下仁田まち歩きの拠点に/赤れんが倉庫の「古道具屋 熊川」
上信電鉄下仁田駅近くの下仁田倉庫に2018年春、都内から移転した「古道具屋 熊川」の店舗が開業しました。ハイセンスなアンティーク家具を扱う人気店で、まち歩きの新たな拠点として注目されています。
「ぐんま絹遺産」の赤れんが倉庫を活用
下仁田倉庫は大正期に建てられた二つの赤レンガ倉庫です。
繭の保管や繭乾燥に使われた歴史を持ち「旧上野鉄道関連施設 下仁田倉庫」として「ぐんま絹遺産」に登録されています。
店主の西原さんは、都内からの移住先の候補として南牧村を訪れ、帰り道に偶然、下仁田倉庫を見付けました。赤れんがのたたずまいに魅力を感じ、すぐに所有者と交渉、1棟を店舗として借りることに決めたと言います。
倉庫内の古びた空間を生かしつつ、全国各地から仕入れたアンティークの家具や什器(じゅうき)がセンス良く展示されています。陰影が美しいインスタグラムの商品写真を見て、県外から訪れるファンも多いそうです。
食器やガラスの小びんなど生活雑貨も充実していて、気軽にアンティーク雑貨に挑戦できそうです。
私は古いガラスびんを買って、花びんとして使っています。
昔のガラス特有のゆがみが味わい深く、量販店で売っている「アンティーク風」の花びんとは別物ですよ。やはり本物の歴史が持つ力は大きいですね。
「古さの美」を伝えるスポットに
上信電鉄下仁田駅周辺は、レトロなまち歩きスポットとしても人気です。
下仁田駅
細い路地にはレトロな商店街も
「古道具屋 熊川」という素敵なお店ができたことで、町の外から訪れる人が増え、古さに美を感じられる、下仁田の魅力が広まればいいなと思います。
「古道具屋 熊川」
住所:群馬県 甘楽郡 下仁田町 下仁田430-1
営業:毎週日曜(12:00~18:00)※平日は要予約
(※ローカルメディア「いまここ」より転載。2019年5月公開)