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新しい「心理的安全性」の定義

先週の水曜日、サイボウズさん主催のイベントに参加してきたのですが、学びがありすぎたので、備忘録的に書いておきます。

心理的安全性ってなんだ?

「心理的安全性」は、私の中で、わかったようなわからないような感じがするキーワード第一位。

ここ最近、取材などで社外の方とクラシコムについてお話しする機会があり、「御社は、意見を率直に言い合えて、心理的安全性が担保されていますね」と言われることがありました。
その度に「そうなのか?というか、心理的安全性ってなんだ?」という疑問が私の中に。

周囲の意見を気にしないでいれること?
ありのままの自分でいれること?

これだとなんとなく、有無が測りにくくて、そわそわしてしまう感じがしたのです。

私の性格の場合、どんなに周囲が聖人君子だったとしても、私が発した意見や行動によって相手にどう作用するかって気にしてしまいそう。
そして、ありのままの自分というのがとっても流動的で、所属しているコミュニティに応じてそれぞれ違うので、どうだったらありのままの自分なのか自分でもよくわからない。

なんと、金輪際、私の世界に心理的安全性は訪れないのであろうか・・・?!

心理的安全性が高い=自分で選んでいる実感があること

それがとても嬉しいことに、サイボウズ副社長の山田さんの話を伺って、私の中での心理的安全性の定義が固まりました!

その会社(場)にいること、その仕事をすることを自分で選んでいる実感を持てる

ということにしたいと思います!!

自分で選んでいる=自分の価値基準を損なっていないという実感を持てる証拠でもあるので。周囲の意見が気になっても、自分が選んでやっていることなんだから意見を発信できるし。

一転、誰かからやらされている、何かを強いられているという感覚を持ってしまったら、判断基準が他に移ってしまい、どう思われるかな、これで合っているかなという気持ちが強くなり、安全性が損なわれる感じがします。

白でも黒でもなく透明に。

自分で選んでいる実感を持つ=自分の人生にオーナーシップを持てるためにはどうしたらいいか?
それは本人の問題でしょ、ではなく、人事として会社側からできることはないかという視点では、「情報を開示する」というヒントがありました。

イベントでは、北野さんが、ワンキャリアさんの#ES公開中 のムーブメントのように、2019年は「透明化」がキーワードだと仰っていて、山田さんは、サイボウズはブラック企業でもホワイト企業でもなく、自分たちのスタンスを開示できる透明な会社でありたい、とも。

迷路みたいに自分は周りがよく見えない中で、俯瞰で迷路の上から自分を見ている何かから動かされるという感覚を持つのは嫌です。

そのためにも、何がわかっていてわかっていないのか、どこへ向かおうとしているのか、今どこにいるのか、誰がどんなことをしているのか、知りたいと思った時に知れるベースを作るのは大事だなと。

ちょっと注意すべきは、知りたくない人に無理やり知らせて興味を持たせる必要はないという点。知りたい人は知れて、興味がない人は別に興味を持たなくてもいい、その選択権を相手に渡すということです。(=つまり、自分で選んでいるということ)

心理的安全性は自分でつくる

心理的安全性が担保されている環境は、誰かから与えられるものだという感覚がなんとなくあったのですが、自分次第なのかもしれないと思い始めました。

自分でこれを選んだ、こう決めたということを、白日のもとに晒すのは勇気がいるけど、それがまわりまわって結局自分の安全性につながるのだと思うと、まずはそこから初めてみようかなと思った私でした。

それにしても、ものすごく学びの多いイベントで、企画してくださったサイボウズのみなさま、ご登壇されたゲストのお二方、誘ってくれた同僚、ありがとうございました!
(その日、思考が捗りすぎて深夜2時前までなかなか寝付けなかったという話をしたら、誘ってくれた同僚も同じだったと聞いてうれしかった+「PCみたいに頭がずっとブゥーーーンって回ってる感じだったんです」って言ったら、それは単なるファンの音ですよと冷静につっこまれた)

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