龍が如く7外伝が面白かった。

なるべくネタバレを避けて書く感想なので…
少し濁った文章になることをお許しください。

結論を言えば超良作。やはり素晴らしいシナリオ。
気になった点はシリーズファンとしては特になく、単作でやるにはやや勿体無い気はするかな…?くらいでした。(あと毎度お馴染み微妙に違う関西弁)あくまで外伝ではありますからね。

本作は龍が如くシリーズの「龍が如く7」の前日譚のようなものを、旧主人公の桐生一馬、もとい"名前を失った男"「浄龍」の視点から描いた物語です。
名前を失った経緯については時系列における前作と位置付けられる『龍が如く6』から地続きになっており、この辺りからすでに単作としてはやや満喫しづらい部分は否めないかなとは思います。(一応補完はあるので問題があるレベルではないと思われる。)

開幕ムービーにゲームでは使い辛いほぼ実写の、東京の人々が歩くような引き視点の風景を使用し、そのムービーに『おいおい実写かよ、さすがにゲーム映像でこんな綺麗?』となりますが、ゲームプレイ時のムービーの作り込みに相当な自信があって開始早々にプレイヤーを現実からゲーム世界に没入させる仕掛けでしょう。
ゲーム映像、実写映像が卓越した技術によってかなりシームレスになっており、操作パートに入っても美しい舞台でプレイでき、入り込めます。
絶対的な映像美への自信から違和感なく作品全体の映像美に入り込める、少し驚く仕掛けでした。かなり挑戦的だと感じましたが、私個人はまんまと引き摺り込まれました。(冒頭が本当は実写ならもう一段階挑戦的だなあと思います。もう風景では区別がつかないですね。)

ストーリーの展開も非常に面白く、これまでの桐生のスタンス…桐生一馬という男が何を大事にして、どう周りに巻き込まれ、魅了し、どういう決断をするか、根本の性格がどうであるかが、漏れることなく綺麗に圧縮されており気持ちよくプレイできました。過去作ファンへのサービスシーン然り、外伝とは思えない単作としてのストーリーの重厚な作りまで、完璧といえます。
わずかに感じた疑問はきっちり解消され、顛末まで上手くまとめ切られています。おそらくここから龍が如く7に立ち戻っても気持ち悪さがないように、何重にもチェックされたのでしょう。
メインストーリーでも過去作人物を扱う際に丁寧に扱われておりシリーズの流れを大事にした一作だなと印象づけられました。

また新キャラクターも出てくる人々みんなが魅力に溢れていました。特に私は花輪の雰囲気が良かったです。敵味方問わず、行動の奥に人間が見えてわかりやすくも深みのあるいいキャラクター揃いでした。

バトルアクションも応龍スタイルは過去作のあの技とかだな〜という感動を、エージェントスタイルはより大胆なアクションを可能にしてくれており文脈のノッた、動かしていて楽しい設定でした。

ある程度書きましたが、まだ遊び尽くせていません。DLCを購入し、大吾ちゃんを操作しに闘技場に行こうと思います。
シリーズファンで購入を迷っている方には強くおすすめします。

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