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北海道5年目の冬のはじまり

今年は雪が積もるのが遅い。そんなことをようになったのも、この土地に住むということが自分にとって当たり前になっている証拠なのだと思う。

今日は、札幌では今年はじめての積雪(夜中に積もって朝に溶けた日はあったが)。いちょうの木の枝に積もった雪は風が弱いおかげで昼まで落ちることなく、木はつい先月まで黄色に色づけていた葉っぱに代わるように白い飾りをつけているようだ。

自分の手に落ちてきたらすぐに溶けてなくなっちゃうくらい繊細なのに、木や草や、その上に積もった雪は、互いを拒絶することなく雪が積もる前と何ら変わらずそこにある。

人も、そんな風に誰しもを認め合い、ありのままの自分で在り続けられたらいいのにと思ったりする。

研究室のゼミで、「やりたくないことでも、そこで自分が何を得られるかを考えて続けなさい」と先生が言った。私は違うと思った。

やりたくないけれどやらなければならないこともある。けれど、やりたくないことをやり続けた結果うまくいくひともいれば、結局嫌なことに変わりはなく、全く違う道に進むひともいる。人は自分の経験したことでしかそれが正しいかどうかの判断はできない。

だから、自分のやってきたことがよかったかはそのひとの意見であり否定することではないけれど、それと同じことをしろ、と言うのは違うのではないかと思う。

色々なひとの経験、意見を聞き、自分にとって一番いい道は何だろう、と決められる世界にしたいな。



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