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今日まで君はどんな態度で過ごしてきただろうか。両親、兄弟、配偶者、そして教師や友人に対しても、誰に対しても君は酷い扱いをしたり酷いことを言わなかっただろうか。そして君がこれまで経験してきたこと、耐えてきた困難を、思い返してみるのだ。君の人生の物語は今ここで終わった。世のため、人のためにやれることはもうない。任務は終了したのだ。今こそ思い出すがいい。これまで君が見てきた美しいものを。そして、どれだけ多くの苦痛や快楽に負けず、どれだけ多くの名誉にとらわれず、どれだけ不親切な者たちに親切な態度を示してきたかを。さぁ、思い出してみるのだ。

『自省録』マルクス・アウレリウス・アントニヌス

英国での挑戦が終わった。

何を学んだのか

寛容であれ

マイノリティとして生きるという経験をすることができたのは最大の財産である。孤独と絶望を何度味わっただろう。自らの未熟さと向き合う機会を与えてくれた。この痛みを忘れるな。世の中は不平等である。理不尽である。しかし、変わらなければならないのは、変えることができるのは、他ならぬ自分自身である。自らを律し、心の平穏を保つことを最優先とせよ。不平不満を言う前に感謝せよ。苦しい時に支えてくれた人たちの存在を忘れるな。強く優しくあれ。誠実を尽くし、耐え忍び、寛容であれ。

自由であれ

正解は一つではない。正しさに囚われるな。他者からの評価を気にするな。他人の人生を生きるな。自分は自分で良いのだ。自分らしく生きよ。自らを解放せよ。手放せ。感性を磨け。多くの書を読み、人に会い、芸術に触れ、自然を愛せ。感受性を失うな。自分を信じ、美しく生きよ。好奇心のままに、人生を楽しみ、自由であれ。

謙虚であれ

完璧な人などいない。失敗を恐れるな。無知はときに人を傷つける。学べ。学び続けよ。常に自分が正しいとは考えるな。年齢や身分にかかわらず、あらゆる人から学びを得ようとする姿勢を持て。しなやかに生きよ。自らの不完全さを認め、謙虚であれ。

何もかもうまくいかない。誰だってそんな日はある。けれど、怒ったりがっかりしたり、不満を持ったりするのは良くない。失敗に打ち負かされたのなら、再びその場所に戻れば良いだけではないか。たとえ上手くいかなかったとしても、自分の行いが人として相応しいものであったのなら、これで良かったのだと満足すればいい。何より今、君自身がもう一度挑戦しようと立ち上がり、戻るべき場所に戻ろうとしている。その事実を愛してあげるべきではないだろうか。

『自省録』マルクス・アウレリウス・アントニヌス


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