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共生したくない人と、共生するにはどうしたらいいでしょう?

高校生から、こんな質問を受けました。この「答え」については、彼の考えやイメージが到達する点を楽しみにするとして、僕は僕でまた勝手に潜っていこうかとおもいます。

共生するって、なんでしょう?

生物学的に考えれば「片利共生(一方に利益、一方は利益も損害もない)」、「相利共生(両方に利益がある)」の二つを思い出します。

相互とは言わなくても、利益があるから、共生は成り立つはず。

それならば、質問は「共生するメリットは感じられないが、共生するには?」でしょうか?

いえ、というよりは、「やりたくないがメリットがありそうだから、共生しないといけない(けどやだなぁ)」という感じでしょうか。

まあ、今回は生物学的な文脈ではないので、頭の隅においておきましょう。

◇基本的には「共生したい」

僕自身は理想主義者なので、「分かり合えればいいじゃない。できなかろうがなんだろうが、¨分かり合いたい¨という理想をはずす必要はないよね」と考えてます。なので、「共生したくない人」っていうのは原理的にはありえない。

とはいえ、原理は原理なので、物理的に無理な場合も当然あるはずです。相手は快楽殺人者で、明らかに僕を殺す場合とか、どうしても言葉が通じない場合とかですかね。

後者のほうが起こり得そうなので、もう少しつきつめてみましょう。共通の言葉を持たない場合、どうしても「通じ合えない」場合、きっと人は共生したくない、と思うはず。

ここで疑問になるのは「どうしても言葉が通じない」が、あるかどうか。

母に「アウラ」という希少民族の生き残りの話がテレビでやっていたよ、と先日教えてもらいました。共通の言葉は、ない状態でのコミュニケーション。彼と接した人は、果たして共生したくない、と思ったのでしょうか。

たぶん、共通の言葉は最初なかったとしても、「目の前の人と関わりたい」という共通のことばは持っていたのではないでしょうか。だから、やり取りはできた。

◇共通の言葉がなくても、共通のことばはある(はず)

昨日のノートにも書いたのですが、「ことば」には「なまえ」の側面と「かたち」の側面があると思います。「犬」を「いぬ」に当てはめて「inu」という「なまえ」でラベリングするのは共通の言葉があること。

まだよくわかってないですが、それ以前に「いぬ」を感じるそのままのなかに「かたち」としての「ことば」があると思います。

「共生する」には、「共生したい」という「かたち」としての「ことば」がどこかにあるはず。身体感覚にちかいものが、あるんじゃないかと思ってます。とらえきれてないので、当て勘ですが。

◇「共生したい」の身体感覚があるかどうか

ので、質問を、もとに僕なりに潜るならば、「その人と共生したいと¨身体感覚的に¨感じるかどうか」であるかな、と思います。たぶん、ニンゲン社会は複雑なので、「共生するメリット」で考えてるときっとどこかでしんどくなる。

だから、「問い」に対する「応え」を述べれば、「共生したい」という身体感覚に基づきながら、相手もきっと「共生したい」と感じていることを信じて、より共通のことばを探っていく、になるかと思います。

その分解方法を人は科学と言ったり、宗教と言ったり、芸術と言ったり、するんじゃないか、なぁ・・・。

以下オマケ

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