公園の脇の道。
大型犬が、婆ちゃんを散歩させている。

良い天気である。

北国の春は、1ヶ月遅い。
全国放送の、各局先を争う開花宣言騒ぎ。
すっかり忘れ去られた頃に、夕方のローカルニュースでサクラサクを聞いた。

家の近くに桜の名所がある。
城の跡を公園にした場所で、この時期は花見の車列で外出もままならない。
ポンコツカーナビユーザーが裏道に迷い込んでは右往左往する。
「〇〇公園て、この道ですか？？」
ガチ民家が並ぶ細道でそう言えるアンタ、すげぇよ。
大きい道路の向こう側に、ちょびっと桜並木見えるよね？
あっちです。

花の名はよくわからないが、眺めるのは嫌いじゃない。
母上は、昔お華を習っていたらしく、玄関に花を絶やさない。
コロナ前に野村萬斎の「花戦さ」と言う映画を見に連れて行けと、お供させられたのを思い出した。華道の池坊の方の話だったと記憶している。
華だけが好きで世渡りの下手な主人公が、命を懸けて時の権力者と対峙する様。不器用なヲタクの活躍は心地良かった。
花は、なかなか良い。

そしてもちろん、酒も好きである。

しかし、まだ肌寒い春先に、ブルーシートを広げて宴会をしようとは思えないのだ。
当方、日本屈指のインドア派である。

ケーブルテレビの画面越しに今年の桜を眺めながら、テーブルに広げたつまみで酒を呑むのが、毎年の花見である。

今年は推しが応援大使を務めるJAタウンで、何かお取り寄せでもしようかと思っている。

「インドア」で#を探すと
アース・ウインド&ファイアーが引っかかるんだ……オモロ………(ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬ