エレクトロ・ワールド

Twitterのbioはエレクトロ・ワールドかコンピューター・シティーになりがちですよね。物語性、楽曲ともにPerfumeを代表する1曲となりました。

この曲を初めて聴いたのは音源でした。丁度思春期でしたので、こんな感じのマイナーでアニソンっぽい曲調と歌詞がまず軽く刺さりました。現実世界で女性の一人称が「ぼく」であることは痛いと思いながら。一方でもともとポルノグラフィティさんを追っていたこともあり、彼らは男声女性詞が多かったので、なぜ逆は痛いと感じるのだろうとも考えたりしました。痛い立ち位置。今となっては、大人の女性になった3名が、中二病のような歌詞を唱えることに何の異論もございません。感謝の念しか生まれません。

初めてライブで聴いたとき=全力でoioiしたとき、こんなに楽しい曲なのかと驚き涙が出ました。皆さんのoioiの声援と、卒なく慣れた様子で踊るPerfumeの3人。一体となる会場。畳一畳~はよく取り沙汰されるエピソードではありますが、それを取っ払っても秀逸です。

私は参戦を諦めたのですが、2018年末の紅白歌合戦ではサザンオールスターズさん、福山雅治さんに代わってアミューズの横アリ枠をPerfumeが担当しました。そこではツアーのFuturePopとほぼ同様の演出をやり、なんとエレクトロ・ワールドもお茶の間に流れたのです。P.T.Aの皆さんのoioiも十二分に聴こえました。胸が熱くて熱くて目頭も熱くて仕方ない。ももいろクローバーZさんが怪盗少女で「アカリ」と口にした年も相当泣きましたが、それ以上に想いが溢れました。毎年紅白歌合戦の演出は未来的すぎるのではないか?と感じていました。年明け、学校や会社で「Perfumeよくわかんなかった」と言われることが多く、確かにリアルタイム合成なのか録画なのかテレビの画面を通してしまうとわかりづらいですよね。5Gの時も思いましたけど。我々、一般人の認知を超えてしまっていますよね。ですが、この2018年紅白は、やっとPerfumeの魅力が茶の間に伝わったのではないかと思います。信者達の熱も同時に伝えようとしてくださったご担当者の皆様には感謝しかありません。これからもお金を落としてゆきます。

さて、楽曲としてはあの時代の中田ヤスタカさんサウンドど真ん中のように感じます。イントロの「タチテタチタチテタチテタチテタテ・・・・」というメロディーのJポップ具合が尋常じゃない。ライブでも聴こえてきた瞬間に叫んでしまいます。海外の公演でも叫んでしまいますが、周囲の方と心が通じたと感じる瞬間です。「ワーーー」「てーーー」というロングトーンは同一の音にあがりますが、「たーーーい」でさらに高い音にあたって節が完了する。そのあとからはフリコピです。「おちる」で落ち、僕の手はひらひらするのです。そしてそこから前述のoioi。どこを取っても堪りません!

「あああああ」も最高です。今まで何度空を殴ったかわかりません。もちろんこの世界のスイッチもたくさん押しています。ドラえもんの独裁スイッチをイメージしています。ポルノグラフィティさんの「空想科学少年」や「CLUB UNDERWORLD」も独裁スイッチ系と括っています。ちなみに「CLUB UNDERWORLD」は歌詞こそ中二病全開ですが言葉の響きとメロディー、楽器隊がかなりイケてる名曲です。 サビの進行が昭仁さんの声に本当にマッチしている。「わあーぁあーぅ」っていう音程の揺れがお得意ですから。

この曲を演ってくれたライブやフェスは達成感があります。年に1回はエレワでoioiしたいものです。古い曲ですので、最近はこの曲でも地蔵の方をお見受けします。邪魔かもしれませんが、今後もoioiさせていただきたいと思っています。なるべくご迷惑をおかけしないように努力しているので許してください。

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