧に触れていると、ふと、スッと通るところがある。

プロセスとは、「感覚」そのものを感覚している状態だと、僕は考えている。ならば、この探ることは、何より大事にしていかなければならない。

違和感を、放っておかない。

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