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北森鴻

今日も読書の話。
北森鴻先生が大好きだ。

料理をなさる方だったのであろう、
湯気を立てる食卓が目の前に浮かぶような文章に、すぐに恋をした。

男性作家が女性目線で(その逆もいらっしゃるが)書いて、なんの違和感も持たずにのめり込める世界線。
自分もいつか、そんな文章を書いてみたい。

男性が主人公の話でも、知的理論的かつどこか野性的な本能を持ち、自律した女性が登場する。
先生の憧れる女性像だったのかな。

北森先生のご逝去には、思わず声を出した。
まだまだまだまだ、続きを読みたい世界がたくさんあった。シリアスな現代物も、江戸から近代へ移ろうとする時代物も、コミカルな登場人物の謎解きも、もっともっと書いていただきたかった。

いつの間にか、先生の亡くなられた歳を追い越していた。


写真の「メイン・ディッシュ」は、
舞台女優が主人公。
敢えて、俳優ではなく女優と言わせて頂く。
相方との絶妙な距離感の生活。
読むだけでお腹が鳴るメニュー。
そして、謎解き。
何度読み返しても飽きることがない。


推しが、ドラマに出たことがある。
グループで撮ったゾンビ映画も、個人的にだいぶツボであった。
もう演技の仕事はしないのだろうか。

北森先生の原作で、これまで映像化されたものは少ない。
いつか是非、北森先生の原作をドラマにして、主題歌だけでも推しにお願いしたい。
曲は諭吉佳作/menさんが合うと思うのだ。

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